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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 死刑台
- 日時: 2010/10/04 17:58
- 名前: ますみ (ID: 74FX0tZA)
——死にたくない。
暗く狭い部屋で、1人きり。
とても、心細い。
「死にたくなんか、ないよぅ…」
いつの間にか、口から言葉が飛び出していた。
「なんで…?お腹すいた…私、何にもしてないよ…?何なの…!」
掠れて、ほとんど聞き取れない。ただ、心をそっくりそのまま声にしているようだった。
「また…リィリィとちーちゃんと…アイス、食べたかったなぁ………」
カーン、カーン、カーン…。
鐘の音がした。間もなく、この首は首として機能しなくなる。
その首に触れると、涙が零れ落ちてきた。
「リィリィ、ちーちゃんは…、私のために、泣いてくれるかなぁ……?」
「時間だ。死刑囚658番、出ろ」
死刑囚何とか番って、好きじゃあないなあ…
とか思っているうちに、いつの間にか服を裂かれていた。
多少ビビったが、歴史の写真を思い出して納得する。
「言い残すことは何かないか?」
白ひげのおじさんが聞いてきたので、ちーちゃん達にあてて言葉を預けた。
シャー、と音がする。そろそろだね。
さよなら、ちーちゃん、リィリィ、パパ、ママ。
…何十年かしたら向こうで、また笑い合おうね。
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- 作者からです ( No.1 )
- 日時: 2010/10/04 18:02
- 名前: ますみ (ID: 74FX0tZA)
…えーと、こんな感じでまぁスタートです。
誤字・脱字などを指摘してくださると助かります。
これから、何故にこのコが死んだのか、リィリィ・ちーちゃんは誰なのか、など、書いていきたいと思いますです。ハイ。
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