ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ペルセウス
- 日時: 2010/12/05 22:29
- 名前: クロス ◆YnxfJR0Rdc (ID: rXEJOjNA)
こんにちは。
はじめまして、クロスです★
小説を書くのはこれが初めてですが
がんばっていきたいとおもいます!!!
是非読んでいただけると嬉しいです。
=キャラ紹介=
【浜松 希羅】(はままつ きら)
『狸』。148cm。10歳。
【有間 陽姫】(ありま はるき)
『仔豚』。176cm。18歳。
【坂見 夢嘉】(さかみ ゆめか)
『狐』。164cm。17歳。
【望月 蒼哉】(もちづき そうや)
『猫』。182cm。18歳。
【山本 颯】 (やまもと はやて)
『常人A』。158cm。16歳。
【田代 楓】 (たしろ かえで)
『常人B』。178cm。16歳。
=本編=
0話 「……」 >>1
1話 「開戦」 >>2
2話 「NO.…」(1) >>7
3話 「NO.…」(2) >>8
4話 「忍とゴースト」 >>9
5話 「忍と攻と全能者」 >>10
- Re: ペルセウス ( No.2 )
- 日時: 2010/10/30 11:33
- 名前: メゾ (ID: 8.g3rq.8)
はじめまして!! メゾです。
なんだかすごいところで次回に続いていますね。
続きが気になります〜^^
私もがんばるのでクロスさんもがんばってください!
おうえんしてます〜^^
メゾ
- Re: ペルセウス ( No.3 )
- 日時: 2010/10/30 15:28
- 名前: クロス ◆YnxfJR0Rdc (ID: AO7OXeJ5)
メゾさん、コメントありがとうございんますっ!
すみませません><
昨夜は書いている途中うっかり寝てしまいました。
でも、続きを更新しておいたので、是非読んでくださいね★
- Re: ペルセウス ( No.4 )
- 日時: 2010/12/05 22:27
- 名前: クロス ◆YnxfJR0Rdc (ID: rXEJOjNA)
1話 「開戦」
あの恐ろしい事故から1週間経った。
1年2組の教室も金の力ですっかりきれいになっていた。
まあ、それは5組である山本颯には全く関係無かったのだが……。
何でも無かった彼女の高校生活は、非日常の世界に引き込まれていったのだった。
昼、校内放送が流れた。
「ごきげんよう。生徒会の坂見です。」
誰もが「生徒会」という単語をきくだけで顔を強ばらせた。
「…1年5組、山本颯さん、至急生徒会室に来るように。」
そして、放送はプツンと切れた。
颯の頭に過ぎったのは「俺たちに従え」という言葉だけだった。
颯は静かに生徒会室へ足を進めた。途中、何人かのクラスメイトに心配されたが、適当に返し、また歩き出した。
ー生徒会室
「…失礼します…」
「あー、きたきた。颯ちゃん。っと、白と見せかけの白黒ストライプ?新作じゃん。」
ヒラリとスカートをめくられる颯。
「っっ!?ちょっ…きゃあああああ!!!」
「あー、またやってんの?希羅。」
「いい加減にしろ。目障りだ。」
「人が静かにしているときは空気を読め。バカ狸。」
それぞれ思い思いの言葉を同時に発した。
が、室内には異様な空気が立ち込めていた。
「あはは、バカ狸?笑わせてくれるじゃねぇか。覚悟はできてんだろー?」
と、さっきまでの甘ったるい声が消え、黒い影が希羅を包んだ。
かと思うと、手を突き出し手の中に黒い影(通称ブラックマター)をつくり出す。
そして、体を蒼哉に向けた瞬間……
……蒼哉が言葉を放った。
「Drop」
希羅の動きがとまり、ドサッと床に倒れこんだ。
「先輩っ、大丈夫ですか!?先輩っ!?」
颯はとっさに駆け寄った。
「……なぁーんてね?」
と、体を起こした希羅は、颯の首を絞める。
「っ、きゃあっ!!…なぁーんてね?」
颯は声色を変え、別人のように首に巻きつく腕を振りほどく。
「…いつ入れ替わったの?ハヤテ?」
「さぁね?でも、私の首絞めようなんざ、よくそんなマネできたわね?」
と、一枚のコピー用紙を取り出す。
「んなもんで、僕とやりあおうってゆーの?まぁ手加減はしないけど。」
希羅は軽々と、跳び宙を舞った。そして、空中で、ブラックマターを手の中でつくり出す。
「空中戦か。いいわ、やってやろうじゃない」
ハヤテも勢いよく床を蹴り上げ、コピー用紙を希羅の顔にかすめる。
