ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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鈍色の空と桜吹雪 完結しました((
日時: 2010/12/02 22:08
名前: 梓桜 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=utjYZ5eKiLA&feature=related

クリックありがとうございます^^
そして初めまして、梓桜と言う者です♪

……知っている方は知っているかもしれませんが、此処ではもう二作小説を書いてます。
ただ、挫折小説が異様に多かったので名前を変えてみました。
更新こそ遅いかと思いますが、挫折はしないように致しますのでよろしくお願いします。

後時々流血表現があるかと思われますので、苦手な方はご注意下さい。
以上の事が大丈夫と言う方は、観覧して下さると光栄です^^
(タイトルの鈍色とは黒色と言う意味です。)

〜この小説は完結しました! 詳しくは>>28を〜
読んで下さった皆様、コメントを下さった皆様、オリキャラを下さった皆様……本当に有難うございました!
言葉に言い表せないほどの感謝をしております……

イメージソング(参照にて)
【KAITO】廃墟に降る花【オリジナル】

切なく綺麗な歌詞が特徴の歌ですvv ややこの話に当てはまる部分もあります。

〜お客様一覧〜
菫様 Neon様 鏖殺様 更紗蓮華様
栞。様 水練様

〜目次〜
プロローグ>>01 >>02
01 望むあの街>>07
02 青色>>10
03 煙の残り香 前編>>14
04 煙の残り香 中編>>21
05 煙の残り香 後編>>22
06 薔薇庭園の主>>23
07 桜吹雪を見ることは無く>>26
08 蒼色は夢を見る>>27

後書き>>28

〜登場人物〜
>>03
雪森櫻>>04

〜皆様のオリキャラ〜
百合城彩佳(菫様オリキャラ)>>05 宮代麻記那(Neon様オリキャラ)>>08
リリアーヌ(鏖殺様オリキャラ)>>11 璃月まほろ(更紗蓮華様オリキャラ)>>12
霜月暁(栞。様オリキャラ)>>15 霊終珠姫(水練様オリキャラ)>>19

いきなりですが、オリキャラを募集します。
募集する際は↓の募集用紙をコピーして下さい
———オリキャラ募集用紙———
名前/読み方【/】
性別【】
年齢【】
一人称/二人称【/】

容姿【】
性格【】

種族(人間か妖怪かどちらかで)【】
詳細【】

サンプルボイス(3、4個程お願いします)
「」
「」
「」
「」

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Re: 鈍色の空と桜吹雪 オリキャラ募集してます ( No.21 )
日時: 2010/12/02 06:59
名前: 梓桜 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
参照: http://言い忘れました。浅葱です。

04 煙の残り香 中編

「今までの目標通り動いてますってところかな……それで、そっちは?」

“悪しき妖怪をボコボコにしている”と言う文面は抜いて当たり障りの無い風に葵は答えた。
リリアーヌ達は特にその答えを気にせず、その場にあった木を指差す。

その木は居たって普通の広葉樹で、此処に前に見たような綺麗な桜の花を咲かせている。
葵はその木を見た後にリリアーヌ達を訝しげな表情で見た。

……それで、どうしたんですか? と言う言葉を見事に語っているような表情だった。
リリアーヌはおかしそうに口角を吊り上げて笑った後、唇を手で押さえながらまだ笑いつつ口を開く。

葵がそんな表情のリリアーヌを不思議に思っていると気付けば麻記那まで笑っている。
こちらも口角を吊り上げ、しかし手はさぞやおかしそうに腹を押さえていた。

「後ろ」

そう言って葵の後ろを指差す。何かと思いまた訝しげに思い後ろを振り向くと葵は驚きのあまりビクッと体を震わせた。
何と自分の後ろに中学生くらいの見た目をした少女が立ってたからである。

少女の容姿は背中を覆う程の長い黒髪に、黒目。身長は自分と比べるとかなり小柄で本当に中学生くらいだった。
葵は自分の驚き方を思い出しやや恥ずかしくなり、それを隠すように少女から目を逸らす。

少女は何故自分から目を逸らしたのか、と思い首を傾げながら葵をじっと見つめた。
そんな二人の様子にリリアーヌと麻記那は笑っていて、葵の顔はますます赤くなる。

ちなみに葵は人間と中級妖怪であれば気配を察する事は出来る。しかしこの少女の気配は全く無かった。
……じゃあ、この少女は余程強い妖怪……? そんな事を思いながら呆然とする葵に、少女はクスリと笑った。

