ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 【奇怪】Odd Eye-オッドアイ-【変人】
- 日時: 2010/09/22 05:22
- 名前: (●´ω`●) (ID: W0MEbhZQ)
クリック御礼、初めまして。
楽しんで書いていきたいと思いますので、宜しくお願いします。
>>1【キャラ紹介】
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- Re: 【?奇怪】Odd Eye-オッドアイ-【変人?】 ( No.1 )
- 日時: 2010/09/19 07:29
- 名前: (●´ω`●) ◆3mIT6C3pgw (ID: W0MEbhZQ)
- 参照: あっ、トリップ忘れた!!
【キャラ紹介】かんたんに・・・
□セリア(男)
若干薄いベージュの様にも見えるブロンド。長さは背中位まであるロングヘア。至る所で結んだりしていて、でも額にはいつも赤いバンダナをつけている。
眼の色は漆黒の黒。
性格はわりかしクールだが馬鹿。戦闘能力はそこそこ高い。あと割とやる事が大雑把。
■リラ(女)
色素の薄い緑の髪、柔らかそうなセミロング。薄桃色の肌はきめが細かく、水晶のような瞳は見る角度によっては水色にも見える。
少しおどおどしているものの、割と芯は強い。苦手なものは高い所。
- Re: 【?奇怪】Odd Eye-オッドアイ-【変人?】 ( No.2 )
- 日時: 2010/09/20 09:19
- 名前: (●´ω`●) ◆3mIT6C3pgw (ID: W0MEbhZQ)
#1【フツウノ】
「くっそ……」
此処はとある街中。そして一人の男。
と言っても青年くらいの年である。
やけに周りを気にしながら、フードを頭に被り、そして遂に走り出す。
でも、そんな行為この街でしたら大変。
沢山の人でごった返しているので、人にぶつかり、足をもつらせ…
余計に進めない。
そんなこの街での常識を知らない彼はどうやら放浪者か何かか?
あ、また…。
今度は顔が見えちゃいそうになりましたね、危なげ__。
おっと、僕は語り部でした。どうもどうも、戻りますからご無礼をお許し下さいませ。
ー・・・・・ー
ガチャッ
重そうな木の扉を開け、この暑い季節の中ブロンドの髪をかき上げ店内に入る青年、名前をセリアという。
「らっしゃいー」
明るい声で客を迎える店員。
昼間から酒に料理と、盛り上がる店内。
尚もフードを頭に被っているものの、思わずほっとしたような顔をすると、セリアはゆっくりテーブルへと歩いて行く。まるで、この温かい空気をなるべく長い間感じていたいとでもいう様な顔をして。
「ご注文は何になさいますか……?」
店内の隅っこのテーブルに落ち着き、この店を愛する人々が何回見たであろう、使い古されたメニューを眺めていると、一人の若い少女の店員から声をかけられた。
「……ん…」
決めかねたように眉間にしわを寄せ首を傾げると、少女は微かに微笑んで、
「では、こちらは如何でしょうか…?」
と、肉料理のメニューをそっと指差す。
「今日は暑いので、しっかり元気をつけて行かれたらいいと思いますよ」
「……じゃあそれで」
青年はあまり声を出したくなかったのか、こくっと頷き短く返事をする。
少女が去って行くと、セリアは気付いた。
「あいつ…」
小さく呟くと、その少女の顔を思い出そうとした。
内気そうな性格、優しそうな顔立ち。どれをとっても、普通の女の子、だ。
普通の。
「お待たせしました」
物思いにふけっていたセリアは我に返ったような顔をし、リラの方を向いた。
えっ、リラ?誰…?
「お前の名前はリラ。リラ・クレイシヴ……」
その少女の顔色が変わった。
- Re: 【?奇怪】Odd Eye-オッドアイ-【変人?】 ( No.3 )
- 日時: 2010/09/20 19:32
- 名前: (●´ω`●) ◆3mIT6C3pgw (ID: W0MEbhZQ)
#2【オレトイッショニ】
いきなりそんな意味の分からない事を呟かれても、困りますけど……。
ほら、あのお嬢さんだって、戸惑ってるじゃない。
「あの…えっと……」
「そうなんだろ?」
相手をまるで睨みつけるような眼で見つめる、セリア。
可哀想じゃないか、リラさん。もぅ…
しばらく間があった。
こんなに店内はざわめいているのに、二人だけ、周りの空気が冷たい。
少女が持っていた肉料理が冷めてくる頃、いやそれ程間を空けたのか、少女は口を開いた。
「御免なさい__」
その言葉に、明らかに面食らうセリア。
(何を考えているんだ……)
大勢の人々が笑い合いながら踊ったり、もしくは歌ったりして楽しんだであろう床を悲しそうな顔で見つめ、それきり少女は口を開かなかった。
ただ、肉料理は一度下げて、温かいものに替えて行っただけだった。
セリアは、ただただ虚しそうな顔をし、なんとも言えない表情のまま、一口も残さずに料理をたいらげた。
ー・・・・・ー
夜になった。
辺りは薄暗くなり、でも街には暖かい明かりが点く。
この街は、365日24時間、何時だって楽しいんだろうな、そんな事を思いながら、セリアはフードを上げないまま、人々を眺める。
そこで、見つけた。
「あ……!」
さっきの、ええっと…リラという少女。
(今度こそ………)
「なぁ、リラ・クレイシヴ。俺はどうしたらいいと思う?」
いきなり顔を相手に近付ける。相手の目を見る。
少女は、目を見開いた。
相手の顔を、目を、初めて見たからだ。
フードしか被らず、何故目隠しをしなかったのか、少女は問いたかった様で。
それを口に出そうとしたらば、セリアは
「そんなものあっても、仕様が無いから」
そう言って瞳を閉じる。
「だって、貴方…」
「だからなんだって言うんだ?行くぞ。」
「えっ、え!?」
………!!
ここで見た事は表記しないでおくよ。
まさか、あんなコトするだなんて。ばぁか、だなあ。セリアは。
「俺と一緒に、行くぞ。神の元へ」
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