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- 惨劇の奇跡
- 日時: 2010/10/21 12:11
- 名前: れぃな (ID: jGEzFx76)
第一話「始まり」
俺は前田光
今年で中学3年生。
両親が自己で亡くなり、おばあちゃんの家で暮らすこと
になった。
おばあちゃんの家は俺の住んでた家から車で5時間かかる
離れた田舎だ。
ここには喫茶店やコンビニはもちろん、自動販売機でさえも2時間かかる離れたところにある。
「おーい、光!これ、運んでくれないか?」
「へいへい」
そして日が暮れたころ・・・・
なんか暑いな・・・のどもかわいたし・・・・
めんどくさいけど飲み物買ってくるか・・・・
「ばあちゃーん!ちょっと出かけてくるわー」
「暗くなる頃には帰ってくるんだよ!?とっても危ないか らねー!!」
「わかったー!」
急いで自転車で山道を登り、
1時間がたったころ・・・・・
「ん・・・?」
坂道をのぼってると、黄色いテープで立ち入り禁止と
かかれていたのがまるで誰かがひきちぎったようにされている。
なんだ・・・工事か??
まいったな・・・ここしか近い自動販売機ないのに・・・
俺は好奇心とめんどくささに負け、入ってしまった。
5分ぐらいで自動販売機の光が見え、そこに人影が見えた
「工事の現場の人か・・?ばれたらまずいな・・・」
自転車を降り、そっと近寄ってみるが、
人影は小柄なかわいい女の子だった。
ほっとしつつ、
「こんなとこで何してんだよ?ここにいたら危ないぞ?
まー、俺も入ってるんだけどなー」
「・・・・別に」
よく見ると、その女の子はピンクの髪の毛で、ツインテー
ルで、目は深い青だ。
小柄でスタイルもよく、モデルのようにかわいい。
「そうか・・・あ、水無瀬中ってどこか知ってるか?
俺、今日引っ越したばっかでさ!知ってる人いないし
・・・・・」
すると、その少女は凝視するように目を見開き、
「お前、名前は・・・?」
「俺?前田光・・・・」
すると、クスッと笑い、
「俺は神崎悠だ・・ゆうって呼んでくれよな・・・・
まあ、いつもは神崎藍のほうなんだがな・・・」
「あい・・・?」
「まー、せいぜいよろしくな?新人君?あはははははは
はははは!!!!!!」
と、奇妙な笑いをし、缶を投げつけ、消えるように
去っていった・・・・・
「なんだあいつ・・・てか、ケーキ味ジュースって・・
おいしいのか・・・・??」
ーーーー第一話終わりーーーーーーー
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- Re: 惨劇の奇跡 ( No.1 )
- 日時: 2010/10/21 13:12
- 名前: れぃな (ID: jGEzFx76)
第二話「二重人格」
あの女の子の名前聞くの忘れたな・・・・・
重い足取りで学校にむかう。
人口100人のこの村で、
中学校の全校生徒はたったの6名。
小学生は4人しかいない。
職員室にむかい、先生を待つ。
「はー、なんか人数少ない学校でなじめるかどうかが
問題だなー・・・・」
「君が前田君?」
「わあああああああ!!!!!?」
「あ!ごめんごめん、びっくりさせたかな?」
「え、あ、はい・・・大丈夫・・・です」
「そっか、じゃあ緊張せずに自己紹介から始めて
あいさつ・・・・みたいな流れで大丈夫だから」
「は・・・はい!」
「うん、じゃあ教室いってみよっか?」
階段をのぼり、教室の前にいくと、急に先生がぴたっと
止まり、
「前田君・・・夜は学校の周りをうろつかないでって
約束できる・・・?」
なんだ・・・・急に・・・・
「もちろん!」
俺はにこっと笑って返事をした。
夜はあまり出歩くなってばあちゃんにも言われてるしな。
「ありがとう!じゃあ、入って!」
ガラッッと扉を開けるとみんないっせいに俺に注目した。
うわー・・・なんか緊張すんなー・・・・
「はい!みんな!今日から転校生が来ましたよ!!!
