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私の殺人計画の記録
日時: 2010/10/12 11:30
名前: 紅 ◆QEUQfdPtTM (ID: memccPfd)

どうも、ベニです。

よければ私が集めた文字を読んでいってください。
とても小説とはいえないと思いますが。
申し訳ないです。


流血ものがお好み
小説美食家
……な方にはオススメしません。

グロくもないです。
更新遅いです。
飽き性です。
=駄文の上、短い


第序章

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Re: 私の殺人計画の記録 ( No.1 )
日時: 2010/10/12 13:26
名前: 紅 ◆QEUQfdPtTM (ID: memccPfd)

今朝のテレビニュースはある事件で持ちきりだった。
私は食卓のテレビ画面の中で淡々と資料を読み上げる男性アナウンサーを尻目に見ながら、朝食であるトーストを頬張った。
その画面の右上に「女子高生誘拐事件、同一人物の犯行か」と表示されている。
ジャムを塗っていないトーストは味気ないものだった。
面倒臭さを理由にジャムさえ何も塗ること無くトーストを食べた私は、今更だが密かに後悔した。
その時、母が私の肩を軽く叩き「学校遅れるよ」と言ったのがわかった。
それに促され、床に捨てられたように置かれていた通学用の鞄を引っ掴む。
外は寒かった。冬の朝の寒さは、肌を刺す様だった。
地面に革靴のつま先を打ちつけ、踵を整える。
庭には霜が降りていて、一歩踏み出すたびに靴底から霜を踏む感触が足に伝わった。
こうして私はまた、平凡な一日を毎日死ぬまで繰り返すのだ。


学校に遅れることなく登校し教室の席に着くと、一人の女子生徒が私の席の前に立った。
「おはよ」と彼女が発音する。
私はそれに対し、同じように返事をした。
彼女は、私の“親友”であると主張しているが、正直に言えば彼女が私にまとわりついてきているだけではないかと思う。
つまり、私は彼女を“親友”だとは思っていない。
所詮、友人など表面上のモノでしかないと私は思う。
ある日、これを彼女に伝えてみた。
すると彼女は「そういう所が、余計な心配をしなくて済むから楽だ」とよく解らない返事をしてきた。
そんな彼女は、こうして毎朝私の席にやって来る。
「ね、今朝のニュース見た?」
覚えてない。
「今度は隣町で女子高生が誘拐されたんだって」
そうなんだ。
「次はこの辺りかもね」
そうだね。
と、こんなつまらない会話しか私達はしない。
基本、周りの人間に物事を合わせることをしないのだ。
おかげで私はクラスで浮いた存在だが。
はみ出した者は捨てる、個性を出してはいけない世の中だ。


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