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- 悪役姫君と365日
- 日時: 2010/09/15 22:17
- 名前: 黒木 唯姫 (ID: VOI/GMTL)
初心者ですが、どうぞ宜しくお願いしますw
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- Re: 悪役姫君と365日、1日目 ( No.1 )
- 日時: 2010/09/15 22:36
- 名前: 黒木 唯姫 (ID: VOI/GMTL)
「つまらないわ、何か面白い事をしなさい」
姫は言った。
物足りなさそうな顔を召使に向ける。
高飛車な瞳で見つめられた召使は視線が泳いでいた。
しばらく沈黙が続き、姫はため息をついた。
「貴方は何もできないのね。
報いを受けてもらいましょう。
貴方は私の所に仕えるべきではないわ」
そう言って右手を軽く上げると、召使の後ろにあるデカいの域を超えている大きな扉が開き、兵士が3人現れて召使を包囲し、その部屋を強制退室させられた。その後のその召使はこの城から追放されたそうだ。
姫の名前は「リリエット=カタストロフィ」。
カタストロフィとは悲劇的結末などの意味のほかに大きな大変動などの意味がある。
確かに、彼女は悲劇の姫君と言ってもいい。
姫に逆らう者は、みんなみぃんな。
報いを受けるのだ。
- Re: 悪役姫君と365日、2日目 ( No.2 )
- 日時: 2010/09/15 22:46
- 名前: 黒木 唯姫 (ID: VOI/GMTL)
「……そこの召使、頼みがあるの」
綺麗なメイド服を着た金髪の召使を呼び出す。
午後3時。
姫は召使に輝く瞳を向けて言った。
「おやつの準備をして頂戴」
「かしこまりました、リリエット様」
召使の女性は深々とお辞儀をして180度回転をして「おやつ」を準備しに行った。
調理室へ向かうのだろうか?
数分たつと、「おやつ」が運ばれてきた。
銀の器に盛り付けられた美しい「おやつ」。
その「おやつ」を見た姫は輝く瞳を暗くした。
- Re: 悪役姫君と365日,3日目 ( No.3 )
- 日時: 2010/09/17 20:20
- 名前: とある彷徨少女(元:黒木唯姫) (ID: VOI/GMTL)
「おやつ」はなかった。
「おやつ」はなかった。
彼女が求めた「おやつ」は無かった。
「貴方、どういうこと?」
召使の女性は深く頭を下げた。
無表情。しかし、どこか悲しげに視線を落としている姿を見た姫は玉座に頬杖をついた。
「本日のおやつはもう無くなってしまいました。
入庫に間に合わなかったのです。
本日のおやつは我慢してくださいますでしょうか」
姫は哀しそうな顔をしなかった。
むしろ、嬉しそうな。満面の笑顔を浮かべた。
「顔を上げなさい、せっかくの良いお顔が
台無しになってしまうわ」
召使は顔を上げた。
その時だった。姫の笑顔が狂ったのは。
「代わりに、私があなたを食べるわ。
美しい顔の女性なら、さぞ美味でしょうね」
召使は姫から離れようと後ずさりをする。
しかし、姫からは逃れられない。
姫に逆らう者は報いを受ける。
そんなことなどは姫の下で働く召使たちの中では
常識中の常識だった。
「おやめ下さい、リリエット様……!!
私などリリエット様のお口に合いませんわ」
「そう?じゃあ貴方の味が口に合う召使たちを
ここに呼び出しましょう。召使たちの美味しそう
に食べる姿を見れば、私も美味しく感じるわ」
その時、召使の美しい赤い血が流れる。
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