ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 心が崩壊する時-Love reason-
- 日時: 2010/10/19 21:10
- 名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://PCが変わったので名前も変えてみました← 十六夜です
おはようございます、こんにちは、こんばんは、Hello←……浅葱です。
シリアス・ダーク小説もう1作書いているのですが、もう1作書きたいなーと思ってしまったので(苦笑
ちなみに題名から察するかと思いますがこの小説はヤンデレ表現+多少の流血表現があります。
苦手な方は注意を。
題名の和訳は心の崩壊する時-愛故に-になります。えぇ、意味不題名ですとも←
あ、もしこの小説を読んでいて下さる方で小説を書いている方は書いている小説を教えてくださると嬉しいです♪ すぐ見に行きますので←
そんな奴ですが、温かい視線で見てくださると嬉しいです。(※浅葱の精神力は薄弱なので)
∮お客様 現在1人 〜ご来訪thanksです♪〜∮
栞様
∮目次∮
>>01 ∮ plorogue ∮
>>02 ∮ 登場人物紹介 ∮
第一章 誰か私を救ってください
>>07 >>12 >>13
- Re: 心が崩壊する時-Love reason- 題名微変更しました ( No.11 )
- 日時: 2010/10/18 21:39
- 名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://PCが変わったので名前も変えてみました← 十六夜です
さっさとヤンデレパートにしないとシリアスっぽくならないんで(汗汗
何とかして持ってきたいものですね…………
と言うか今さっき思い浮かんできたんですが(苦笑
- Re: 心が崩壊する時-Love reason- 題名微変更しました ( No.12 )
- 日時: 2010/10/18 21:59
- 名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://PCが変わったので名前も変えてみました← 十六夜です
更新します。
「結衣……?」
目の前に居る人が俺の友人だと、信じたくなかった。いつも通りの笑みなのに心は全く笑っていない。
いや、それ以上に目の前に居る人が友人だと思い込みたくない理由がある。
何故? 何故か?
今目の前に居る俺の友人—長峰結衣は……
刃 物 を 持 っ て 女 子 生 徒 を 襲 っ て い た の だ か ら 。
しかも表情は泣いても怒ってもいない。ただただ冷たい微笑を浮かべていて頬に付く血も気にしていない。
外見が少しでも違えば僕は彼女を長峰結衣と認識は間違いなくしようとも思わないし思えない。
けれど彼女の茶色のウェーブのかかったロングヘア、いつも通りのポニーテール、茶色のかかった黒目。
その外見の描写全てがいつもの彼女を表現している。
勿論いつもの彼女が頬に血が付いている訳でも刃物を握り締めている訳でも無いのだけれど。
「どうしたの? ……夏苗」
夏苗、と彼女は俺の名前を読んでふわりと微笑んだ。けれどその微笑みからは温かさは微塵も感じられない。何かを見下している様なとにかく冷たい笑み。
……あぁ、これが何かのみ間違いであれば良いのに。
勿論そんな事などあるわけは無いけれどそう願う。
「私、変?」
「…………」
沈黙が流れた。空気も重くまともに呼吸が出来ないんじゃないかと思うほど空気が重い、気がした。
けれどこれは沈黙のせいで流れる雰囲気。そう自分に言い聞かせて俺は彼女の前に立ちはだかる。
「変だよ。少なくともいつもの君じゃない」
「どうして? いつもの私だよ? おかしいのはコイツでしょ?」
平然と、いつも通りのテンションで彼女は言った。刃物で先ほど襲った人—確か1年の後輩を差す。
その差し方はいつでも刺すよ? とでも言いそうな彼女のちょっとした脅迫を表している気がした。
……何で彼女は同級生、しかもクラスメートを襲った? しかも授業をサボってまで……
いつもに無い彼女の何かに囚われた様な顔に俺は若干冷や汗を掻きつつも彼女をじっと見つめる。
今日の彼女は、絶対におかしい。そう確信した。
「だって私が佐嶋先輩にラブレターを出したって言ったら私昨日佐嶋先輩と話したよ〜って気持ち悪いくらい話してきたんだよ? 夏苗はうざいと思わないの? 馬鹿だよね、そんな事話さなければ良いのに。」
ふふふふ……と奇妙な笑い声を上げながら彼女は先ほど襲った女子生徒を蹴り飛ばした。
女子生徒は軽く体を縮こませる様にくの字になると気絶したのか目を閉じる。一応死んではいない。
けれど、それでもだ。刃物を所持して生徒を襲ったのは間違いない、俺は覚悟して彼女に近づく。
「刃物を置いてとりあえず落ち着こう」
「あはははははは! そうやってどうせ私をおかしいって思ってるんでしょ?」
ぴっ。次の瞬間には何とか顔をかばった腕が刃物によって傷つけられ、細くも長い傷を作った。
そして傷からは血が流れ体育館前の床をぽつり、ぽつりと赤色で汚す。恐ろしい光景でもある。
しかし彼女はそれでも驚かずやはり平然としていた。
「先輩は……私の先輩だよ? 夏苗も知ってるでしょ?」
そう言い1歳年下の俺の幼馴染—長峰結衣は奇妙な笑い声を再度もらしながらこちらへと近づく。
今度の今度こそ、俺は返事をする術を持たなかった。
- Re: 心が崩壊する時-Love reason- 題名微変更しました ( No.13 )
- 日時: 2010/10/19 21:00
- 名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://PCが変わったので名前も変えてみました← 十六夜です
「っ…………」
情けないとは思うが返事する声が出て来ない。結衣はそんな様子の俺を見ながらにやっと笑う。
その笑みの禍々しさは普段見る事などは無いせいか俺を異様に怯えさせた。
コワイ? 彼女ガコワイノ?
