ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Real Riders
日時: 2010/09/27 15:24
名前: 若旦那 (ID: YP83uDEF)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

おはようの人もこんにちはの人もこんばんはの人も

☆゜.+゜o(>д<。*)ノ★コンニチハ★ヽ(*。>д<)o゜+.゜☆

はじめまして、若旦那だと思います^^;

さて、ふざけながらの自己紹介もほどほどにしないとね、シリアス・ダークだもんね^^;

自重します^^;

さて、おもいっきり空気のほうが凍りついたところで小説を書きますね。

荒らしはやめていただきたい。嵐の方々はこんなもの見ている暇があるんなら仕事してください、アイドルなんだから。

んじゃ、はじめさせてもらいますわ〜〜

よろしくおねがいしま〜〜す^^

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Re: Real Riders ( No.1 )
日時: 2011/01/05 09:23
名前: 若旦那 (ID: LQ45f2Hx)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

第1話<眠らない町篇>


 少年は、眠い目をこすって、学校に向かっていた。

 少年の名前は月下 純<ツキシタ ジュン>といって、身長は160センチ弱と、中学3年生にしては小柄の少年だ。

 彼の学校は、春休みが昨日終わった。

 すなわち、今日は始業式というわけだ。

「あーねむてぇ。帰って、寝たいな」

 彼は筋金いりの面倒くさがりで、彼がややこしいと思うことは、彼は嫌いだった。

「帰って寝たいって、お前なぁ。クラス替えがあったんだぞ?
少しはテンションあげろよ」

 純に呆れ顔で話かけてきたのは、数少ない純の友達、亀山 輝<カメヤマ アキラ>だった。

「なんで、クラス替えぐらいでテンションがあがんだよ?」

 眠くなると機嫌が悪くなる純はなげやり気味にかえした。

「なんでって、そりゃお前、いろいろあんだろ。なかいい奴と一緒だったとか、好きな子と一緒だったとか、担任すげー優しいじゃんみたいな」

「俺が中いいのは、お前と光平だけだよ、しかも、お前とは、3年連続で一緒じゃねーか」

「だったら3年も連続で同じだった奇跡を喜べよ、光平とも一緒だし、良かったじゃねーか」

 さっき、話に出てきたのは、神部 光平<カンベ コウヘイ>といって、おなじく、純の馬鹿仲間のひとりだ。しかし、光平はディスコミュニケーションの見本のような奴でなかなか、人間としゃべることがない。輝の幼馴染だから、輝とくっついている。

「それじゃあ、お前好きな子とかいねーのかよ?」
輝が実に中3らしい話題を切り出した。

「またその話か。まったくお前は何度同じことを言わせる気だ?俺は恋愛のような面倒いことはしねーの。
てめぇも受験生なんだから、色づいてないで勉強しろよ」

「っな、お前だって勉強してねーじゃねーか、このバイクオタク!!」

「うるせー!!興味のあることに全力をそそいでいるだけだ」

 
 純は極度の面倒くさがりだが、その極度の面倒くさがりにも、趣味があった。
 
 それが、バイクだった。

 
 昔から、兄にあこがれ、レーサーを目指していて。それが原因なのか、オタクといわれても文句がいえないくらい、バイクがすきだった。

「えーこれから、HRをはじめるぞ」

 担任の声で、純たちは席についた。

 今日は宿題を出すだけだったので、昼過ぎには帰路についていた純は、

「あーつかれた。はやく帰って寝るとするか」

とボーっと意識を明後日の方向に飛ばして、歩いていると、

バリバリバリバリ!!!

