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友達
日時: 2010/11/05 17:56
名前: 可鈴 (ID: GMKAzVcQ)

なぜ行っちゃうの—。

さよならも行ってないのに・・・!!!
【宙ぶらりん】

私は平野 恵那。
小学6年。

今日 友達恵里が自殺した・・・。

それを知ったのは、朝の事だった・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
**学校**
いつものようにガヤガヤ ワイワイ。
にぎやかな教室。

明るい光が差し込んで、
ひんやりとした風が心地よい。

私は窓側の席。
よく外をみれる場所で、私は気に入ってる。
外には桜の木が生えている。

50年も生きてきた 私より長生きの木。
この木をみると、いつも吸い込まれるように、ずっと見てしまう。

チャイムの音と同時に我に返る。
『あっ。。コンパス忘れた・・。』

私は気づいた。
昨日 宿題を終えてから、コンパスをランドセルに入れるのを忘れていたのだ。

『ま いっか。横の恵里に借りよっと。』

私の横の席は恵里。
いっつも授業中にお喋りをして、先生に怒られる。

しかし おかしい。
恵里は来てない。

いつも一番にくる筈。。

疑問を抱きつつ、日直の支持に従い 恵里を待った。
ガラッ!

先生は教室に入ってきた。

いつものように
『おはよう!!!』
と、元気な声は聞けなかった。

憂鬱・・・。
今の先生は、正にそういう感じだった。

今日はなにかおかしい。
そのとき 先生は、いきなり言った。

『恵里さん・・・清水 恵里さんは 自殺しました』
それだけを。

重い空気が流れた。
急に教室が静かになった。

いきなりすぎる。
皆 戸惑っているのか。

人のことは言えない。
私自身もだ。

目の前が真っ白になることが

本当にあるとは知らなかった。
私は倒れ、早退した。

雨がふってきた。

空にも 私の心にも。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
**家**

母は心配そうに私をみていた。
私は部屋のベットに寝ていた。

『大丈夫?恵那。』
母は聞くのに、私は答えるのが苦になるほど ショックを受けていた。

私はコロン・・っと、母を背に向けた。

私に相談できないほどつらいことを 恵里は一人で抱えていたんだ。

だからつらくて、しんだんだ。

恵里を苦しましたのは誰だろう。

そして私はそいつを許さないだろう・・・。

その日、私は寝れなかった。
目を閉じると、恵里が宙ぶらりんになってこちらを睨んでいる。

怖い。
明日 学校に行けるだろうか・・・。

自分をコントロールできるだろうか。
絵里の事思い出し窓から行きなり落ちたくなったとき

私 どうなるかな。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
**朝**

私は寝れなかった。

夢に恵里がでてきたら どうすればいいか 分からないから。

つづく

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Re: 友達 ( No.1 )
日時: 2010/11/05 21:15
名前: 可鈴 (ID: GMKAzVcQ)

恵里の声はもう 聞こえない・・・・。
【ため息】

私は学校へ行くか ズル休みするか、悩んだが、
結局 行くことになった。

今日は水曜日。
見たいテレビもない。

第一 恵里がいない。
こんなにつらく 寂しいなんて・・・。

今日は曇り。

時間割りを確認していないし、
宿題もしていない。
鉛筆も削ってない。

グタグタな状態だった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
**学校**

『平野さん。また忘れたんですか?』
4時間目の事だった。

私は教科書、ノート類、絵の具などを4時間連続で忘れた。

先生、呆れていた。
無理はない。

『いい加減にしなさい!お母さんに言いますよ!』
脅すように先生は怒鳴った。

『恵里・・・。』
先生の話は上の空。
私はそう つぶやいた。

『平野さん。清水さんが死んだのは 先生のせいではありませんよ!早く席に着きなさい!』

・・・何もわかってくれない。
わかるはずもない。

この先生には・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
つづく


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