ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- egoism !
- 日時: 2010/10/10 13:49
- 名前: 或 ◆zyGOuemUCI (ID: hqWYiecP)
そこに集ったのは四人の男女。
▼ 挨拶
初めましてこんにちは。或(ある)という者です。あ、間違えました。或という未熟者です。
チキン故初めてのシリアス・ダークでの執筆にかなりビビっております。どうか皆様お手柔らかに……!
更新ペースは亀、おまけに質は最低です。
一応、一日一話というのを目標にしています。(我ながらハードル高すぎたと思います。)
……おっと、ここは挨拶の場だったぜ。長々と失礼しました。
あ、因みに作者はコメントが大好物なのですよ! どうか餌付けしてください(笑)
▼ お願い
: 荒らし&パクリ禁止です
: 常識は弁えましょう
: 誤字は指摘してください
▼ 目次 ( Since 2010 , 10 , 10 )
# -- Prologue @ >>001
# -- Character @ >>002
◆Episode1 #01 @ >>003 | #02 @ >>
共通点はたった一つ。
Page:1
- Re: egoism ! ( No.1 )
- 日時: 2010/10/10 10:11
- 名前: 或 ◆zyGOuemUCI (ID: hqWYiecP)
# -- Prologue
始まりは、たった一通の手紙だった。
真っ黒な封筒。気味悪く思いながらも、端を鋏で切って開けてみるとその中にはこれまた真っ黒な便箋が入っていた。それを人差し指と親指でつまみ、封筒から取り出す。その便箋には赤色でこんな文字が書かれていた。
"国のために働いてくれ"
馬鹿馬鹿しい。今どきこんな悪戯、一体誰がやっているんだ。鼻で笑って、その便箋は封筒と共にゴミ箱に捨てた。
あの手紙が来たのはもう何年前だろうか。
まさか数年後自分が、鼻で笑っていたあの手紙の言う通りにしているなんて。少なくともあの手紙が来た時の俺は予想だにしていなかった。
egoism
そんな言葉がぴったりの、四人の男女。彼らはどんな結末を迎えるのだろうか。
- Re: egoism ! ( No.2 )
- 日時: 2010/10/10 10:19
- 名前: 或 ◆zyGOuemUCI (ID: hqWYiecP)
# -- Character
: 七瀬 潤 (ななせ じゅん) - 男性
: 佐々木 唯 (ささき ゆい) - 女性
: 吉川 新 (よしかわ あらた) - 男性
: 安藤 舞花 (あんどう まいか) - 女性
- Re: egoism ! ( No.3 )
- 日時: 2010/10/10 13:48
- 名前: 或 ◆zyGOuemUCI (ID: hqWYiecP)
#01 ( 無様 )
「や、やめてくれ! 助けてくれよ!」
「……醜いなぁ、本当に」
血が流れる右腕を左手で押さえながら、無様に命乞いをしている男に俺は冷たく吐き捨てた。
よく見てみろよ。お前の後ろには壁。目の前にはお前に銃を向ける俺。お前の命が助かる可能性なんて一パーセントも無いだろうが。
そう言おうとしたが、まあこれ以上話す意味もねぇし、第一面倒くさいからいいや。こいつの処理が終わったら任務完了。あそこに寄って報酬貰って家路につくだけ。さっさと終わらせて帰ろ。
「じゃ、ありがとさん」
これは、いつも俺がとどめの引き金を引く時言うコトバ。なんかもう癖になって、無意識に口に出してしまう。まあこの"ありがとさん"は報酬への礼だけど。
とりあえず左胸を狙って撃った銃弾は見事にヒットした。モロに当たったから即死だろ。
「任務完了」
──ああ、今日も紅い血が綺麗だねぇ。
俺はとあるバーへと愛車を走らせた。報酬を受け取るために。……あーでも、なんか返り血とか浴びちゃったから着替えたいなぁ。べったりして気持ち悪いし血生臭いし。着替え置いてなかったけな。
そんなことを考えてるうちにバーに到着。駐車場に愛車を止め、バーの入り口に駆けて行った。あ、入り口じゃねぇか。裏口だった。
このバーも一応表向きは普通のバーとしてやってるから、一般の客も入るわけで。そんな中返り血浴びた男が「報酬くれ」なんて、我ながら怖すぎるだろ。なんの映画だよって。
「相変わらず汚いな、こっちは」
入り口の方のドアは木で出来てて、なんか小さい窓みたいなヤツも上部に付いてて。おまけに開ける度音が鳴るベルまで掛けてあってすごい洒落てるのに、裏口は本当に汚い。下の方は犬の糞とか虫の死骸とかいっぱい落ちてる。上の方はカビてる。なんかもうとにかく汚いとしか言いようがない。
「ドアノブの錆くらい取れっつー話だよ」
俺はため息をつきながらドアノブを回し、ドアを押した。……もうあいつら、来てんのかな。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。