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- 〜$uper natural power〜
- 日時: 2010/11/16 16:35
- 名前: ビギナー (ID: U3CBWc3a)
名前の通り初心者です。よろしくお願いします。
$uper natural power……神通力=超能力
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- Re: 〜$uper natural power〜 ( No.1 )
- 日時: 2010/11/16 16:57
- 名前: ビギナー (ID: U3CBWc3a)
【その能力は神の悪戯か?それとも奇跡か?】
「俺は、人殺しだぁ……」
蝉の鳴き声が騒がしく、空から降り注ぐ灼熱の太陽。
白髪だが20代前半と思われる男性は、両手を血で染め、どこかの土手にいた。
周りには誰もいない。蝉の鳴き声と、川の流れる音だけが、男性の耳に勝手に入ってくる。
そして、その風景には似合いそうにない物が、男性の足もとにあった。
「どうしよう…何も覚えてない…………」
男性はブツブツと呟きながら、足もとに倒れ込んでいる血まみれの女性を見た。
女性の腹部には、ポッカリと穴が開き、傷口は焦げていた。事故ではない。それだけは分かる。
容姿や服装から見て、女性はどうやら学生らしい。
「おぉ……くそぉぉ………あぁぁぁぁぁ!!!!!」
男性は突然大声を上げ、土手から走り去って行った。
砂利の道を駆け、川に沿って走って行く。男性の両目からは、大粒の涙が溢れだしていた。
「俺は……どうすればいいんだぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
男性は川に架かった名も分からない橋の下で止まると、しゃがみ込んで蹲った。
「こんな力………要らない……要らないんだよ!!!!!」
男性が右手に力を込めると、何の前触れもなく発火した。
真っ赤の炎は確実に右手から発火している。だが、男性に暑いという認識はない。
「呪われた力……。神よ、どうして………」
男性は首に付けているヘビメタの十字架を握りしめ、体を小刻みに震わせる。
「あの医者のせいだ…絶対そうだ……」
男性は泣くのを止め、突如何かを言い始めた。
「そうじゃねえか。あの病院で健康診断を受け、インフルエンザの予防注射した時からだ……」
男性は両手を拳に変え、唇を噛み締める。
「月熊緊急病院……、ぶっ壊してやる。俺の手で、破壊してやる。」
男性は不気味な笑みを浮かべ、着ていたロングコートに身を纏い、フードを被った。
「神よ。俺は、復讐者となる。」
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