ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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好き好k好き好き、大好き。
日時: 2010/10/09 16:25
名前: そるとくりーむ。 (ID: W3aU.Uy/)

———……好き好き好き好き、大好き。


けど、私に振り向かない貴方は…………

——————————

……初めまして、そるとくりーむと申します。

ちょっとアレ(←)なタイトルですみません。

この物語は…ちょっとアレな少女と、学園の人気者男子生徒が登場するお話です←


コメディ・ライトに近いかもしれませんが…

少々重苦しい話なのでシリアスダークに投稿させていただきましたvv←

馬鹿な作者&最高に駄文(←)なこの小説ですが、

どうか宜しくお願い致しますv


あ、あとどうでもいい話ですが……


この物語に『主人公』は存在しません。←


では、あらためて(以下略)


…宜しくお願いします。


(あと、プロローグらしきものの【貴方は…】の続きは——…


 …あまり考えない方が宜しいかと…←)

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Re: 好き好k好き好き、大好き。 ( No.1 )
日時: 2010/10/09 17:27
名前: そるとくりーむ。 (ID: W3aU.Uy/)

「……此処……」


————……カチャン。

とある日の朝……小さな音が、微かに響く。


下駄箱の前に立つ、1人の小柄な少女。

少女は『1年6組・神崎慧』と書かれた小さなプレートを見つめ、一人満面の笑みを浮かべていた。

「神崎……好き好き大好き、本当大好き……」


この場を偶然通りかかった人は、きっと少女の事を不審者だと思うだろう。


……他の生徒(男子生徒)のロッカーの前で、一人『好き好き好き...』とずっと唱え続けているなんて。

しかも、今の時間は午前四時三十分。生徒の登校時間より明らかに早い……というか、早すぎる。


———……どう考えても不審者だ。

「好き好き好き好き、本当に、好き好き好き好き...」


この“少女”の名は、龍咲 椎歌。


少女は……『好き』の最後に小さく何かを呟き、自分の左手に握っていたビニール袋の中身を取り出した。

「神崎……慧……」


カチャカチャ。

静かに彼のロッカーを開ける。


「今日も……お弁当、作ったのよ……食べてね」



ビニール袋から取り出したのは、弁当箱。中には彼女特製の弁当が入っている。


少女は取り出した弁当箱を彼のロッカーに入れようとした。が……

————……弁当箱が大きすぎて、ロッカーに入らないようだ。

フルフルと爪先が震えながらも、必死に押し込む。


「何、何で入らないの……」


———……それでも入らないらしい。


「……どう入れたらいいの」

しばらくして……ふと、少女は『ある方法』を思いついた。


パカッ、弁当箱のフタを開ける。

そして、折りたたみ式の箸を取り出し……


弁当箱の中身を箸でつまみ、ロッカーの中に次々と入れていった。

勿論、からあげもおにぎりもトマトも全部、『直』で。

—————……小さい容器に入れ替えるとか、そういう考えは浮かばなかったのだろうか。


何の容器に入れることも、何に包む事もなく……

『食料』を、下駄箱の中に直に入れていく。


「よし、これで大丈夫ね」

再び満足げに微笑む。


彼の上靴の中にまで詰め込んである食料……


この光景は、何か凄く恐ろしい。

少女は何も気にする事なく、何事も無かったかのようにロッカーを閉めた。


「好き好き好き好き好き好き好き……本当、好き好き好き好き……」


———……どう見ても怪しい、怪しすぎる少女・龍咲椎歌。


「……会いたい、近くで……実際に、会いたい」



————……彼女の姿は、この学園の生徒皆……、誰一人見た事が無いという。


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