ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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トランクィル・タワー
日時: 2010/10/10 19:42
名前: 優友 (ID: OWyHbTg8)

ヾ(☆´・ω・)ゞ──+。'*.゜:。Wёιсοмё+。'*.゜:。──ヾ(・ω・`★)ゞ

こんちは!
久しぶりなのね♪今回こそシリアスっぽく書くからねヾ(・ω・`★)ゞ
つまらないかも・・・いや、つまらないけどみんなスルーしないでこめんとちょうだいね♪




コメントをしてくださったお客様



コメントよろしくね〜★

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Re: トランクィル・タワー ( No.1 )
日時: 2010/10/10 19:47
名前: 優友 (ID: OWyHbTg8)

*。+プロローグ+。*
 少女が目を開くと、辺りには見知らぬ、絵のように美しい街が広がっていた。
 青い空。碧い海。白壁の街並み。観光で訪れられたのならば、その一つ一つにどれほど心躍らせることができただろう。
 ---けれど、彼女の眼前で人間が空を駆け、獣が火を吐き。世界を満たす波音は、確かな潮の匂いを纏っている。夢の続きにしては余りに生々しく、身体の訴える痛みは、目に映る世界が夢でなく幻でなく、紛れもない確かな事実であると告げていた。
 ならばこの街は、眺めて楽しむには余りに隔たった---紛れもない異界だというのか。
 そして彼女は、何も知らぬまま物語の幕を開く。


記念すべき第1回がんばっていきますっ!!

Re: トランクィル・タワー ( No.2 )
日時: 2010/10/11 19:57
名前: 優友 (ID: OWyHbTg8)

*。+第1話+。* 白碧の街---1

 澄んだ青い空。鮮やかな紺碧の海。整った白壁の街並み。
 
 ——とくれば、大抵の日本人はヨーロッパの海沿いの観光地を連想するのではないだろうか。ギリシャとかエーゲ海とか、とにかく何かその辺の。
 かく言う私もそのクチで、目を開いて真っ先にそんな光景が飛び込んできたものだから、ベッドで寝ている間にどこの異国に来てしまったのかと驚いたものだ。……もっとも、そう表現するのも的確ではない。今も驚いているし、現在進行形でそれは増していくばかりだ。この街は、とにかく私の常識では信じられないことが多すぎる。
 
 空を見上げてみれば、屋根から屋根へと大荷物を背負った人が跳び回っている。夜逃げならぬ昼逃げでないのならば、きっと何らかの配達職なのだろう。ついでに、さっき通り過ぎた果物屋らしき店の番犬は、ワンと吠えると共に火を吐いていた。売り物に引火したりしないのだろうか。

Re: トランクィル・タワー ( No.3 )
日時: 2010/10/11 20:09
名前: ハッピー (ID: OWyHbTg8)

 白碧の街---2


「……夢……と、しか、考えられないけど」
 
 そう呟いてはみたものの、夢にしては辺りの様子がリアル過ぎる気がしないでもない。
 いくら舞台が海に面しているからって、嗅覚にまでも影響を及ぼすものなのだろうか。街の空気はきちんと潮の匂いまでする。……とは言っても、目が覚めたら自分の部屋じゃない場所にいたなんて、大前提として、それがまず物理的に有り得ない。
 
 軽く溜息を吐き、足を止める。
 夢にしてはいつまでも覚めないし、だからって何をしてればいいかも分からないしで、適当に通りを歩き回っていたのだけれど、さすがに疲れた。夢なのに疲れるなんて、何だか理不尽だ。
 
 ふと脇へ目を向ければ、ぴかぴかに磨かれたガラスの中で着飾ったマネキンがどうでもよさげな顔をしてポーズを取っていた。どうやら服飾店らしい。ならばこそ、その表情にまでこだわるべきじゃなかろうか。購買意欲がむしろ削がれる気がする。
 そう思いながら、意味もなくディスプレイを見つめる。することがないのだから仕方がない。


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