ほら、自己紹介!!」
「あっ、前田光です!よろしくお願いします」
「おおおお!転校生君だああ!!!」
「転校生なんてずいぶん久ぶりじゃないのさ」
「おおおおお!!!よろしくううう!!!」
「海斗君よりかっこいいかもー・・・」
「おまっ!瑞希!!そりゃないぜー」
なんだか・・・ふいんき違うな・・・・
「藍ー!ひどいんだぜ!?瑞希がさー・・・」
「もー!かっこいいのは海斗君だけだってばー!!」
「あはは・・・どーどもいいと思うのは私だけか?」
ん・・・?藍・・・?
「・・・って、あああああああああ!!!!!」
「ん?私??」
「昨日自動販売機で会ったじゃないか!夜に!!
てか、ケーキジュースまずかったし・・・・」
「・・・・ちょっと来て」
「えっ!?えええええええええええ」
手を勢いよくつかまれ、ろうかにひっぱりだされた。
「なっ・・・なんだよ急に!!?」
「・・・・・たの?」
「え?」
「見たの!!?悠を!!?」
「見たって・・・お前だろ?」
「・・・違う。あれは悠だよ」
「さっぱり意味が・・・」
「だから!あれは私の双子の弟なの!!!私が依頼を
受けたときとか私が精神病んでたときとかに悠が私の
体を借りてるの・・・・悠があの事件のせいで死んだか
ら・・・・・」
「事件?」
「それは言えない」
「つまりお前は二重人格ってことか・・・?」
「そうともいうね。とにかく、これは秘密にしててよね
!?いい!?約束だかんね!!!」
まったく・・・・今日は約束することが多いな・・・
「わかったよ・・・秘密にする」
「よろしい!」
「早く教室にいくぞ。転校早々変な噂はたてられたくない からな」
「?変な噂??」
「なんでもないから早く急げ!」
転校早々美女とカップルとかの噂ということは口が裂けて
も言えない。
ガラッッと教室の扉を開けると期待通り、
「あああああ!遅いぞカップルめがああ!!!」
「俺の藍ちゃんをとるとは・・・光!貴様あああ」
「海斗と瑞希の後にうざいの増やさないでよー」
「まー、まー、みんな落ちつ・・・って誰がうざいんじゃ あああああああ!!!!!」
はー、めんどいなこれはまた。
「いやいや、違うって。ただ校内の案内してもらっただけ であって・・・・」
「光の言う変な噂ってこれか・・・くだらね」
ボソッと聞こえた毒舌には耳を貸さないでおこう。
「なにいってんのー!?付き合うとかないってー!!
それより、みんな光に自己紹介まだじゃん!!!」
「あー、たしかに」
「じゃあ、僕から!僕は美里未来!みらいって呼んでいい からね!!!!美里村の村長の娘だよ!!!」
「この村の村長の娘かー・・・すごいなー」
「権力使おうとしないの!!!」
「えへへー」
「あ、私は上本香織!かおりでもなんでも好きなように
よべば?」
「あー!香織素直じゃなーい!!」
「うっ・・・うるさい!」
「俺は宮田健太。よろしくな!!!」
「おう!よろしく!!」
「俺は崎原海斗だぜ!!瑞希は俺のものだから手だすなよ
!!?」
「物じゃないし!!あ、私は西尾瑞希!!よろしくー」
「お・・・おう!」
「私は自己紹介いちおうしとく。神崎藍。好きなものは
ケーキ、甘いもの、アイス、ケーキ、よろしく」
「ケーキ二回いったのは聞き間違えか?」
「たぶんそうじゃないの?」
すると、未来が
「光・・・ちょっと放課後いいかな・・・?」
「あ、ああ・・・」
ーーーーー第二話終わりーーーーーーー
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