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RIRIVE −リレイブ−
日時: 2010/10/06 16:55
名前: ねるみん ◆RTk.ch61hE (ID: SW6tVdsd)

クリック有難うございます。ねるみんと言います!

文章書くのヘタクソなんでもしおかしいとこあったらすいません!

ノリと勢いで書きます。展開なんか思いつきでなんとかします。
それでもいい人は↓へどうぞ<(_ _)>

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Re: RIRIVE −リレイブ− ( No.1 )
日時: 2010/10/06 17:25
名前: ねるみん ◆RTk.ch61hE (ID: 7tezM94T)

 

 0. プロローグ





————今から約300年前。かつてこの国は〝日本〟という国名だった。第四次世界大戦がその300年前に大勃発。軟弱だった日本はアメリカというかつては敵国だった国と同盟を結び、共に戦ったという記録が残っている。

世界各国が争うに争い、物理資源も食料も自然も破壊、消滅していき…世界……いや地球は確実に破滅していった。
戦争が加速するにつれ、治安もまた破滅していった。各国の中から起こる内乱、クーデター、反乱。とある国…日本では総理大臣が国民の手により惨殺、その国は完全なる無法地帯へと進化してしまった。

もう誰も言うことを聞きやしない。皆自分勝手に、自由に生きた。何者にも縛られない、自由な国へと進化・発展していった。
…だが、戦争開始から20年後、ある謎の地球外生命体が破滅の地球へと君臨する。

その名は  〝リレイブ〟

人型で女性の形をしている酷く美しい、化け物が。
リレイブはまずイギリスへと降り立ち、僅か2日でイギリスは壊滅した。いや、破滅したという方が正しいだろう。

敵国が一つ潰れ、他国の人々は歓喜した。


イギリスが破滅した翌日、フランスが消滅した。…のちにアメリカ軍が調査しに行ったところ、フランスは跡形もなく、消し飛んでいたという。
その翌日に、あの無敵と言われたロシアが壊滅した。
あのロシアが、無法地帯と化したのだ。もちろんロシアの皇帝はリレイブにより惨殺された。

始めは喜んでいた他国も、リレイブに恐怖を覚え始める。次は我々の国だ、次は私が殺される———。

ロシアが壊滅した3日後、世界各国の小さい国からでかい国までのありとあらゆるとこからの国で、内部による〝内乱〟が発生した(この時点で世界の人口は大幅に減った)。

皆怖いのか、死にたくないのか…。疑心暗鬼が内乱までに発展した。それはまぎれもない事実…。

世界は大混乱、情報ネットワークは大混雑、通信回路は電波がリレイブにより電線が断裂され通信できなくなった国が多々あった。

—————これはもう戦争なんかしてる場合じゃない。一度は消滅した国連が復活し、各国は和平を結んだ。
……だが時すでに遅し、リレイブによる国破壊は最終段階へと進んでいた。

      〝核兵器〟

リレイブが、核兵器を乱用し始めたのだ。核ミサイルはあちこち撃ちまくるわ放射能が充満している施設を全部ぶっ壊すわ…容赦なくリレイブは破壊していった。


———そして、戦争開始から50年後、







地球は、破滅した。

Re: RIRIVE −リレイブ− ( No.2 )
日時: 2010/10/06 17:57
名前: ねるみん ◆RTk.ch61hE (ID: 7tezM94T)

 
 1. 地球外生命体・〝オルテナ〟の発見





「—————ザザッ…。ザザザッ………ブツッ!……………こちらマテリア軍、本部、聞こえますか。応答願います。」

「——————ザザッ…………こちらマテリア軍オルテナ捜索本部だ。貴様はレグレアス大尉か?」

「——————…………はっ。…本部から約300キロ地点にてオルテナらしき生命体を発見。目標はアーカランス洞窟へ向かったと思われます。」

「————………了解。オルテナは現時点で核兵器を持っていることが判明した。くれぐれも核を攻撃するな。オルテナを刺激したら最期、貴様らの命は保証できん。よってオルテナは討伐ではなく捕獲しろ。」

「——————……!!待って下さい、我々だけで捕獲するのは不可能です!せめて援軍を…っ!」

「————……レグレアス、これは命令だ。正直貴様らの命がどうなろうが我々には関係ないことだ。貴様ら弱小小隊は任務を遂行するだけの〝捨て駒〟に過ぎん。オルテナ一匹捕獲も援軍なしでは捕獲できん無能小隊に他の隊員の命を散らすことはできぬ。よって援軍要請は拒否する。—————ザザッ………。」

「—————……では我々の命はどうなんですか。他の隊員より価値のない命なんですか!?その他の隊の奴らのために我々レグレアス隊が全滅しなくては駄目なんですか!」

「——————………何度も言うが、一度戦場に行った隊員は普通そこで戦死し、戻ってこない。貴様もマテリア帝国の軍人なら、オルテナが捕獲できなくとも、特攻の一つや二つかまして誇りを持って死ね!!—————ブツッ!!」

