ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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  雑音 —Noise—
日時: 2010/09/17 21:06
名前: みやと ◆zrfDneiqqY (ID: Uk0b6ssr)

初めまして。
みやと、と申します。
誤字脱字等たくさんあると思いますが生ぬるい目で見てやってください。

■注意事項■
+本作、ホラー中心となる予定ですので苦手な方は戻るボタンの方クリックでお願いします。
+荒らし、中傷はお断り。しても別に相手とかしません。
+更新率早いのか遅いのかわからない。
 ∟多分不定期更新です。
+文才とか何それおいしいの^p^状態。

以上の事を守れる又は許せる、という方スクロールどうぞ。


■ もくじ ■

>>1プロローグ

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Re:   雑音 —Noise— ( No.1 )
日時: 2010/09/17 21:04
名前: みやと ◆zrfDneiqqY (ID: Uk0b6ssr)


プロローグ 




ザワザワ、

普通にしていれば耳に自然と入る音。
例えば、

その辺にいる主婦達の雑談話。
女子高生のキャッキャした黄色い声。
時代遅れの不良の低い声。



それが混ざると〝言葉〟ではなく、〝音〟へ変わる。



——それ全て、僕にとっての雑音。


Re:   雑音 —Noise— ( No.2 )
日時: 2010/09/17 21:27
名前: みやと ◆zrfDneiqqY (ID: Uk0b6ssr)

01.僕と音。




—…キィン、キィン。


暗闇の中から聞こえる音。

—何の音だ?

金具の擦れる音が耳に響く。
クリア、とは言えない音質で逆に篭って聞こえた。
耳障りな音。
耳の奥から響くように聞こえる。ジン、と僕の体を蝕むように。

—…痛い、いたい、イタイ、
—…オトがイタイ。

誰かの金具の音とともに聞こえる声。
誰のとも知れない、得体の知れないモノ。





「…ッ!…はっ、はっ…」

またあの夢。
ここのところ毎日のように見る夢だ。
何回も見ている不思議で…それでいて奇怪な。
暗闇の中永遠と耳障りな音と声が繰り返される。
一定の拍を置いて、規則正しく。
その規則正しさが気味の悪さを引き立てる。
キィキィ、と得体の知れない音。

夢なはずなのに耳に染み付く。
現実であることのように、


—…深く、ふかく。



Re:   雑音 —Noise— ( No.3 )
日時: 2010/09/17 21:47
名前: みやと ◆zrfDneiqqY (ID: Uk0b6ssr)




「それから、その女の人がこう言ったわけ……アタシの、アタシの足を返して。って」
「きゃー、怖い怖い。」
「お前なんだよその棒読み、ホントびびらないよなお前。」
「別に、吃驚することがないだけだし」

かわいくねー!と批判の声が後ろの席から聞こえてくるのを無視してノートにペンを走らせる。

—…永藤 和

あ、それ僕の名前ね。永藤 和(ながとう かずさ)
変わってるから以外と気に入ってる。
だって普通の人間と同じ、なんて嫌じゃない。
因みにさっきの話してた奴が一応幼馴染の松恵 冬真(まつえ とうま)。
別に話を聞きたくて聞いてるわけじゃない。
というかあいつが一方的に喋ってるだけで実のところ聞いちゃいない、一言も。
聞いちゃいない…んじゃなくて聞こえない、が正しいのかな。
耳栓って凄い便利。日常の音、まあ雑音とでも言っておこうか。
その雑音が耳に一つたりとも入ってこない。


例えば、そう、こいつの話とか。



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