ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 僕達の世界
- 日時: 2010/10/25 18:34
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: PlVnsLDl)
どうも、初めまして。または二度目まして。九龍です。
今回は、戦闘あり友情ありのファンタジー小説を書こうと思います。
田舎に住む中学生の不思議な日常を書いた、シリアスが混じった、ファンシーな世界。
お楽しみいただけたら良いと思います。
さて、いつものように、ここからは注意書きです。
僕が嫌いな方は逃げた方がいいです。嫌いなら会わないってのは一番簡単な方法ですし。
荒らし・チェーンメール等はお断りです。歓迎できませんよ。
次に、僕に文章力なんてものがあるかどうか解りません。心配な場合、少し考えましょう。
これでもお帰りにならない方は、できればですが、本編を見て行ってくださると嬉しいです。
目次
第一章 始まり
>>1 >>2
お客様
夜兎様
Page:1 2
- Re: 僕達の世界 ( No.2 )
- 日時: 2010/10/25 18:55
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: PlVnsLDl)
今俺は、教卓の隣に立っている。
教卓のそばにある事務椅子には、男性の教師が座っている。
「この二人が、今日転校してきた、橘 望さんと叶さんです。私は、新任の折原 和也です。これから宜しくお願いします」
担任の教師がそう言って、笑って見せた。
俺の隣にいる望は微笑み返すが、俺はそんな教師を横目で見て終わりだった。
担任の教師はくるりと事務椅子を回して、生徒の方に向き直る。
「2人に、何か質問のある人はいますか?」
男性教師がそう言った途端、教室が五月蠅くなった。
信じたくはないが、クラスメート18人の手が、すべて上がっている。
面倒なことになってしまった。誰にも聞こえないよう、小さく歯ぎしりをした。
声をあげて、手を上げるクラスメートを見て、望は驚いて、目を丸くしていた。
前の学校では、このようなことはなく、クラスメートが消極的だったから、このような反応に戸惑っているのだろう。
担任の教師がクラスメートの名前を呼ぶと、その生徒が質問をしてくる。
誕生日、血液型、趣味、出身など、様々な質問を投げかけてくるクラスメート。
俺はその質問を適当に受け流す。
望は真剣に1つ1つに答えているが、俺はそのようなまねをする気はない。
そうこうしているうちに、1時間目終了のチャイムが鳴った。
担任の教師は
「余った席があるので、好きなところに座ってください」
といった。
窓際の一番隅の席と、右隣の席がちょうどあいている。
俺は窓際の席、望はその右隣の席に座り、次の授業の準備をした。
- Re: 僕達の世界 ( No.3 )
- 日時: 2010/10/24 22:30
- 名前: 夜兎 (ID: 9Gb.eK5t)
おや。
久しぶりですね。
前見た時よりも格段に描写が上手になりましたね。何よりです。
最近ここは台本が多いし、描写もあまり上手じゃないですからねえ(自分も下手なのにw)
中堅の方には頑張って貰いたいです。
- Re: 僕達の世界 ( No.4 )
- 日時: 2010/10/25 16:44
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: PlVnsLDl)
夜兎様へ
お久しぶりです。
それはよかったです。僕自身、描写が上手くなってるかどうかはわかっていませんので。
あぁ、僕の友人に台本の人がいました。最初は台本書きではなかったのですがね……。少し残念な気がします。
これからも、もっと本を読んで描写の仕方を学んで、頑張りたいと思っています。
- Re: 僕達の世界 ( No.5 )
- 日時: 2010/10/25 21:00
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: MKQiWlnd)
4時間目の授業も終わり、給食も食べた。
水飲み場で歯ブラシをくわえながら、鏡を見てみると、無表情で歯ブラシをくわえた俺が映っていた。
この学校は、思ったよりいい学校だ。
同級生とは気が合うし、厳しいきまりなどもない。都会とは違って、空気も綺麗だ。
1時間目も思ったことだが、この学校の生徒は気さくで、先輩もよくしてくれる。
上下関係などはあまり気にしていないらしく、先輩に敬語を使うやつはほとんどいない。