「はじめまして、私は綾梅……いえ、璃月まほろ。……貴方は?」

「葵です。……苗字は昔に捨てました」

そう言ってまほろは手を葵の方へと伸ばしてきた。どうやら握手をするつもりらしい。
葵はそんなまほろの様子にどうやら先ほどの驚きには気付かれていなかったのだろうと思い、微笑んで握手に応じた。

握手を終えると、リリアーヌがふぅっ、と煙を吹いてから腕を組んでまだ笑いつつ説明を始めた。

「まほろは妖怪だ。霊力を持った人間共の呪いですべての記憶を持ったまま永遠に転生し続けている。それでなかなか面白い奴でな……先程まで木の上で話していたんだ」

妖怪。しかも永遠に魂を転生し続ける妖怪。葵はそれを聞くだけでまほろが上級の妖怪だと分かった。
まほろはそんなリリアーヌを見ながら苦笑して話した。

「長く生き過ぎて、死にすぎて、今はもう何もわからないのよ……」

苦笑、いや切なく哀しげに微笑んだまほろを葵は真剣に見つめ続けていた。
突然四人の空気が静かになっていまい煙草の煙の匂いと、その切ない微笑み以外には何も無くなった。

Re: 鈍色の空と桜吹雪 オリキャラ募集してます ( No.22 )
日時: 2010/12/02 21:01
名前: 梓桜 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
参照: http://言い忘れました。浅葱です。

05 煙の残り香 後編

そんな空気を静かに壊すかのように、リリアーヌは何度目か分からない煙草を吸いつつ葵を見た。
突然見られたのでキョトンと訳の分からない、と言う風な表情をした葵にリリアーヌは苦笑しつつとりあえず何かを話してみる事にした。

「葵、そう言えば貴様……今宵の寝床は決まっているのか?」

実は今心の中に留めていた事をあっさりと指摘され葵は口をポカンと開けて視線を逸らしつつも頷く。
そんな様子の葵に再度出て来た笑いの波を堪えつつリリアーヌはある豪邸を顎で差した。

その豪邸はリリアーヌ達の居る場所からさほど遠くない洋風の豪邸だった。
近隣の一軒家が一切無く、その土地を買っているのだと一瞬で分かる。それほど家は大きかった。

先ほどまでリリアーヌ達との会話で豪邸の存在には全く注意していなかったが今考えてみるとすぐに目に付く巨大さと豪華さのある豪邸だ。
庭らしき所には紅色と白色の大きな薔薇が咲き誇っている薔薇の花園があり、近くにマーライオンのような形をした噴水もある。

「妾は昨日まで麻記那と此処を寝床にしていてな……一人が寂しいと言っておる奴だしお前はどうせ寝床が無いのだろう? 泊まって行け」

半ば命令形のような形で言われ、返事をするタイミングを見事失った葵はとりあえず頷いておいた。
一応寝床は探していたので幸いと言ったところだろう。

「あ、でも何か妖怪……確か鬼の奴も泊まってるらしいから気をつけなよ〜?」

「……それでは葵さん。また会えると良いですね」

麻記那とまほろはそれぞれの性格に合った別れの挨拶をしてからリリアーヌと共にさっさと去って行く。
すると、気付けばその場には葵が一人取り残された風にポツンと突っ立っていた。

そんな自分のやや無様に見える姿勢に笑いながらその豪邸へと向かう事にした。
妖怪が一人泊まっていると言っていたけれど多分大丈夫な事を祈りつつ。


歩いて間も無くして豪邸の前へと着いた。葵はインターフォンを押してとりあえず待つことにする。
するとすぐに扉が開き、出てきたのは葵よりいくらか身長の大きい翠色の髪の青年だった。

そして綺麗な金色の瞳で突然やって来た葵を訝しげに見つめていた。
何て言えば良いのかと表情こそ崩さなかったがやや焦る葵に、青年は無表情で話を始める。

「……お前、リリアーヌとの知り合いか?」

何故突然そんな事を……と思ったがこのまま沈黙が続くのは耐えられなかったので葵は頷いておいた。
するとそれだけで話は通じたのか青年は葵に「入れ」と促してから歩き始める。




