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狼少年と飼主少女
日時: 2010/11/30 18:52
名前: 黒狼 (ID: NSVIs41c)

はじめまして & クリックありがとうございます

初心者で小説センスゼロの黒狼です

書こうか 止めようか迷いましたが、思い切って始めます

*注意*

・更新は遅いです
・荒し、中傷等の迷惑行為は止めてください
・コメ、アドバイスは歓迎です



*目次*

【零章】

・プロローグ >>1

【1章 行方不明編】

・1話 >>2

Page:1



Re: 狼少年と飼主少女 ( No.1 )
日時: 2010/11/30 18:48
名前: 黒狼 (ID: NSVIs41c)

【プロローグ】

「——もどっ——」


声が聞こえる。
泣いているかのような 悲しく小さい声。


「——おねが——」


同じ声が聞こえる。
震えているかのような 怯える小さい声。



目に声の主が映る。


真下にいる。
泣いている。
呼んでいる。


血を流している。



体中から血が流れている。


真っ赤な血。


  —— 綺麗な赤 ——


ある衝動に駆り立てられる。
心の何処かで抑えようとはしている。

けど、駄目だ。

噛み付きたい。
喰らいたい。

この血を。
この肉を。


俺は鳴いた。
大きく 大きく 周りに響く声で。


「ワオオォォォーーーン!」


そして


   俺は
      

      目の前の
      
          
           肉に喰らいついた   

Re: 狼少年と飼主少女 ( No.2 )
日時: 2010/12/01 16:24
名前: 黒狼 (ID: 3Oig7PbJ)

【1章 行方不明編】 1話


俺はベットの上で飛び起きた。


「……夢……か…」

自分の胸に手を置くと、激しく脈打っているのが伝わってくる。
気付けば汗もけっこうかいている。

近くに置いてある時計で時間を確認する。

 — 6時 27分 —


大丈夫だ。
寝坊はしてない。
それどころか、俺からすれば早起きなぐらいだ。

俺は起き上がり、ひとまず風呂で汗を流す事にした。



 — 7時 10分 —

着替え、食事等の準備を全て終えたのは良いが、学校に行くにはまだ早過ぎる。

俺は暇潰しにニュースでも見ることにして適当にチャンネルを巡っていると、ある番組で止まった。

そこには、一人の女性レポーターがある学校をバックに事件を説明している。


その ある学校は紛れもなく俺が通っている学校だ。


『最近 ここ北丘高校で生徒が行方不明になるという事件が発生しています。現在の行方不明者は3人。警察は誘拐事件として、学校周辺の聞き取りと警備を実施する予定です。もし—』


そこから先の言葉は頭に入らなかった。

俺の通っている学校で生徒が行方不明。
それも3人も。


警察は表向きには誘拐事件と発表しているが、おそらくは違うと気付いているはずだ。

これは、誘拐なんかではなく

        
             霊


の仕業だと。

Re: 狼少年と飼主少女 ( No.3 )
日時: 2010/12/01 17:17
名前: 黒狼 (ID: 3Oig7PbJ)

2話


霊 と言うと信じられない気がするが、学校の敷地内にだけ現れる。

だが、これはあまり知られていない。
いや 知られてはいけない事として特定の人達にだけ伝えられているのだ。


まずは警察。

この地に勤める警察には、この地出身かどうかに関わらず真実が教えられる。

もちろん 教えられた全員がその話をすぐに信じるわけではないが、後にその身をもって体験して信じるようになる。

ちなみに 俺は何人かそんな人達を見た事がある。


警察の他に、先祖代々伝えられる者達もいる。

それが、この地の霊を退治する者達。

退治する者達とは、先祖から引き継いでいる特別な力で霊を退治する人達の事。
もっとも その特別な力を扱える者はあまり多くない。


理由は単純な事。

霊を退治しようとして、逆に霊に殺されてしまうから。
霊も易々と自信の魂を差し出してはくれないという事。


そういう時に警察が裏で動くのだ。
必死に死を隠し、最悪でも事故に見せかけようとする。


俺の一番身近な例では、俺の親父だった。

俺の親父も先祖から継いだ力で必死に霊を退治してきた。
だが 霊を信じるなどというバカな事をしてしまい、最後の最後で霊に裏切られて殺された。

十年程前の事で、確か表向きには『心臓発作で突然死した』という事になっている。


あまりに幼かった頃の話で、その時の俺は息子という理由で事の全てを聞いた。
そして、霊を強く強く怨んだ。

だから 俺もその時から霊を退治する者になったのだ。
親父と同じ 先祖から受け継いだ力で。

だけど まだ親父を殺した霊は退治されていない。


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