都会にいたころは顔をしかめることが多く、でも、なれればそれなりに居心地がよかった。
こちらはどうかというと、居心地も悪くはないし、早くなじめそうだ。
最初は田舎に行くなんて反対だったが、田舎もそれなりにいいところだ。
そう思いながら、右手にあるコップに入った水で口をすすぎ、うがいをして、歯ブラシを洗う。
歯ブラシと白いコップを、黒い布でできた袋に入れる。
「あの、橘君」
その時、俺のすぐ左隣にいる男子生徒が、俺の名を呼んだ。
名前を呼ばれたので、男子生徒の方に顔を向ける。
男子生徒はやわらかく微笑み、口を開いた。
「俺、生徒会委員長の要。橋場 要だ。宜しくな、橘君」
男子生徒がそう言って、白い歯を見せて笑った。
そういえば、始業式にそれっぽいこと言ってたな。
3年の席からステージにあるいて行くときから、自分の席に帰るときまで、笑顔でいたことが強く印象に残っている。
1年生は気さくだが、表情が硬いので、笑うことッがあまりない。
前の学校では、教師以外はほとんど笑わなかった。無表情で心が読めない。まるでロボットだ。
なので、この先輩のことはよく覚えていた。
俺はそう思いながら、微笑み返す。
「俺のことは叶で良いですよ、橋場先輩」
「俺のことも、要でいいからな」
俺の言葉に先輩はそう返し、お前って礼儀正しいんだな、と言って感心する様子を見せた。
俺はそんなことはないです、と返して、ぎこちなく笑った。
———前の学校では、敬語じゃないと凄い目で見られたしな。
「今度機会があったら、この辺の案内するよ。お前がいいなら、だけどな」
要先輩がそう言って、俺の表情をうかがった。
俺はぱっと顔を輝かせて、喜んで返事を返した。
「ぜひ、お願いします」
「そうか。お前はここに来たばっかだし、困ったことがあったら俺に言えよ」
要先輩はそう言って、時計に目を移す。
と、先輩が急に慌てだした。
何だろうと思いながら時計を見てみると、俺は眉間にしわをよせた。
後3分で、授業開始の時間だ。
「続きはまた今度な。じゃあ!」
先輩はそう言って、速足で西階段へと向かう。
俺も、速足で東階段へ歩いて行った。
- Re: 僕達の世界 ( No.6 )
- 日時: 2010/11/01 11:54
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: npqOTMbR)
さて、終わりの会も終わったし、早く帰るとしよう。
学級日誌を書いている望の肩を軽くたたく。
望は書き終わった学級日誌を片手に、俺の方を向いた。
「学級日誌、書き終わったか?」
「うん、ちょうど書き終わったところ。机の整理整頓も終わったし、今から提出しに行くんだ」
「そうか。窓の鍵閉めは俺がやっとくから、お前は学級日誌出して、玄関で待ってろ」
俺がそういうと、望は小さくうなずいて、教室のちょうど前にある階段を下りて行った。
俺はあいている窓を閉め、鍵をかける。他の3つの窓も同じように鍵をかけて、俺の机に置いていあるかばんを持つ。
かばんの中に鍵と、宿題に必要な物や今日持ってきたものがちゃんと入っているか確認する。
よし、忘れ物はないな。
かばんから自転車の鍵を取り出し、左手に鍵を握って、教室からでて、勢いよく階段を下りる。
階段を下りる途中で、俺の方に手袋を丸めた物が飛んできた。
俺は手袋を無視して、階段を下りて行った。
あの手袋は、多分俺のクラスメートのものだ。
クラスメートは丸めた手袋を当てられたら、当てられた人が鬼になり、他の人にあてるまでその人は鬼ディなければならないという遊びをしている。
そのルールが鬼ごっこのルールに似ているので、クラスメートはその遊びを手袋鬼と言っていた。
階段をおり、玄関まで歩いて行く。
玄関のすぐ近くには職員室があり、先生達が
「さようなら」
と言う。
俺も大きな声で挨拶を返して、玄関まで歩いて行った。
内履きを素早くぬいで、下駄箱にあるスニーカーと取り変える。
スニーカーを履いて、玄関のドアを開けて、外に出る。
外に出ると、玄関に続く3段の階段の前に、望と要先輩がいた。
「叶!」
要先輩が俺の名前を呼んで、微笑んだ。
望も俺の方を見て、手招きをする。
俺は階段を下りて、2人の前に立った。
「叶、今日、一緒に帰らないか? 俺、お前達を帰り道同じだし」
「俺はいいですけど、望はどうでした?」
「望もいいって言ってくれたよ。じゃあ、決まりだな」
要先輩が嬉しそうにそう言って、自転車置き場へ走って行った。
俺と望も急いで自転車置き場へ走って行った。
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