ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

くらげちゃん。
日時: 2010/10/22 21:49
名前: 後藤 (ID: 80kMZFUh)


はじめまして後藤といいます。
ちょっとずつでも書いていけたらなと思います
どうぞよろしくおねがいします。




-

くらげちゃん ♀
ふつうのおんなのこ
ぼくの幼馴染

ぼく(しんかい) ♂
ふつうのかたりべ
語ることはあまりない


Page:1



1 ( No.1 )
日時: 2010/10/22 21:56
名前: 後藤 (ID: 80kMZFUh)




「くらげちゃん。おはよう。」


くらげちゃん。くらげ。水母。海月。くらげちゃん。

ぼくは本当に、すてきな、かわいいなまえだと思う。
くらげちゃんが、ぼくのとなりで眠たげな目をこする。


「ふふ、しんかいだ、ふふふ」

意識が、くらげのようにゆらゆらと
ふかい海の底で、たよりなく、ゆれる。




「夢だったのかな。」

「うん?」

「しんかいがしぬ夢をみたんだ」

「うん」



朝のつめたいくうきを吸ったくらげちゃんの手が
べったりとぼくの頬を這う、つねる、ねじる


「ぐええー」

「ふふふ、しんかいだ、しんかいだー」





くらげちゃんは泣いた。

ぼくはわらった。

「おはよう。くらげちゃん。」


今日もこうしてぼくらは出会う。
ふたしかな毎日に、ぼくたちは生きる。

ぼくのいとしい、くらげちゃん。



Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。