ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 死の舞
- 日時: 2010/10/31 11:54
- 名前: るの ◆EJ0MB3jlw2 (ID: SCMOcoS4)
プロローグ
「死の舞。それは、あなたが死ぬ時に現れる、
死神が踊る舞さ。
それは、憎しみや苦しみ、悲しみなどが入っているんだ。」
「へぇ。」
その夜、現れたのは、そう。死の舞を踊った死神だった。
登場人物は書きません。
Page:1
- Re: 死の舞 ( No.1 )
- 日時: 2010/10/31 12:21
- 名前: るの ◆EJ0MB3jlw2 (ID: SCMOcoS4)
一話
「おっはおぉ〜」
あくびをすると、涙がでてきた。
私、小此木 麻友は、彼氏の佐野 葉鎖羅(さのばさら)と登校していた。
「クッ、お前、寝癖ついてっぞ。」
頭にてを当てられた。結構ドキドキする。
「バサラ、ちょ、ちょっと恥ずかしいよぉ・・・。」
バサラが笑う。私のたった一人の家族だ。
家族は死んで、おばあちゃんと住んでいるけど、一人の時は、バサラと住んでる。
「クッ・・・」
バサラが笑う。
「早く学校行こうよ。もう八時だよ!」
「やべえ!」
玄関の前で、いつものやり取りをした後、学校に行った。
「ギリかよぉ・・・。」
隣の志穂が笑う。
「大丈夫。今日、バカ先おそいの。」
バカ先というのは、玖波架 正人先生だ。
くばかだから、バカ先。
「よかったぁ・・・。」
「早くしないと。バカ先よりやばいのが来るよ・・・。」
志穂がドアを指差して目を見開いた。
「もしかして。」
私がいったことは同じだった。
「おはよう。二の三の諸君。」
眼鏡をかけておっさんが入ってきた。
「てご教頭!?」
☆
「バサラァァ!」
放課後。私はバサラに飛びついた。
「大丈夫だったか?お前のほうのばかせん、
休みだって・・・。」
靴を履きながらバサラが言う前に、私は言った。
「てご教頭だったの。」
バサラはニコッと笑った。お決まりのドンマイスマイル。
「大丈夫だよ。そうだ、今日帰れる?」
「うん。」
外にでてから、バサラが言った。
「じゃあ、クレープ食べて帰ろう。」
「うん!」
☆
「ただいまぁ」
「ただいま。」
私は、二人で私の家にいた。
バサラも家族がいなくて、他人に養ってもらってた。
だから、引き取ったって訳。
「お前はかわいいなぁ。」
バサラがあたしの頭をくしゃくしゃにした。
「いたいよぉ・・・」
この普通の日常が、もう味わえなくなるなんて・・・。夢にも思わなかった。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。