「痛っ、血ぃ出たじゃねぇか」
希羅がハヤテにつかみかかり、ブラックマターを放とうとした時、
「fence」
「っ、くそっ」
蒼哉は透明の箱の中に閉じ込められた希羅とハヤテを見下ろす。
「目ぇ覚めたか?希羅」
「あぁ。おかげさまで」
「んじゃ、liberty」
「蒼哉、そいつのバカまだ治んないの?」
首をボキっとならしながら、ハヤテは言った。
「…治らなかった…」
「陽姫に治せないなら治らないね。さすがに」
「ねぇ、陽姫ぃ、ほっぺに傷なおしてー」
希羅の声がいつもの甘ったるい声にもどった。
「……」
陽姫は何も言わず、あきれたように、自分の親指を舐め、希羅の傷をなぞった。
「…、まぁ、一つ気になることがあるんだが…」
「ん?」
「いつ覚醒した?」
四人は、ハヤテに対し、同時に同じ質問をした。
「希羅に首を絞められたときだけど?」
と、自らのうなじを指す。
一つ注意しておくが、これは、颯が室内に入ってほんの十分程度のことである。
「まぁ、あんたらにはもう一度説明しておくわ」
一ヶ月前
—日本国内某地下施設
「あんたらを、今日ここに集めたのは私のことについてなの。私、ここの直属機関、つまりあんたらの学校に入学するから」
室内には計、六人の男女がいた。
しばらくの沈黙のあと、眼鏡の男が口を開いた。
「てか、ハヤテって、中学生だったんだ」
「バカゆうな。私は国の極秘任務官だ。ハーパード大を出ている」
「んで、いくつなの?」
「十七だ」
「おい、話がそれてきている。まぁ、俺から話たほうがはえーか。おまえ達に注意しておかないといけないことがある」
一人、スーツのえりに、黒いピンをつけている男は、話を進めた。
そして、話が終わると、六人のうち四人の男女が部屋が後にした。
残ったのは、ハヤテと呼ばれていた女と、説明した男だった。
「ねぇ、カエデ、あまりに私情を話し過ぎたんじゃない?」
「勤務中だ。私語を慎め。まぁ、いいか。先程、全監視カメラをストップさせておいたしな。」
女は立ち上がり、部屋を出る間際、男に目を向けた。
「…帰ったら、スイッチ切り替えておいてね、ボス。いいえ、楓お兄様?」
時を同じくして、同じ施設内の会議室では、先程の4人の男女と「教授」は何かを話し合っていた。
「教授」はしきりに時計を見て、そのたびにため息をついている。
そして時計が十時八分を指したとき、会議室の扉は開いた。
「遅いわっ!!大体、あなたは、学生時代からずっと、集合時間に間に合ったことなんて無いものねっ!そんなんでよく国をしょっていけるもんだわっ!」
「うるさいわねぇ。アタシがなんで集合時間にどうして来なきゃいけないの?あんた、だれのおかげでその椅子に座っていられると思ってんのよ」
「はぁ?自分で十時集合って言ったんでしょう?!てゆーか、私がここにいるのは自分の実力ってもんでのし上がってきてんのよっ!!」
と、「教授」と女は口喧嘩を始めた。それも、延々と。
だが、それは五分で結末をむかえた。
ずっと携帯をいじっていた金髪の女が口を開く。と、いうより、火を吹いた。
「…あんたらいい加減にしないと、この報告書、燃やすよ?」
そして、沈黙が流れる。
「ごめんねぇ?夢嘉ちゃん、ママ、夢嘉ちゃんを
怒らせるつもりはなかったの。でも、このバカ教授がうるさいからつい…」
「母さん、今は、勤務中なの。私も私だけど、コードネームで呼んでちょうだい。」
「えぇー。でも、『狐』なんて全くかわゆくないじゃなーい。」
バチッと、小学生くらいの少年から音がした。
少年は自らの手の中にブラックマターをつくり出していた。
「総理ぃ、僕のつけたコードネームに何か不満でもあるぅ?」
「『狸』よしなさい。我が家の恥ですよ。帰ったら、『ウォコール』の下着をとりよせてあげますから」
(ウォコールのほうがよっぽど恥だよ)
「わかった。ケーキもねっ★」
「はいはい。それより、報告書読んで」
はぁ、と、背の高い男はため息をつく。
「何?文句でもあんの?」
「教授」は男の睨む。
「…いいえ、何もありません。では、ここ最近の能力者出現と、その事件、そして、NO.001の黒い影について話をさせていただきましょう。」
室内には、カエデがキーボードをカタカタと打つ音しか流れていなかった。
彼は静かに口元をゆるめ、いや、ゆがませ、呟いた。
「もうすぐだ、颯。もうすぐなんだ。もうすぐお前は、俺達は元に…戻れる……」
そして、明け方、地下施設から、人影は消えた。
=後書き=
やっと1話が終わりました!!
