ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- イジメられっ子の復讐
- 日時: 2010/09/25 20:07
- 名前: 光 (ID: ujgQ5QpY)
もしも
20年以上前にしていたイジメ
大人になったイジメられっ子が
イジめていた自分に容赦ない復讐をしてくるのです。
どうします?
例えば家庭崩壊。
例えば借金。
例えば・・・殺人。
さあ、あなたなら......
どうします?
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- Re: イジメられっ子の復讐 ( No.1 )
- 日時: 2010/09/25 20:16
- 名前: 光 (ID: ujgQ5QpY)
■
「止めてよ!!止めてってば!!!」
放課後の教室、志藤慶太はイジメられていた。
「ほーら、お前の教科書ボロボロ!!」
「どうやって読むんだよー
修哉、今日はもう終りにしようぜ」
「そーだな。雅史。」
ボロボロの教科書と机にラクガキ。
そしてアザだらけの背中や腕や足・・・
イジメられっ子の志藤慶太は不登校になった
イジメられていた事は
先生もクラスメイトも知っていた。
けれど、止めずに過ごした3年間
大きな傷を作って卒業した慶太は心に誓った。
「復讐してやる。いつか」
- Re: イジメられっ子の復讐 ( No.2 )
- 日時: 2010/09/25 20:26
- 名前: 光 (ID: ujgQ5QpY)
■
「ただいまー。」
俺は仲岡修哉 32歳
結婚していて、7歳になる息子と4歳の娘の父親だ。
テレビ局での仕事をしている。
高視聴率番組のプロデューサーなどをしている。
時々、テレビ出演もして結構有名人になってきている最近。
経済的にも困るような生活はしていない。
「おかえり。遅かったわね。」
「新番組の打ち合わせしててさ。」
帰宅した時刻は夜中の3時。
子ども達はぐっすりと眠っている。
リビングでテレビを見ながら妻の作ったコーヒーを飲む。
ソファの隣に妻が座ってため息をついた。
「ん?どうしたんだ?」
「最近、無言電話が多くて・・・」
「なんだ?イタズラか?」
「そうみたいなのよ。今日なんて30件も」
「30件?!・・・警察に連絡した方がいいかもな」
「嫌よ。おおごとになるじゃない。
あなただってニュースになるかも知れないじゃない」
「そうだけど・・・。大丈夫なのか?」
「大体、誰だか見当がつくまで待ちましょう。」
「そうか。」
俺に心当たりのあるような人物はいないと思っていた——。
- Re: イジメられっ子の復讐 ( No.3 )
- 日時: 2010/09/25 20:40
- 名前: 光 (ID: ujgQ5QpY)
■
イタズラ電話はしばらく続いた——。
その頃、出逢った脚本家がいた
名前は志藤慶太。
少々暗い性格で変わった人柄だったが、
同い年という事からだろうか・・・なぜか親しみがわいて俺は気に入っていた。
「なあ、志藤」
「なんです?修哉さん」
「今度、飲みにでも行こう」
「いいですね」
「どこで飲もうか?」
「良い場所知ってますよ。」
「じゃあ、明日とかどうだ?」
「そうですね・・・。いえ、明後日にしましょう」
「俺はなんでもいいぞ」
「じゃあ、明後日で。」
そんな何気ない会話をした。
俺達はお互いを志藤,修哉さんと呼び合っていた。
志藤の信頼度は高かった。業界でも評判が良いし、ただスタッフの扱いも良い。
***
仕事が終り、テレビ局を出ようとしたその時に小さくお辞儀をする志藤を見つけた。
俺は一緒に帰ろうと誘うつもりで駆け寄った。
「お見えしたので一声かけようと思いまして・・・」
「ありがとな。あ!今って何時だ?」
「今は・・・」
志藤が自分の腕時計で何時か確認している時に
俺は指導の腕時計を見ようと覗き込んだ。すると・・・
「やめッ!・・・・」
志藤は強く俺に言い放とうとした言葉を途中で止めた。
俺はビックリして誤った。
不自然だと思いきやも一緒に帰る事にした。
- Re: イジメられっ子の復讐 ( No.4 )
- 日時: 2010/09/25 20:49
- 名前: 光 (ID: ujgQ5QpY)
■
「ご・・ごめん」
「いえ。こちらこそ驚いただけです。」
少し焦って戸惑っている彼を見た
いかにも可笑しい・・・・。
「一緒に帰れる?」
「はい。いいのですか?」
「じゃ、乗れよ。タクシー」
「ありがとうございます。お言葉に甘えて。」
タクシーに乗り込んだが2人の会話は無かった。
それは不自然な事ではない。
変な空気になる事も無く、静かな車内。
俺はまだ気になっていたので、志藤の腕ばかりをじっと見ていた。
ガタンッ!!!
運転手が急ブレーキを踏んだのだ。
その衝撃で志藤の腕の少し見えた・・・・
青い・・・
どうして青いんだ・・・?
まるで時間がたった内出血のようだ。
「大丈夫ですか?修哉さん」
「あっ・・・ああ。大丈夫だ。」
優しく俺を気遣う志藤・・・。
聞いてはいけないと察しながらも、恐る恐る問いかけてみた・・・・・——
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