ものすごい、バイクのエンジン音がした。

 バイクに興味があるが故か、ついつい音のするほうへ、向かっていた。

 曲がり角を曲がったその途端、純の横を一人の少女が抜いていった。

「なんだ?あの子?逃げている様だけど」

 その子のことが気になって振り返った、そのとき

 純をバイクが抜いていった。

 そのバイクは少女に向かって走っている。

 「危ない!!!」

 純はとっさに自分のバッグを投げつけた。

 バイクの運転手は火花を出しながら、転がって道端に倒れた。

「こっち!!」

 純は少女の手をつかむと、狭い路地裏に逃げ込んだ。

(これから、どうしよう)
 純は後ろから迫る爆音にあせりを感じながら、走り続けた。

「ねぇ、あなた。逃げるあてはあるの?」
 不意に後ろの少女が話しかけてきた。

「あるわけないだろう!!」
 純は苛立ち言い返した。

「逃げる当てもないのに、闇雲にはしってるの?」
少女が尋ねた。

「でも、止まったら捕まっちまうだろ!!」
純はさらに、苛立ちをこめて叫んだ。

「じゃあ、どうすんのよ!!」

「しるか、そんな事!!」

叫び続けても疲れるだけなので、走り続けた。

 しばらく走ると、古い廃棄工場のような場所にでた。

「この中に隠れよう」

廃棄工場の中に入ると、ガラクタの山のようになっていた。

「こんな所があったなんて・・・ん?あれは?」
純の目に入ってきたのは、

「・・・なんだ、これは?」

 そこにあったのは、見たこともないバイクだった。

 おそらく、400ccの大型車だろうが、その型は純でさえ初めて見たものだった。

「鍵がさしっぱなしだ。なんでこんなものがここに?」

 ふと、気がつくと、先ほどの爆音がさらに大きくなっている。

「奴らが近くまで来てるよ、逃げないと」

 
 そのとき、純の頭の中を思考がよぎった。
(こいつなら、逃げられるかも・・・)

バリバリバリバリ

 
バイクの連中はすぐそこまで迫っている。

「くそ、やるしかねえ!!」

 純は鍵をひねりエンジンをかけた。

 バイクのエンジンが入りスピードメーターのところに、文字が表示された。

(H A Y A B U S A?ハヤブサ?やっぱり聞いたことない名前だ。)

 考え事をするとまた爆音が近づいてきている。

「つかまれ!! いくぞ!!」
 純と少女、それにはやぶさは、爆音を響かせ、工場のシャッターを吹き飛ばし、突っ走った。

Re: Real Riders ( No.2 )
日時: 2011/01/05 09:24
名前: 若旦那 (ID: LQ45f2Hx)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

 
「つかまれ!!行くぞ!!」
 純は400ccの大型バイクの出す爆音と少女を背中に、廃棄工場をとびだした。

 大通りに出ると、純はハヤブサを駆り走り続けた。

(なんだ、このスピード・・・桁違いだろ・・・)

 純はバイクに関してはなかなかの知識があった。というのも、レーサーを目指しているから、小学校からポケバイをやっており、そのうえ、専門の雑誌なども欠かさずに読んでいたから、そこそこの知識は持ち合わせていた。

「いたぞ、あそこだ!!」

 さっきの暴走族の叫び声が聞こえる。

(そりゃ、こんだけマフラーふかしてんだから、気づくよね・・・っくそ!)
 純は心のなかでつぶやくと、エンジンをふかした。
 
「人気もんだね、お姫様」
と冗談めいて、純がたずねると、

「私なにもしてない、追われたから逃げただけ!!」
と少女がいまにも泣きそうな声で叫んだ。

「へーそうかい。なら、逃げねーとやべぇえな。なにされっか分かったもんじゃねぇ」
純は再びアクセルをふかし、サイドミラーをのぞいた。

(数は20、獲物は250ccの中型か・・そこまですごいやつらじゃねえな。)

 純はハンドルを切り、過度を曲がった。
 
(ド素人なら、カーブで速度がおちる。ここで差を付ければ!)

 純の思惑どうり、暴走族は速度が下がっていた。そのとき純は急激に加速した。

「あいつ、速すぎる。なんなんだ!?」

「っく、追いつけない、そこのやろう止まりやがれ」

暴走族の声を背中で受け、純は加速続けた。

(やはり、素人か・・・・・ん?なんだあいつは?)

