ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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夕暮れブルー
日時: 2010/11/25 17:51
名前: 紅 ◆.O9XkdLocI (ID: a7WresCQ)

どうも紅でございます
作ったばかりの小説が5分も経たぬ間に消えてしまったのでorz
新しく作ることになりました


では本編へごー

序章「つなぐ物」 >>1

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Re: 夕暮れブルー ( No.1 )
日時: 2010/11/25 17:46
名前: 紅 ◆.O9XkdLocI (ID: a7WresCQ)

 静寂が満ちた放課後の図書室の棚にそって歩く。図書室の一番奥の棚の前で私は足を止め、埃を被ったその棚の2段目の右から三冊目の本をぬいた。
 少し厚めの小説だ。作者の名前は他では聞いた事も見た事もない。きっと売れないのだろうと思う。その本の三二四ページを開くと、ノートの切れ端が挟まっていた。
——今朝のニュース見た?
 ノートの切れ端には、几帳面そうな読みやすい文字でそう書かれていた。
 私は用意していたメモ用紙に、通学用の鞄から取り出たシャープペンシルを走らせる。
——もちろん。誘拐事件の事でしょ?
 それだけ書いてメモ用紙を本に挟む。もとから挟まれていたノートの切れ端は、シャープペンシルと一緒に鞄に入れた。
 そして、その本を本棚に戻す。もとからあった場所ではなく、棚の3段目の右端の隙間に本を滑り込ませた。埃を被った棚では、その本だけが埃を被っておらず多少目立っていた。
 校舎から出ると冷たい風が私の頬を刺した。首に巻いたマフラーに顎まで隠し歩く。既に日は落ち、空に月が浮かんでいた。
 生徒のほとんどはとっくに帰ったらしく、部活動をしている生徒だけが確認できた。坊主頭の野球部員達が白い息を吐きながら、寒そうにグラウンドを走っている。そんな彼らを尻目に、グラウンドの脇を通り抜ける。
 登下校時に通るいつもの道を照らしているのは、月と幾つかの電灯だけで足元は心細い。私はただ何も考えず、歩き続ける自分の靴を見つめながら歩いていた。
 時々すれ違う人が私に挨拶をしてくる。それに対して私は頭を下げるだけ。
 そういえば今日は夕暮れの空を見なかった。

Re: 夕暮れブルー ( No.2 )
日時: 2010/11/25 17:51
名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)

初めまして、ポアロンという者です。
とても続きが気になりますね。面白そうです。
これからも頑張ってくださいね!

Re: 夕暮れブルー ( No.3 )
日時: 2010/11/25 17:57
名前: 紅 ◆.O9XkdLocI (ID: a7WresCQ)

>ポアロン様
初のコメント有難うございます。
ええ楽しみにしていて下さいな。
期待にお答えできるよう頑張らせて頂きます。


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