ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 脳内アリロッド
- 日時: 2010/12/20 21:25
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
どうも、懲りずに同時進行やってるポアロンですぉ。なんかこの頃はっちゃけすぎてるwwうぁー、んまぁ、気にせず行こうか!
注意点だyo!
・まず題名のことなのですが、「アリロッド」というのは私が適当に作った言葉ですので、「こんな英語あったけー?」とかお母さんに訊いちゃ駄目ですよ!(誰も訊くわけないよ ちなみに「アリロッド」の意味は、私の中では「破壊」です。
・文才がありません。結果駄作です。しかも同時進行とかしてるくせにド下手&ド素人ですのでww「プロ並の人のじゃないと読めない!」という方は逃げて下さい。
・荒らしなど、他人の迷惑になるようなことをしに来た人は逝ってくd…去ってください。(にっこり
・私が嫌いな人も早く去らないと…この駄文読んで貰うことになりますよ!
・コメント・アドバイスしてくれたら嬉しいです。
・宣伝する人、読者になってコメントもちゃんとしてくれれば宣伝してもOKとします。
・これ以外にも書いてる小説沢山あるので、もしよかったら読んでコメ・アド下さい!!
キャラクター紹介
>>6
お客様
-かりん様-
- 博士様 -
目次
プロローグ >>8 >>13 >>18
第1章 >>22>>23>>24>>25
- Re: 脳内アリロッド ( No.21 )
- 日時: 2010/12/11 22:22
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
お久です。お久すぎですねはいわかります。
いやマジでわかってるんですよ、更新遅いっていうことは!
でも頑張ってるからね!皆読んでね!!
- Re: 脳内アリロッド ( No.22 )
- 日時: 2010/12/17 21:15
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
第1章〜うごめく影に〜
「ふーん、此処が土川さんの家かぁ。なんていうか…すっごい豪邸って感じだよね」
「私はあまり好きじゃないけどね、この家。
さ、皆遠慮しないで入ってよ。風邪ひいちゃうよ」
本当に、目の前にいる土川がまるで別人だ。まぁ別人っちゃ別人なんだけど。
思えば学校以外で土川にこんなに優しくされたのは初めてかもしれない。いっつも僕の前以外では猫かぶるし。
「おっじゃましまーす…って、宝木ちゃん?」
「え、ああごめん、ちょっと考え事しててさ…。
御邪魔します」
うわぁ…。恐るべし土川さん。流石パーフェクト人なだけあって、家も豪華すぎるなおい。僕ん家なんてマンションだからな…。しかもよっぽどのことが無い限り家には入れてもらえないし。
「——————い。
おい、宝木」
「ん?
って、土川何で…。アレ?アイツは?」
知らぬ間に、というか考え事をしている間に、椿弥が何処かへ行ってしまったようだ。
「あぁ、あの子なら今着替えてる。あんな血ィベトベトのままで家に上がってこられるなんて、反吐が出るからな。私の綺麗な家が台無しじゃねーか」
はいそうですね。
いやしかし…
「土川、お前いつの間に着替えたの?」
「ん?さっきの間に」
「そ、そう」
土川の私服姿なんて初めて見た。思えば土川の家に御邪魔するのだって初めてだし…。今日はなんていうか…スペシャルな日だな。いや、そうでもないか。
と、僕がそんなことを考えているうちに、
「おっ待たせ〜」
弾んだ音符が宙に浮かんでいるかのような笑顔でナイフを持ちながら走ってくる椿弥。
「おまっ…。何でそんな物騒な物持ち歩いてんだよ」
「いやだなぁ、宝木ちゃん。コレは最早わたしの身体の一部と化しているんだよ。やっだなぁ、宝木ちゃんは。いやらしい」