250ccの中型車に紛れ大型車がいた。

こいつは、カーブで速度がおちず、純の後を追ってきた。

「あいつが大将ってわけかい」

純はスピードを上げ続け、巻こうとしたが、大型車は純とハヤブサについてきている。

「やるじゃないの、なんで、さっきまでわかんなかったんだろ?ケツもちだったのかな?」

ケツもちというのは、暴走族などでつかわれれる用語のようなもので、一番後ろを走り、警察を巻く役割を受け持つ人のことだ。

大型車の乗った男は、突然、バイクにはさんでいた何かを抜き放った。

「おいおい、鉄パイプは洒落にならねーぞ」

純は、なるべく男から距離をとりながら運転していた。時に減速、そして加速を繰り返しながら、うまく距離をとっていた。

「危ない!!」

後ろの少女が叫んだ。

見るともう一人鉄パイプを構えた男がいた。

大型車に気を取られ、そちらに気が回らなかった。

男は鉄パイプを純めがけて振りおろした。

「っこの!」

純は、鉄パイプを左手で受け止め、そのまま、引き寄せた。

「らぁぁぁぁ!!」
そのまま、右手をハンマーフックのように振り下ろし、男は地面に叩きつけられた。

その隙を突き、大型車が鉄パイプを振り下ろした。

しかし、その先を読んだ純は、パイプを回避し、攻撃の隙でよろめいた、大型車の男の後頭部に鉄パイプを叩きつけた。

ブシャアアアアァァァァァァァ

紅い血が勢いよく噴出し、男は地面にバイクごと落ちた。

「・・・・勝ったの?」

「さぁ、どうだろ?」

純が言うとビルの曲がり角から、10台近くのバイクが出てきた。

「っち、ねずみ取りか・・・しゃあねぇ、かかってこいや」

純は方向を変えると走り出した。

Re: Real Riders ( No.3 )
日時: 2011/01/05 08:36
名前: 若旦那 (ID: LQ45f2Hx)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode



あのあとは、たいした腕に人間がおらず、楽に巻いた。

そのあとは、ネズミ捕りもなかったので、純の実力だけで終わった。

そして、とりあえず純の家に行き少女をかくまうことにした。

「そういや、名前聞いてなかったよな?なんていうん?」

「綾井 真奈美。あなたは?」

「月下 純。月のしたに純情の純。」

適当に自己紹介すると、少女が尋ねてきた。

「あなた、なんでそんなマシーンになれてるの?」

「ポケバイやってたからな・・・・ちょっとは操れんだよ。」

「へ〜すごいね。ってか、あれ、どうする気?」

そう言われ、純はあのハヤブサを思い出した。

「・・・そうだな。ずっと置いとくってわけにもいかないしな・・・勢いで乗ってきちゃったけど・・どうしよっか?」

「あたしが持って帰ってあげよっか?」

「・・・・・・は?」

真奈美があまりにもぶっ飛んだ提案をしたので、純は目が点になった。

「あたしも乗れるのよ。バイクには。」

思わぬカミングアウトだった。

「・・・え?なんで?」

「だって、あたしのお父さん暴走族の総長だもん。」

「・・・・。」

純の額を冷や汗が滝のようにに流れた。

(俺、今、暴走族の娘、家に上げてる?)

そう思えば思うほど殺される気がしてならない。

「・・・へ、へー、そうなのかーあ、あ、なら持って帰ってよ、あ、あはは、はは。」

「うん、お父さんも喜ぶと思う。純のことも話しといてあげるね。」

「いやー、まぁ、できればやめていただきたいね〜。いやそんなことは無いんだけどねー。」
純はかなりあせって、言った。

「それじゃ、あたし帰るね。ありがと。」

「ああ、どういたしまして。」
というと、少女は本当にバイクに乗って帰っていった。

「俺、とんでもない娘助けちゃった?」

純の冷や汗はまだ止まらない。

Re: Real Riders ( No.4 )
日時: 2011/01/05 09:21
名前: show-T (ID: LQ45f2Hx)


次の日、一日中、純の頭は昨日のことでいっぱいだった。

昨日のハヤブサという機種だったが、インターネットや、学校の図書館で見てもどこにもそんなバイクは無かった。

(なんせ、見つけたのが肺工場だったからな。開発途中だったのかな)

純も最初はそう思ったが。あそこまでチューニングができたバイクがなぜ、廃工場に残っていたのか。

それに、真奈美という女の子のことも気になった。これまで恋愛などには興味すらなかったから、おそらくそういう感情ではないだろうが、暴走族の娘ということば・・・・・・思い出せばまた、冷たいものが背筋を駆け抜けた。

そのとき、後から人間の拳で殴られたような感覚が走った。

うしろを見ると、亀山とかいう、飽きもせずの2年間ずっと俺の後をついてきている物好きと、神部という人形みたいにしゃべらない奴がいるという情報が目からはいってきた。


「人が何回の呼んでんだから。返事ぐらいしろや」
と、後で亀山が騒いでいた。

「おーおー、わーた、んでなんの用事?」
純やる気無さげに尋ねた。

久しぶりに3人で飯でも食いに行こうかなって。光平が言い出したもんだから。どっかいかねーか」

光平からの提案とは珍しいな、分かった、行くか」

3人ファミレスに向かう途中の道には、純の家がある。

純は家から財布を取って行こう、と思っていた。

しかし,純の家の前には怖〜いお兄さんが2人立っていた。

1人は虎のスカジャンに金色の髪をした20歳ぐらいのお兄さんだった。

もう一人は貫禄ありまくりの50歳ぐらいのおじさんがタバコを吸って純の家の前に立っていた。

純は心のなかでつぶやいた。

かなりやべえ・・・・・・


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