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不思議の森のサウレ
日時: 2010/10/30 20:14
名前: 貌 (ID: um7OQR3E)

あるところに、一組の夫婦がありました。
夫婦には子供がおらず、いつも子どもがほしいと思っておりました。

さて、そんなある日こと。
夫婦が散歩をしておりますと、艶やかな真黒の翼をもったカラスが話しかけてきました。
「そこの男、そこの女、子どもがほしいか、ほしいか」
「ああ、ほしいとも。ずっと望んできたのだから」
「だけれど、何をやっても授からないの。カラスよ、何か良い方法はなくって?」
「それならば、それならば、授けてやろう神の子を。森に魅入られし聖なる子を。
ただし、私は迎えに来るぞ。その子が十になる時に、森に還すのだ。その子は森の子、森の王となる子だ。」
そう言って、カラスは飛んでいってしまいました。





続きます

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