ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 彼方より遥かまで
- 日時: 2010/09/26 22:01
- 名前: Agu (ID: zr1kEil0)
戦争という非日常から離れて、その逆の平和日常モノをやってみる事にしました。
しかしシリアスで執筆するのですから、それなりなのは皆さんも御理解の事だとは思います。
平和な日常、その裏側ではもしかしたら様々な負の感情が蠢いているのかもしれませんね。
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- Re: 彼方より遥かまで ( No.1 )
- 日時: 2010/09/26 22:13
- 名前: Agu (ID: zr1kEil0)
例えばお前が突然いなくなったとして。
そしたら皆悲しむだろうし、心配するだろう。
じゃあ例えば、俺がいなくなったとしたら?
皆悲しんでくれるだろうか……俺はそこまでの存在だったんだろうか。
お前は皆から愛されていた。親父からもお袋からも、妹からも。
正直、何度嫉妬したことか分からない。
どうしてお前だけが愛される、どうしてお前だけが優遇される、どうしてお前だけが日の光を浴びる事が出来る?
そんな問いを頭の中で何回も反芻したよ。
結局、俺はお前が羨ましかった。誰からも好かれるお前が憎かった……
そして今もそれは変わっていない。
*
「兄さん、勉強教えてくれよ」
俺が趣味である某戦略ゲームをプレイしようとした丁度その時にやってきたこの男。
身長は175ちょいくらい、筋肉がほどほどに付いていて、まぁ、如何にもスポーツマンと云った風体。
コイツはいつも何故こう、嫌なタイミングで登場するのだろうか?我が弟、天枷 伸爾君は……
「今は忙しいんだ、我が愚弟よ。見て分かるだろう?ここで俺が自慢の戦略を披露しなければ我が祖国は滅ぶ」
「はぁ……ゲームの世界で、だろう?そんなの何回滅んだって構わないよ」
「バカヤロウ、そういう所から愛国心が崩れていくんだ」
「はいはい、さっさと勉強教えてね」
泣く泣く、開始しようとした大○略をやめる。
死んでしまえばいいのに、というかさっさと死ね、氏ね、市ね。
「顔に出てるよ」
「構わん、わざと見せているんだ。クソッタレ」
伸爾はいつもの定位置、俺の勉強机に座ると、そこに件のノートを開いた。
そうすると満面の笑みで、奴はこちらを見つめる——教えてくれるよね、お兄ちゃん——そんな顔だ。
何故妹でなかったのか。グランマよ、貴女は選択を間違えました。それはもう見事なくらいに。
「物好きだよな、お前も。お隣に何でも教えてくれる可愛い幼馴染がいるっていうのに」
「う〜ん。でも兄さんは家族、桜は幼馴染でしょ。そこら辺の線引きはね。それに兄さんは頭良いじゃないか」
「確かに俺は学年10位には必ず……」
「天才なんだよね、分かった分かった」
「ふふん、良く理解してるじゃないか?」
「何回も何回も同じ事を聞いてれば、たとえ犬だってのみ込むよ」
くだらない冗談を弟と交わす、悪い時間じゃないな。
「良し、それではこの俺がご教授してやる。耳の穴をかっぽじって聞けよ」
「サー軍曹殿」
「宜しい、伸爾二等兵」
こうして夜は更けていった。
弟はまた一つ賢くなる、俺の趣味の時間を引き換えにして。
- Re: 彼方より遥かまで ( No.2 )
- 日時: 2010/09/30 12:28
- 名前: 杵島 茄武 ◆wWr1IKfGtA (ID: t5agwx1g)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode
どうも、こんにちはー
弟さんの名前ってどう読めばいいか…(@@
お兄ちゃんポジションて、
辛いよ……とほほ
- Re: 彼方より遥かまで ( No.3 )
- 日時: 2010/09/30 12:39
- 名前: Agu (ID: NHSXMCvT)
- 参照: 今日は早退……
>>2
初コメありがとうございます。
弟の名前は「しんじ」と呼びます。
何かありきたりな名前では嫌でしたのでw
兄は辛いよ、とほほ。
これからの予定では美少女やら友人やらが弟君に急接近。
弟、もう逝ってよし。
- Re: 彼方より遥かまで ( No.4 )
- 日時: 2010/09/30 12:44
- 名前: 杵島 茄武 ◆wWr1IKfGtA (ID: t5agwx1g)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode
兄ないし姉の性格
責任感が強い
自分のやりたいことを優先しない
かつよく物事を譲る
下の子の性格
甘えん坊
自分らしさがある
真ん中の子
よくタフになる
というのが、統計であるらしいですよ
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