「バッ…。何ソレ反則じゃないかな!?」
本当に、反則だろそれは。
「宝木くん、お母さんから電話だよ?」
「…………は?」
突然の空気破りな土川の発言に、一瞬気を失うかと思うほどそれは衝撃だった。
嘘だろ、何であの人が僕なんかに電話してくるんだ。
そう思いながら土川から受話器を受け取り、耳に押し当てる。
『夢真?アンタ何してるの。散歩じゃないの?どうして土川さん家にいるの!?早く帰ってきなさいな、アンタみたいなのが土川さん家にいたら、汚れるでしょう。きちんと御礼言ってから家出るのよ?』
「…………………」
———————ウルサイ。何様ダヨ、お前ハ。
『夢真、返事は?』
「……るさいな」
『は?アンタ何て言った今!?アタシに向かってよくもそんな口が利けるわね!!』
『ガシャン!!』
「だぁー、うっさいな。どうして僕はお前の言いなりにならなきゃいけないんだよ」
「でも宝木くん、親がいて、喋ってくれるのはまだ少しの愛情はあるってことでしょう?」
「貶されてたら愛情も糞も————」
そうだ、土川って確か…親と離れて暮らしてるんだっけ。
「————ごめん」
「良いんだよ、別に。私はもう何も気にしてないもの」
「ねぇ宝木ちゃん、そんなに親が嫌いなら、殺してあげようか?わたしが」
突然雰囲気ぶちこわしな発言をする椿弥。
そういえばコイツの家族の話とか聞いたこと無ぇな。
まぁ、聞きたくないけど、人の諸事情なんざ。
「うーんまぁ、考えとくよ。
じゃ、帰るよ、僕。あの人が“心配”してくれてるみたいだからさ」
「うん、じゃあね、また明日」「バイバイ、宝木ちゃん」
「おう、また明日な」
- Re: 脳内アリロッド ( No.23 )
- 日時: 2010/12/14 22:37
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
「あー、寒い寒い寒い。ったく、しかも今何時だ?」
そう呟きながら近くの公園のベンチ(さっきの公園じゃないよ)に座って呟く僕。
———帰りたくない。
———っていうか、帰る意味が無い。
———どうせあの人のことだ、また一通り説教した後に僕を追い出すんだろう。
———ったく、家族虐待かよ。
本当に、何処へ行っても邪魔者で能無しだな、僕は。
『ガシャン!』『グオアアァァァァッ!!』
そう思って立ち上がろうとした瞬間、馬鹿でかい音と奇声が聞こえた。
「イヤイヤイヤイヤ、それは無いって」
そう自分に言い聞かせる形で落ち着こうとする僕。だが
『グアアアアァァッッ』『ドシャン!』
「え?嘘だろ…」
目の前に【アリロッドヒューマン】がいるという事実だけでも最高のスリルを味わっているというのに、そいつが僕の真横からのそのそと出てくるという最早ホラーな現実。
———やべぇ。
———僕死ぬんじゃ…?
そんな考えが一瞬脳裏をよぎる。
———いや、待てよ。
———今こいつらに殺されれば———
———僕は助かるんじゃないか?
しかしその一瞬が過ぎ去ってから僕の頭に浮かんできた考えは、こっちだった。
「そうだよ、お前ら僕を殺せよ。そうすれば僕は平和になれるんだから—————!!!」
「ふうん。本当にそう思ってるの?」
そう僕が叫んだ直後。
僕の背後に。
1人の少年。
「お前、誰?」
暗闇の所為で顔も服装もよく見えない。でも、身長的には少年、といった感じである。
「うーん、怪しい者だけど危険人物ってわけじゃないかな」
———…変な奴。
「てか普通そこは「怪しくない者」って言うべきだろ。なんで怪しいって主張してんだよ」
「あははは、面白いね、あんた。ナイスツッコミどうも———っと、こんなこと話してる場合じゃないんだよね」
そう言って少年は、ギラリと光る何かを振り上げて———何の躊躇いも無しに、【アリロッドヒューマン】の頭を身体から切 り 離 し た 。
「——————————————ッッッ!!!やめ…」『ドサッ、ゴロン、ガン』
———こいつ、殺した?