「—————……人間の命は、平等ではないのか…?」





  戦火報告

8月12日、午後2時00分。レグレアス・スーン大尉率いる小隊・レグレアス隊が地球外生命体〝オルテナ〟と見られる生命体を発見。
一度は捕獲しようと試みるもの、オルテナの核兵器により後方部隊は全滅。レグレアス隊は窮地に追いやられる。

同日午後2時40分。
レグレアス隊は再びオルテナを捕獲するためオルテナが逃げたとされるアーカランス洞窟へ向かい、洞窟の最深部でオルテナと遭遇、戦闘を開始する。

同日午後3時00分。
レグレアス大尉が決死の特攻、オルテナと共にアーカランス洞窟を大爆破。レグレアス大尉は死亡したが、肝心のオルテナの死体は見つかっていない。

     マテリア軍・情報・諜報部の戦火レポートより

Re: RIRIVE −リレイブ− ( No.3 )
日時: 2010/10/06 18:29
名前: ねるみん ◆RTk.ch61hE (ID: 7tezM94T)


 2. 荒廃した世界・〝グーレンランネル〟





放射能により荒廃した世界・〝グーレンランネル〟。
一言でいえばもはや世紀末の世界だ。
世界中どこへ行っても治安がある国なんてない。無法地帯しかないだろう。…俺のいる国、〝マテリア帝国〟はその無法地帯の世界の中で唯一治安がある国だ。

マテリア帝国は昔は日本という名前だったらしく、今の帝国同様、平和な国…だったらしい。
日本なんて今から300年以上前から存在していた大帝国だと死んだ親から聞いた。日本で一番偉かったのは天皇という神様的な存在で、基本国を動かす、管理していたのは総理という役職の人…だと。

マテリア帝国は日本のような天皇・総理制度ではなく、皇帝制度だ。皇帝が一番偉く、皇帝に逆らった者は厳罰な刑が下される…。
…荒廃した世界でもっとも技術も人種も発達・進化しているのはマテリア帝国と…〝ジェノバー帝国〟という……敵国、だ。
この二つの国はオレが生まれる100年前に出来て、そこからもう二つの国は敵対していた。……だが最近身内内で権力やら政権やらゴタゴタが起きて両国は一時休戦している。

オレはこの国で生まれて、よかったと思うことは?って聞かれると、多分ないと答えるだろう。
オレは帝国内にあるスラム〝ジュクバーノ〟の生まれだ。スラムで生まれて何不自由なく育った……ハズがない。
荒廃しても、人種差別は無くらない。皆自分のことしか考えてない。

所詮は、皆一人の人間だもんな。人のことなんかかまってられないよな。

誰かと比較しないと、誰かを見下さないと、皆心が休まらないんだな。


俺だってそうしたいさ。でもできない。






…見下す人間が、いないから。

Re: RIRIVE −リレイブ− ( No.4 )
日時: 2010/10/06 20:30
名前: ねるみん ◆RTk.ch61hE (ID: 7tezM94T)



————俺は寝苦しさ満点の布団の中で朝を迎える。
こんなボロくて汚い、布団もどきの奴で寝ても寝た気がまったくない。憂鬱と不愉快感が満載な状態で俺は重苦しい身体を起こす。
起きても誰かが「おはよう」って言ってくれるわけでもないけど、静寂な風が代わりに挨拶代りとしてこっちに吹いてくれる。
その心地よい風が俺のイライラ感を落ち着かせる。
天井を見ると、灰色のコンクリートが俺を見つめる。…お前に見つめられてもちっとも楽しくないよ……。

壊れかけの洗面所に行き、水道の蛇口を開ける。ジャーッと水があふれ出る。……触ると生温い。
…生温い水を顔にかける。…はぁ。眠気覚ましにもならない。

外からは子供たちの声が聞こえる。……またはしゃいでる…、転んでも知らないぞ…。
スラム街の人々は皆基本的に仲がいい。…なんせスラムの人間は皆〝市民〟から迫害を受けている。

 〝グーネンランネル人は汚らわしき血を受け継いでいる〟

     〝スラムの人間はマテリアの恥〟

   〝誇り高きマテリア帝国に貧乏人いらず〟

         〝グーネンランネル人はマテリア人の敵だ〟

…など。……俺達スラム街の人々は、人種が市民たちとは全く違う。————俺達はグーネンランネル人と言ってマテリア帝国の〝外の世界〟から来た種族。
…マテリア帝国で生まれる人は〝マテリア人〟と称される。だがスラムではそれとこれは別。……スラムで生まれた子供はマテリア人の血を引いていようがグーネンランネル人と称され、迫害を受ける。
………でもグーネンランネル人でも半分はマテリア人の血を引いているから迫害の被害は直系の俺達よりはあまりない。……半分自分たちと同じ血を引いているから、半分情けをかけてやろうという……直系マテリア人さんたちの良心か…。

直系の俺らには容赦ないくせに。……マテリア人はスラム街の俺らを市街に入れることを強く拒んでいる。
……汚らわしい血を清潔な市街に入れるなという、…ルールでもあるのか。

………どっちにしろ、俺らグーネンランネル人はスラム街以外の街には行けない。
スラム街で生まれ、スラム街で一生を過ごし、そして死ぬ。


————それがグーネンランネル人の決められた人生の道。


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