腰がガクガクです。
まぁ、めちゃくちゃながいんですが最後まで
読んでいただき、ありがとうございました!!!
次回もよろしくです★
クロス
- Re: ペルセウス ( No.6 )
- 日時: 2010/11/01 15:51
- 名前: クロス ◆YnxfJR0Rdc (ID: AO7OXeJ5)
メゾさん、わかりにくくてすみません><
『猫(蒼哉)』の言葉は「ドロップ(低下)」やら「フェンス(囲い)」やらの英語を発しています。
本当に申し訳ないです。
- Re: ペルセウス ( No.7 )
- 日時: 2010/12/05 16:59
- 名前: クロス ◆YnxfJR0Rdc (ID: rXEJOjNA)
2話 「NO.…」
男は、久しぶりの朝日に目を細める。
まだ朝の5時だというのに都会というだけあって人が多い。
自宅に帰り、家の一番南、日当たりの良い部屋へ向かう。
男…田代楓は、まだ幼さの残る実の妹の頬を撫で、彼もまた目を閉じた。
11年前 (楓)
俺はまだ7歳、妹の颯はあと2ヶ月で6歳という幼い頃、父と母は、金のために国の研究所に俺たちを売った。
俺たちは研究所に連れて行かれ、他に集められたたくさんの子供達としばらく暮らしたが、なぜか、俺と颯だけが他の施設に移された。国はそれを違法と知った上で「養子」ということで見逃した。
そして、戸籍も作り変えられた。権力というもので。
また、自分と妹は「田代」と「山本」という嘘の姓を与えられた。
つまり、楓と颯は赤の他人となった。
自分たちのほかにも集められた子供はたくさんいたが、何故か楓と颯だけが他の施設に移された。何をするのか分からない。ただ真っ白な空間に閉じ込められた。
それがどのくらいの時間だったかは分からない。時々不安で震えていると、颯は手をギュッと握り締め微笑んでくれた。
しかしある時、颯だけが部屋から出され、そしてしばらくすると戻ってきた。
颯に何度尋ねても彼女は何も答えてくれなかった。
……颯は別人になっていた。
何がなんだか本当にわからなくなってしまった。最愛の妹まで変えられてしまった。心に湧き上がったのは「悲しみ」と「憎しみ」。そして、「怒り」。
別人の妹は何かを話していた。もちろん自分に対してだ。彼女はずっと同じことを言っていた。
「わたしはNO.002。あなたはNO.001」と。
しばらくそれを聞いていた。妹の声が聞きたかった。例え、中身は別人でも。
これは自分の妹なのだ。そう言い聞かせた。
その最中、空間の扉が開かれた。自分たちは久しぶりの朝日に目を細めた。
妹はいつもの疾風に戻っていて、気がつくと自分だけが「教授」と呼ばれる女の前に連れて行かれ、話を聞かされた。
颯が二重人格になったこと。それを切り替えるにはウナジのスイッチを同じ血が通っているものが押さなければならないという事。颯がスイッチ人間になったのは研究のセイだということ。
自分たちはコードネーム「カエデ」と「ハヤテ」だということ。また、実験体NO.001と002であること。
あの白い空間で眠っている間、ハーパード大首席卒業者並みの知識を施されたこと。そしてこれから、国の極秘任務間「カエデ」と「ハヤテ」として一生働き続けるということ。
研究によって記憶が混乱し、颯は楓のことを同い年の従兄弟と錯覚していること。そのほかの設定などを聞かされた。
楓は一度に重大すぎることを山ほど聞かされたことより、目の前にいる「教授」と呼ばれる女が化け物にしか見えないうことで頭がいっぱいいっぱいだった。
口をぽーかんと開けていると女はにっこり笑って一言言った。
「大丈夫。あなたたちの命はこちらからいつでも切れるんだから。馬鹿なことは考えないでね?」
—それから月日は流れ、気がつけば十一年たっていた。
楓の中にあるのはいつだってあのとき芽生えた「憎しみ」がそして彼は「憎しみ」から解放される日をずっと夢見てきた。
窓の外を見ながら楓はつぶやいた。
「……最後に笑うのは俺だ。そして……
……いつまでも幸せでいるのは颯だ……」
と、目覚まし時計のアラームが響く。
「あれぇ?楓?何でいるの?まぁ、おはよ」
間の抜けた声で颯は話す。
「ああ、おはよ。颯の部屋に読みたい漫画があって。ごめん」
「いいけどさぁ。いくら従兄弟だからって……」
こうして楓と颯の日常は過ぎていった。
=後書き=
いやぁ〜長いですね読む気失せますね(笑)
でもでもまだまだ2話は続くんですよね〜(泣)
長過ぎるとクロスの気も滅入るので3話にまわします。
本当に読んでくださりありがとうです★
クロスでしたー☆
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