———こうも簡単に子供が人殺しできる時代なんだな。
「よっと、任務しゅ——————りょ——————。
ごめんね、びっくりさせってっていうか、巻き込んじゃって。
あと、自己紹介が遅れたんだけど俺の名前は暗杉 纐纈。【アリロッドヒューマン対策部第一部隊】の部員No.19です。この頃増えてきてね、奴らが」
「はぁ…。……あ、僕は宝木 夢真。普通の高校生っす。
てか僕の足元に転がってる頭をどうにかしてほしいな」
ほんといじめかコレってなる勢いで怖い。ドホラーですよ。
っていうか昔から思ってたんだけど…
「【アリロッドヒューマン】って、どうやって創られてるんだ?」
折角だから訊いてみた。
だってこいつらだって、元を正せば人間だったんだろ?てことは、僕だって【アリロッドヒューマン】になる可能性は0%ってわけじゃない。もしかして回避方法があるかもしれないわけだし。
「うーん、感染病っていうか……アリロッドヒューマンに触れるとその人もなっちゃうらしい。だから俺らはゴム手袋してこいつら倒してるんだ」
「ダサっ」
一気に変人集団になっちまったじゃねえかよ。
「まぁ、最初に生まれたアリロッドヒューマンは、なんか実験の失敗作が何かで————っていう噂」
噂かよ。
「まぁまた会うかもしれないから、またね。夜道には気を付けて」
「………ガキに心配なんざされたくねーよ」
ちょっとカッコよくキメてみたけど…捨て台詞になってたかな、あれ?
- Re: 脳内アリロッド ( No.24 )
- 日時: 2010/12/17 21:10
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
+−
「あーあ、ったく、アレじゃぁ早く帰らざるを得ないじゃねぇか」
そんな独り言を呟きながら僕は家———つまりマンションへと向かう。
「っていうか、結局あこの公園で時間見てないし…」
———嫌になっちゃうんだけど、こういうの。
家が近くなってくる。
どんどんどんどんどんどんどんどん。
———帰ったら何されるんだろう?
———まぁ、何でもいいか。
———どうせまた追い出されるんだし。
『ガチャ』「……ただいま」
さぁ、鉄拳でも鉄板でもフライパンでも説教でもドンと来い。
そう構えて目を瞑った僕だったが———
「ハハッ、やっと帰って来た。
やぁ久し振りだねぇ、覚えてるかな、俺のこと?」
顔を出したのは、クズこと宝木 願真、僕と6歳(つまり23歳)違いの兄である。
「お前……何で戻ってきてるんだよ?あの人は?」
「まぁまぁそんな焦っちゃ駄目だよ。
母親はねぇ、何処かに行っちゃったよ。あの人さ、俺を見た瞬間嬉しそうな顔して床が抜けるかのような勢いで飛び跳ねてたよ。俺としては迷惑ねだけだったん
だけどね」
そんな話をしながらも兄(以下クズ)は僕を家の中へと入れる。
「夢真、お茶飲むだろ?」
「ココアがいいんだけど」
「じゃぁ淹れてやらないよ」
「……じゃぁ茶で」
時計の針の音だけが妙に響く薄暗い部屋で、2人で静かに茶を啜る。
「うまいねぇ」←自慢っぽく
「そーですねー」←棒読み
そんな他愛も無い会話を終えて、部屋の中をぐるりと1周見渡してみる。ゆっくりゆっくり、ぐるぅりと。
———ああ、こんなにもこの家って、白い壁ばっかだったんだ。
———うちの電気って、少し小さいな。
———アレ?この部屋って畳だったんだ。
そんな当たり前のことが、今初めて———というか、久し振りに気付いた。だって今まで部屋にもあんま入れてもらえなかったし。
あの人が永遠に帰って来なかったらいいんだけど。
「なぁ願真兄さん、神様っていると思う?」
何か会話をしなければクズも寂しいかと思ったので話題を振ったが———何故か意味不明な会話を成立させなければいけないことになってしまった。
「いきなりどうしたのさ、夢真。神なんてそんなもの、いるわけ無いだろう?いたとしたら今頃皆平等で平和だよ」
うんうん。全く同じこと考えてたっていうのは秘密にしておこう。なんか嫌だから。
「天国と地獄はあると思う?」
何かその場のノリでそんな質問をしてしまった。
「夢真、俺と会ってない6年間で一体どんな成長をしたんだい、君は?」
そうも言いながらもクズは僕の質問に答えてくれる。
「うーん、俺はそういうの信じない派だしなぁ。俺はさ、自分が見ても感じてもないのに信じるっていうのは嫌いなんだよ。夢真も知ってるだろ?」
そう言いながら、続ける。
「大体さ、死んだのに天国だの地獄って、差別されるのは嫌だろう。死んだら成仏して、この世から去る。だからさ結局は、努力したって死んだら無いのと同じことなんだと俺は思ってる。だから俺は、“人生”っていう“道”は、ただただ極力歩くだけって決めてるんだ」
うーん、随分と中二的な意見だな。
「ていうか、夢真はどうなんだい?」
やっぱり振られるパティーンか。答えるの面倒だな、どうしようか。
「全部お前と同じ意見だったよ」
あ、結局言っちゃったじゃん。
- Re: 脳内アリロッド ( No.25 )
- 日時: 2010/12/19 17:32
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
- 参照: ポアロン・ポーちゃん・ポアetc.あだ名で呼んでくれる人感激!
