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ハナメ 悪魔より恐ろしい者—・・・
日時: 2010/11/01 20:43
名前: 紗那 (ID: GMKAzVcQ)

第一章【村娘】

ここは だぁれも知らない名前すらない村—・・・。
住民は20人。学校の一クラスより少ない。

大人10人
子供4人
お年寄り6人

ひとつの家族と言っても過言ではなかった・・・。
この村に住む一人の娘が この物語の主人公となるだろう・・・。

名は葉名芽。はなめとよむ。
おとなしく 優しい目をした少女だった。

緑のロングの髪 青い目。白い肌。
村一番の美人と呼ばれるほど 美しい少女だ。

しかし少女も娘。
葉名芽のお隣に暮らしている銀に 恋心を抱いていた。

家のお手伝いも母の為でもあるが いつも井戸で水くみしている銀に会うためだった・・・。

葉名芽『ふう・・・。洗濯も終わったし・・・お家の掃除も終わったと。じゃあ また、水くみ行きますか・・・・。』

葉名芽と銀は親しくなく 話す言葉といえば—

銀『あ お嬢さんこんにちわ!いい天気ですね』

だけだったのです。。。

つづく

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Re: ハナメ 悪魔より恐ろしい者—・・・ ( No.1 )
日時: 2010/11/01 21:06
名前: 紗那 (ID: GMKAzVcQ)

第二章『ただ薪を取りに行っただけで・・・。』

ある日 葉名芽は母の頼みで隣の村の木に 薪と取りにいった時。事件は起きました。

その木は隣の村のはずれにあります。
行くにも一時間以上かかるところでした。

ハァハァと息を荒立て葉名芽はようやくその木へ着きました。

葉名芽『はぁ・・・疲れた。それにしても大きな木だな〜』

木の匂いをかごうと 息を思いっきり吸い込むと・・

葉名芽『・・・・焦げ臭い?』
そう 葉名芽の村の方から なにか焦げるにおいがしたのです。

葉名芽『え?おかしいな・・・。火事?家の近くじゃないといいけど・・。』

不安になり 走って家に帰った。
大きなバックにいれた薪がカタカタと音を立てていた。

匂いがどんどんと 強くなる・・・?
そのとき一人の村人がいった。

『おいおい 行っちゃだめだ。この先 火事があって村すべて全焼らしい。悪いことは言わないから、
火がおさまるまで まっていなさい。』
村の空は赤く紅にそまっていた。。
葉名芽『・・・・。火事?そんな訳ないです。たしか私が行くとき母は見送ってくれたんです。それに笑ってて・・・。』

『落ち着いて お母さんがいるの?』

葉名芽『お母さん お母さんが死ぬ訳ないじゃあないですか!!!!!!!』

『わ わかったからここにいなさい。』
戸惑った様子で村人はいった。

きっと大丈夫。あの方の勘違いよ・・・。
と自分に言い聞かせる葉名芽。

やがてしばらくたち 雨がふり火とともに焦げた匂いもかき消された。

葉名芽『よかった。おさまった。お母さん・・。』

葉名芽はお母さんをさがした。

村は見違えるほど変わった。
地面に撒き散らしたかのような花は焦げ跡形もない。

みんなのはじける声もきこえない・・・。

葉名芽『チリチリと暑いわ』
こんなのより もっと火はあついんだろな。。

と思いつつ母をさがす。
そのとき 15の葉名芽の青い瞳にうつった。

とても口にはいえないほど 酷くなった母。
跡形もない銀。その他の人たち。

葉名芽『・・・。』
昨日までの日々が走馬灯の如く流れ出した。
楽しかったのに。

葉名芽は何もいえないまま村をさ迷った。。

コンっ・・。
何かに足が当たった。
使いおわりのマッチ棒・・・・。

この話は きっと惨劇な終わりを迎えるだろう。

つづく

Re: ハナメ 悪魔より恐ろしい者—・・・ ( No.2 )
日時: 2010/11/01 21:13
名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: cVA1W6Ik)

面白いです!!
更新まってます、がんばってくださいッ!!

Re: ハナメ 悪魔より恐ろしい者—・・・ ( No.3 )
日時: 2010/11/01 21:15
名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: cVA1W6Ik)

あ、余談ですが私のとこにも来て下さると嬉しいです

小説名 ⇒⇒⇒ 破壊と創造

Re: ハナメ 悪魔より恐ろしい者—・・・ ( No.4 )
日時: 2010/11/02 21:43
名前: 紗那 (ID: GMKAzVcQ)

第三章【今夜は孤独の香り】

マッチ棒を持ったまま 葉名芽は木の下に座っていた。このマッチ棒を持っている犯人さえわかれば—

犯人を捜そうとするものの 手がかりはマッチ棒。
他にもマッチ棒を持ってる人はいるのよ・・・。

葉名芽『手も足も出ないわ・・・。これでは仇もうてない・・・。』

他の町に 逃げたかと考える物の 葉名芽はここと、隣の村しか知らない。
どう村を出て街へいくか—。

それが一番 葉名芽にとって難しかった・・・。
夜は更け始め 今日は孤独とともに目を閉じるしかなかった。こんなに寒く つらい夜はきっと初めて。

葉名芽『明日 手がかりを考えよう・・・。』
寝た場所は葉名芽の家。

母の死体もまだそこ。
明日はきっと母の死体も片される。
だから今夜は母と寝よう。そう決めていた。





朝—

葉名芽『ふぁ〜・・・。お母さん おは・・・。』
ハッとわれに返る葉名芽。

母は死んでしまったのだから・・・・。
葉名芽はもう受け止めて これも運命(さだめ)と、決めていたのだが、

やはり 再び泣いてしまった・・・。
父は居ないのだから 母が死んでしまっては もう家族はいない。

それは もう分かっているはずなのに そう心に言い聞かせれば言い聞かせるほど 涙が溢れ出した。

葉名芽『ハッ・・・。そうだ!お兄さんの所へいこう!』
葉名芽には実は兄がいた。
4年前 家を飛び出した兄。名は葉流芽(はるめ)

ついさいきん 兄から手紙が来ていた。
シャール(街の名前)にいるから たまに遊びに来てくれ。・・と。

葉名芽『シャール・・・。シャールに行けば兄と会えるのね。そして兄に訳を話し 一緒に仇を討とう』

葉名芽は心に誓う。
もう人殺しなど 怖くはなかった。

何故なら犯人も何人も殺していったんですから・・。
葉名芽『行ってくる。母さん。お兄さんと敵とるから』

母の死体に話し、葉名芽は初めて 村の外につながる村へと入っていった・・・。
そこで3日さ迷った。

熊にも会った。
ワニにも会った。

傷の絶えない冒険だったが ようやく 外にでたようだ・・・。

葉名芽『はぁはぁはぁ・・・。』
歩き回り 走り 体重が減った。

初めての街は 村とはぜんぜんちがった。

葉名芽『箱に人間がすんでる。。かごの中に人が閉じ込められてる・・・?』

多分 テレビとラジオのことだろう・・・。

葉名芽『はぁ・・・。すごい・・。』
なにもかもはじめて。
しばらく見とれていると・・・。

葉名芽『違う!そうだ、シャール・・・。ここはシャール!!?』

街の名前が分からない・・。
街を歩いてみた。

とてもカラフルな服をきている人がたくさんいた。
いっぽう葉名芽は 家の手伝いようのつぎはぎだらけのワンピース。つかいきり 黄ばんでしまったエプロン・・・。

恥ずかしい、、
初めて服に対し恥じを覚えた・・。

つづく


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