ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 地獄ポスト
- 日時： 2010/10/06 18:25
- 名前： チョコ （ID: XZMxsXTA）
あいつを地獄へつれていきたい————。
そう思ったら、地獄ポストへ、
その相手を書いて、出すの。
そしたら、その人を…
つれてってくれってくれるわ—————。
さあ、今度の差出人は———。
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- Re: 地獄ポスト ( No.1 )
- 日時： 2010/10/06 18:42
- 名前： チョコ （ID: XZMxsXTA）
第一話
お願いします…。
どうか、賢人を…地獄へつれていって———。
「賢人〜かえろぉ〜」
「ああ、沙希。今日もかわいいな」
大好きな賢人。
大好きすぎて、たまらない賢人。
でも今、そんな彼を愛せません———。
「ねぇ…あたし、ずっと思ってたんだけどね…」
「ん？なんだ？」
「えっと…ね、将来の事———もう考えてくれてるのかな？賢人…」
「はは、そんな事…、当たり前だろ———」
「ん…っ」
賢人と、キス。
これで何回目だろ————。
ああ、賢人、賢人、賢人…。
あの頃は大好きだった。
でも今は憎くて憎くて仕方ない———。
「賢人、じゃあさぁ…これから、お金貯めて…幸せな家庭を作ろうよ———……」
「ああ。愛してるぜ、沙希———」
次の日————。
「っと…ちょっと買い物してくるね、賢人」
「ん。わかった」
——————————————
「ただいま、賢人っ」
「沙希！？」
—————その女はだれ…？
賢人、その人と今何してたの？
賢人と、その人の唇が、そっと、そっと。
スーパーの袋が、バサッと落ちた。
その後に、涙も落ちた。
悲しい——————？
は？違うよ。
悔し涙だよ。
「地獄へ…賢人を…地獄へ…お願いします…」
地獄へ。地獄へ…地獄へ！！
あなたを地獄へつれていきたい————。
- Re: 地獄ポスト ( No.2 )
- 日時： 2010/10/06 19:18
- 名前： チョコ （ID: XZMxsXTA）
第二話
お願いします。
あいつらを———、あいつらを地獄へ…。
「きゃ！」
「こら長谷川！いつになったら死ぬんだよ！」
「や…やめて…」
「あと一週間後…学校に来たら…どうなるかわかってんのかぁ？」
「ひゃあ…っやめ…っ」
——————————————
「お前———！また来たのかぁぁぁあああ！」
ドンッ…と、中山、佐々木、野山が私を攻撃する。
いたかった。
いじめなんて…いじめなんて…。
「さーて、プログラムいーちっ！」
シャキ…シャキ…
あいつらが出してきたのは、ハサミ…。
やだ、やだ…。
「いやぁぁぁぁあああああああああっ！」
「さ、鏡を見てごらーん」
「んな…そんな…」
私の自慢の髪、バサバサになっちゃった…。
ゆるせない…。
「さぁ！来な！」
ずるずると引きずられてく私。
「服を脱げ。下着も、全て」
「そんなの…ムリよぉ…」
「フン、いいのね。さからっても———」
「さぁ、みんなおさえて———。」
「きゃああああああああああああああああああっ」
全部ぬがされた。
お尻も、胸も、丸見え…。
「そのまま、外へ行って」
「でっ…でも———、外は雨…」
「ホラ、はやく。ひきずってでも行かせるわよ」
チャイムだ…。
「きゃははははっ！そこで下校までいることね」
あーあ、びっしょびしょ。
最低。
殺したい。
殺したい！
殺したい！！！
あいつら…！
死ねばいいのに—————。
「お、あれって、長谷川ー？」
田上くん…！？
一年の時から、好きだった、彼。
いやっ、こんな姿、見られたくない…。
やだやだやだやだやだやだやだやだやだ！！
全てがいやだ！
「あーっははははははっ！悲惨〜。全裸とかキモッ」
田上くん——————。
最低最低最低最低最低っ！
みんな死ねはいいのに。
「二年二組のクラス全員…地獄へ」
地獄へつれていって！
「死ね—————————————っ！」
消えろ。
でも、もう君達の未来はないのよ。
だって、今から地獄へ行くもの。
——————ねぇ。
ふふ…ふふふふふ…っ
きゃーっはははははははははははははっ！
あんた達を地獄へつれていきたい————。
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