「ねぇ夢真、一緒に散歩にでも行かないかい?」
「却下。うざいから自分の部屋行っててくれないかな」
さっきの時間から1分後。
いきなりクズが気持ち悪い事を言ってきた。
「ってか願真兄さん、今この街にはアリロッドヒューマンっていうのが大量発生してるんだぞ!?
ってかまず兄さんがどうやってここまで来れたのか聞きてぇよ!」
コイツ昔から思ってたけど、バカなんじゃないか?
「やだなぁ夢真、俺はもうそろそろあの人が帰って来るから、親切を言ってあげただけなのに」
「自分があの人から逃げたいだけだろ?なら帰ってこなけりゃよかったのに」
そう言いながらコートを羽織る僕。
「いや、久し振りに夢真にいじめられたくってね」
「きしょっ。
で、行かないの?行くなら行くで、さっさと支度しろよ」
そう吐き捨てて、靴を履いて、外へ出る。外って言ってもマンションだから微妙なんだけど。
「あ、この公園立ち入り禁止になってる」
僕の家の近くにある公園———つまり、椿弥がアリロッドヒューマンを殺して粉々にした、あの公園。
そういえば、もう椿弥は帰ったかな。襲われてなきゃいいんだが。
いや。あいつなら大丈夫か。
チェーンソー持ってたし。
信じたくないけどな。
「へー、立ち入り禁止の割には、随分ガードが甘いねぇ」
そんなことを呟いて、立ち入り禁止———もとい、「keep out」のテープを飛び越え、公園の中に入る。
「おいバカっ!んなことしたら危な———」
「危ないのはそっちでしょ?」
後ろから、声がした。
で、振り返ろうとしたら、蹴り飛ばされる。
痛ぇ。何様だコイツ———…
『プップー!!』「ね、言ったじゃん。危ない、て」
え?誰だっけコイツ。僕と同じ学校の制服着てるけど。こんな奴、いた?
小っちゃいし、髪型も幼いし。
よし、ちょっと遠回りに訊いてみるか。
「君、何人?」
あ、やべ。遠回しすぎたってか…
違う質問になっちゃった!
「はぁ?アンタバカ?日本人だけど。
ちなみにアンタと同じ高校!!
多田 由杏って言えばわかる!?」
あぁ!
納得。
「ていうかあの変な人…アンタのお兄さん?バカなの?」
「あーうん、頭ちょっとイッてる…かな」
「はいそこ変な噂立てな——————い!
これでも俺色々調べてるんだけどなーぁ?」
はい、無視。
「てか多田お前遅くないか?何時かは知らないけど、もう結構遅い時間だろ?」
「うん、1時」
「マジで!」
最低でもそんな時間だったら玄関で寝かせてもらえてるんだけど。
「あ、そうだ、さっきは助けてくれてありがとな」
忘れてた忘れてた。
「はぁ?別にアンタの為じゃないわよ、気色悪い。あたしの所為でアンタが死んだら困るじゃない」
ああ、わかった、アレだなこの子、うん。
「お前さぁ、ツンデレぐおがぁっ!!」
「それ以上言ったら殺す!」
最後に飛び蹴りをかまされて…
彼女は帰っていきました。
ツンデレだと思います。
———多分僕、明日殺されるな、学校で。