ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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靴紐を解いてビスケット!
日時: 2010/11/07 11:51
名前: 捺依 ◆cKKHa6WOvw (ID: bfLmeFkK)

どうも
捺依と申します

大変申し訳ありませんが、
一旦閉鎖させていただきます

なんか、もうめちゃくちゃにっ…(汗)
新しく作成させていただきますので、
捺依をよろしくお願いいたします

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Re: 靴紐を解いてビスケット! ( No.1 )
日時: 2010/11/03 23:03
名前: 捺依 ◆cKKHa6WOvw (ID: bfLmeFkK)

杉 悠之介
前向きで正義感が強い、チーズと20歳越えの女が大嫌い。
妙にマイペースで、1人の時は独り言か鼻歌。
何故かよくアヒル口になる。
母は高級ホテルのオーナー、姉は弁護士に勤めていて、生まれながら恵まれた環境にいる。その為、周りの子とは大きな境界があり、友人が少ない。
父は別の女と海外へ出たきり、3年間戻って来ていない。
ビルの最上階の30階に住んでいるのにかかわらず、物心ついたなかでは、1度も窓側、ベランダには近付いたことはない。

Re: 靴紐を解いてビスケット! ( No.2 )
日時: 2010/11/05 19:29
名前: 捺依 ◆cKKHa6WOvw (ID: bfLmeFkK)

倉木 静
女のくせに、とにかく性格が荒らい。
悠之介を海に突き落としたり殴りかかりと、大怪我をさせたこともあるという。
免許を持ってないのに、しかも誰かのものかも不明なバイクに乗ってくる。
生きているうちに死体が見たいらしい。

Re: 靴紐を解いてビスケット! ( No.3 )
日時: 2010/11/06 10:44
名前: 捺依 ◆cKKHa6WOvw (ID: bfLmeFkK)

ao outline…


海の向こうに点々と明かりが見える。
潮風に髪を靡かせながら、灯台に少年が立っていた。
少しづつ接近してくる明かりは、近くなるに共なり、数を増やしながら、怒りの様に揺らめいている。
少年が手にしていた手帳が細かく震えだした。
それを数秒見つめていた少年は、ゆっくりとした動作で手帳を開くと、あるページを開き、眼を閉じて何やら呟いた。
風が吹いて水面に波を作る。
もうすぐそこまで近付いてきた明かりから、獣のような声が上がり、何千もの鋭い矢が飛び込んできた。
矢が少年の毛先を切り裂いた。
顔を上げた少年の眼が蒼く輝くと、明かりの先頭付近から火の粉が散り、赤い大きな炎の後に爆発音が轟いた。
しかし明かりは増える一方だった。
少年が手帳の表紙の金の「Complaint」をなぞり、手帳を持つ手を胸の高さで、空につき出し、ゆっくりと手を開いた。
風を受け、ページを激しくめくらせながら落ちてゆく手帳を、灯台から少年が眼を細めて見下ろしていた。
手帳が明かりの先頭まで落ちると、手帳から風が波打ち明かりの中を走った。
途端、明かりの動きがぴたりと止まり、海の波も、潮風もが動きを止めた。
灯台から降りた少年が明かりなかを歩いて行く。
手帳を拾い、またあるページを開き、その場に置いた。

明かりと開かれたままの手帳だけが置かれた場から、熱風と蒼い光が、明かりを包んで、数分後には、何もない、静かで淋しい海に戻った。


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