ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

◆残虐トラブルメーカー◆
日時: 2010/10/22 22:57
名前: ハレッサド (ID: mkPN1TDx)





そのとき、私は体全身の力が抜けていくのを感じた。
暑くもないのに汗が吹き出る、背筋に冷水が流れるようにひやひやする。
体が思うように動かなくなって、ガタガタ震えた。
大粒の涙が、大きく開かれた瞳から零れ落ちる。


目の前には世界で一番恐ろしいものがある。
私がもっとも恐れるもの。
認めたくない、こんなことがあってたまるか。

呂律の回らない舌で、助けを呼ぼうとした。
そのときだった。

眼球を潰せれるんじゃないかと思うほどの力で、目を隠された。
誰の手かわからない。人差し指中指薬指が、ぐりぐりと食い込む。
反射で目を閉じていたことが唯一の救いだった。
もし目が開かれたままだったら…


『大丈夫よ』


聞いたことのない女の人の声だった。
きっと、私に目隠しを____目を潰そうとしている人だろう。
その声はいかにも落ち着いていて、柔らかな声だった。


『大丈夫、あなたは、ヘイキ』


諭すように、単語を分けて言う。
でも、体の震えはとまらない。汗も滝のようにあふれ出る。涙は、出せなかった。


『”ヘイキ ”よ_______』





そこで、私の記憶は途切れている。気絶したのだろう。
目を覚ました場所は、いつもと変わらぬアノ部屋だった_________

Page:1



Re: ◆残虐トラブルメーカー◆ ( No.1 )
日時: 2010/10/22 23:07
名前: ハレッサド (ID: mkPN1TDx)

【 ダイイチワ 】






体の自由が利かない。光も____届かない。
その原因はやはり、この両手両足についている錘と、暗闇のせいだろう。
___さっきから血なまぐさい匂いが漂ってくる。


ふー・・・ すー・・・


自分の荒い息と、隙間風の音。
暗闇の向こう側にも暗闇がある。それは絶望を意味している。
恐怖心で鼓動が早くなる。自分は何をされるのだろうか。ここは、どこなのだろうか。

ぎぃ、と、古いドアの開いた音が聞こえた。心臓の音がより一層大きくなる。
かつん、かつん、こちらのほうに歩いてくる。



________________________

一時保存。おやすみなさい!!


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。