煙草の、煙の残り香が鼻をかすめ先ほどまでの会話を思い出して、葵はふんわりと微笑んだ。

Re: 鈍色の空と桜吹雪  ( No.23 )
日時: 2010/12/02 21:23
名前: 梓桜 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
参照: http://言い忘れました。浅葱です。

06 薔薇庭園の主

葵と青年は門を潜り、先ほど見た以上にスケールの大きい薔薇の咲き誇る庭を歩いていた。
感心した風に周りを見る葵に対し青年は薔薇の綺麗さなどを気にせず、平然として歩いている。

そして葵が門を潜ってから家までの意外と長い道にこれまた感心しているとあっと言う間に家へと着いた。
家の鍵は無用心にもかかっていないらしく、青年がドアノブに手をかけて回すとドアはあっさり開く。

青年はまた「入れ」と再度葵を促して家の中へと入った。
家の中もある意味想像通りの豪邸で天井にはシャンデリア、床にはペルシャ絨毯、壁には様々な肖像画、そして様々な色の薔薇……と色々な物が飾られている。

その豪華さと普段あまり見ない洋風な雰囲気の部屋に葵は今度は興奮していた。
そんな様子の葵を見ながら青年は苦笑する風に笑いながら葵に話しかける。

「お前、面白いな……名前は?」

「葵。苗字は捨てたよ。……そっちは?」

「俺は暁。鬼の頭になるべき存在だった者だ……」

そう言いながら暁は腕を組んで溜息を着いた。いらぬ事を聞いてしまったか、と葵は少々戸惑う。
しかし暁を見ている限り特に気にしている様子は無く、葵は微妙に安堵しつつ再度部屋を観察した。

鬼の頭……じゃあ何でこんな豪邸に泊まっているのだろう。そんな事が頭に過ぎったがとりあえず気にしない事にしておく。


そしてさらに暫くすると、部屋の奥にあった扉からガチャガチャと音がして、一人の少女が出て来た。
腰まである軽く巻かれた青髪を静かに揺らし、やや虚ろに見える紫色の瞳で葵を見据えている。

何故か裸足で葵の方へと歩み寄り、幼くも可愛らしい顔で葵を見上げた。
突然少女に見つめられて葵は自分のした事に何かあっただろうかと考えていると少女が突然口を開いた。

「私は霊終 珠姫です。……貴方は?」

「俺は葵。苗字は捨てた。リリアーヌの紹介で来たんだけど……止めさせてもらっても良いですか?」

葵は珠姫に敬意を払って微笑みながらも小柄な珠姫に目線を合わせて敬語で話しかけた。
珠姫は先ほどまで無表情だった顔を微妙に緩ませてからゆっくりと頷く。

暁はそんな様子の二人を見ながらふぅ、と溜息を着いて何処かへと行ってしまった。

「一人で行き続ける事はとても哀しい事です……」

頷いて下げた顔をゆっくりと上げながら珠姫はぽつりと呟く。
葵は微笑みをただの微笑みから哀しげな微笑みへと変化させながらも頷いた。

この豪邸には珠姫の両親おろか使用人すら見当たらない。きっと一人で寂しかったのだろう。
そんな珠姫の心情を察してからの頷きでも合ったのだ。……本当に共感している部分もあったが。


「葵。開いてる部屋に案内するから着いて来い」

そんな二人の間へそっと入るように暁が葵を手招きしていた。
葵は静かに立ち上がり、珠姫に再度微笑みかけてから暁の後を着いて行く。

Re: 鈍色の空と桜吹雪  ( No.24 )
日時: 2010/12/02 21:24
名前: 栞。 ◆KsWCjhC.fU (ID: Omr4T4uD)

おおーっ!暁だ(多分)!
これからも頑張ってねーw
葵くんの活躍が見たいと願う今日この頃ww

なんとなく名前を変えようかなーと願う今日この頃w
((←

Re: 鈍色の空と桜吹雪 参照100突破しました ( No.25 )
日時: 2010/12/02 21:26
名前: 梓桜 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
参照: http://言い忘れました。浅葱です。

うん、暁様到来だよww←
ありがとう^^ 頑張りまーす♪
葵くん実は別小説(予定)でも出そうかと思う今日この頃←

名前変えるの? ……実は今の名前(梓桜)は仮だったりしちゃうこのg(ry


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