……自分に聞いてみたって何一つ分かる訳が無い。
けれどそれに呆れて溜息を付ける雰囲気では無い為何も出来ずただその場に立ち尽くす事しか出来なかった。本当に、情けないと思う。
「……」
「ふふふふふふふ。別に良いんだ。佐嶋先輩が私の方へ振り向いてくれれば良いんだから」
何が良いのか。振り向くとでも思っているのか。
そう、思うのに……何故言えないのだろう。
彼女の持っている刃物が日の光に辺り、ぎらりと光を放つ。着いている血が生々しく映る。
「夏苗、分かってると思うけど邪魔しないでよ? 邪魔したら夏苗だけじゃなくて……光君も危ないから」
「……!!」
光君、と言う言葉をやけに強調して言ってきた言葉は俺の動揺を誘うには十分すぎるほどの言葉だった。
光……簡単に言うと俺の弟。3歳年下の現在中学2年生で結衣とは何回か面識のある仲である。
ブラコンでは無いと思うが一応弟にも命の危機がいつやってくるのかは分からないとなれば動揺した。
そして結衣はそれを察した風にまた不気味な笑みでにやりと笑う。
「……ね? だから邪魔だけはしないでよ?」
「……………………分かったよ。邪魔はしない」
俺はしばし黙った後、こくりと頷く。結衣はその反応だけで十分だったようで満足した風に溜息を着く。
そしてまだ意識を失っている女子生徒を担ぎ、結衣の顔だけは見ないで静かに呟いた。
「だけど、これ以上は……人を傷つけないでほしい」
これ以上は、被害を増やさないでほしい。切なる願いを込めて結衣に話してみる。
結衣は一瞬だけ切ない様な表情を見せ、すぐにもとの表情へと戻すときっぱりと言い張った。
「他の人が、私の邪魔をしないならね?」
(……あぁ)
やはり、駄目か。もう誰も彼女を止める事は出来ないのか…………内心心が痛むのを感じた。
彼女はもう、誰にも止められない程狂い出している。
何があったのか、いつ彼女自身が“崩壊”してしまったのだろうか。考えても仕方はないけれど考えた。
どうして、彼女はこんなにも狂いだしたんだ?
誰が彼女を元に戻す事が出来るんだ?
どうして、俺は彼女を助けられないんだ?
誰が彼女を、心を救ってくれるんだ?
—————————俺には、分からない。
それすら言えない自分の歯痒さを感じ唇を思い切り噛む。勿論それでどうなる、と言う話だけど。
そして彼女に背を向け、女子生徒を背に乗せた事を確認すると歩き始めた。
「…………櫻井先輩」
そして暫く歩くと女子生徒が目を覚まして今にも泣きそうな声で俺の事を呼ぶ。
「今は無理しなくて良いよ」
色々な意味を含めようやくまともに言葉を発せた。そしてそれはその子の涙腺を崩壊させたのかその子は嗚咽を漏らしながら泣き始めた。
泣かなくても良い。悪いのは君じゃない。
……喉の奥で引っかかった言葉を心に残し俺は何も言わずただ、歩き続けた。
頬に伝った物は果たして、何なのだろうか。
- Re: 心が崩壊する時-Love reason- 題名微変更しました ( No.14 )
- 日時: 2010/10/19 20:17
- 名前: 薺 (ID: 4to6kJuE)
浅葱様の小説はっけぇん!
薺です。
おぉ……
いきなりシリアスっぽくなりましたね…!!
このままシリアスまっしぐらですか…?
頑張ってください!!
- Re: 心が崩壊する時-Love reason- 題名微変更しました ( No.15 )
- 日時: 2010/10/19 21:04
- 名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://PCが変わったので名前も変えてみました← 十六夜です
>>薺様
いつもコメントありがとうございます^^
頑張ってシリアスにしてみましたww と言うか展開急すぎたかな……?←
このままシリアスまっしぐらになる……訳では無いんですよね〜(苦笑
ありがとうございます。頑張ります♪