ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 罰神様
- 日時: 2010/11/12 23:53
- 名前: 紅 ◆wO/bFhCZjE (ID: rCT1hmto)
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- Re: 罰神様 ( No.1 )
- 日時: 2010/11/09 23:38
- 名前: 夜兎_〆 ◆8x8z91r9YM (ID: 9Gb.eK5t)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode
どうもー。
初めまして。
自分は受験生なのでものすごく憂鬱ですw
更新頑張ってくださいー
- Re: 罰神様 ( No.2 )
- 日時: 2010/11/09 23:58
- 名前: 紅 ◆wO/bFhCZjE (ID: bfLmeFkK)
ソレは突然やってきた。
ある日、遥が学校から帰ると、自宅に見知らぬ男がいた。
そいつは遥のお気に入りのソファを陣取り、テレビの画面を眺めている。
「あら、遥くんおかえり」
驚いてリビングの入り口で突っ立っている遥に、母親である裕子がキッチンから笑顔をのぞかせた。
「お母さん、あの人誰?」
テレビを観ていた男が遥に視線を移した。
「竜也さんはね、お母さんが好きな人なの」
「タツヤさんって……あの人?」
裕子が首を縦に振る。
遥は思わず竜也という男を凝視した。
乱れたスーツにボサボサの髪、口にくわえた煙草……。
その姿だけでどうにも不潔な悪い印象をもってしまう。
「そういう事だ。よろしくな、坊主」
- Re: 罰神様 ( No.3 )
- 日時: 2010/11/10 00:02
- 名前: 紅 ◆wO/bFhCZjE (ID: bfLmeFkK)
初コメありがとうございます。
同じく私も受験をひかえている者です。
勉強なんてやってらんないです。
お互い頑張りましょう。
- Re: 罰神様 ( No.4 )
- 日時: 2010/11/12 23:52
- 名前: 紅 ◆wO/bFhCZjE (ID: rCT1hmto)
竜也が笑った。
遥は返事の代わりに頭を下げた。
幼い遥には状況を理解することは出来なかった。
唯一理解出来るのは、図々しくソファに座るこの男が母の愛人であるということ。
「ぼ、僕は?僕はどうしたらいいの?」
意味が解らない、そして意味もない質問を裕子に投げかける。
「遥くんは竜也さんと仲良くしてくれればいいのよ。それだけ」
そういうと裕子は遥に微笑みかけた。
母親の笑みを見て安心したのか遥はそのまま口を結び、何度か頷いて見せた。
すると裕子は何か思い出したような表情を見せ、遥を二階の自室へ行くよう促した。
それに遥は素直に従う。
二階の自室は何もないつまらない空間だった。
ベッドと勉強机、クロゼット、それに本棚。
家具はこれしかない。
今朝は散らかっていたはずの卓上は、裕子が片付けたのか几帳面に整頓されどこか寂しくもあった。
遥はベッドにランドセルを投げ捨てた。
ランドセルはベッドの上で小さく跳ねた後に静止した。
続いて遥もベッドに飛び込む。
軽いランドセルとは違い遥の体は一度大きく跳ねた。
「気持ち悪……」
うつ伏せのままそう呟く。
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