ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Gothic doll【さぁ、殺し合いなさい】
- 日時: 2010/12/02 22:30
- 名前: 鏖殺 ◆iOXuMLRneg (ID: BcdVt4VG)
私たちは人形。動く事も、話す事も出来ない人形。
でもね、心の杯の血を満たして、偉大なお方に捧げると、動く事も、話す事も出来るのよ。
私たちは動けるようになって望む。偉大なあのお方のお身体に刻まれた、薔薇の紋章を───。
クリック有難うございます! 鏖殺と言う者です。
ローゼンが大好きすぎてこのスレを立てました(←)ローゼン、いいっスよね(←
内容がちょっとローゼンっぽくなるかもしれません。
ジャンルは微グロ&ゴシック&殺人(?)殺人形(??)ですww
流血表現は極力控えるつもりです。ですが、苦手な方は退室した方がよろしいかもしれません。
では、駄文覚悟でお目汚し下さいww
題名「Gothic doll」
〜登場人物(doll)〜
薔薇>>1
〜登場人物(人間)〜
神崎 良太>>12
〜物語〜
Ⅰ-Ⅰ「誕生doll」>>2
Ⅰ-Ⅱ「無情doll」>>4
Ⅰ-Ⅲ「契約doll」>>16
Ⅰ-Ⅳ「優秀doll」>>18
Ⅰ-Ⅴ「殺人doll」>>19
〜お客様〜
・黒帝様 ・プラチナキング様 ・栞。様
- Re: Gothic doll【さぁ、殺し合いなさい】 ( No.15 )
- 日時: 2010/12/01 20:16
- 名前: 栞。 ◆KsWCjhC.fU (ID: Omr4T4uD)
やっほー(^O^)b
栞だよ♪
新しい小説頑張ってね☆
- Re: Gothic doll【さぁ、殺し合いなさい】 ( No.16 )
- 日時: 2010/12/01 20:19
- 名前: 鏖殺 ◆iOXuMLRneg (ID: BcdVt4VG)
Ⅰ-Ⅲ「契約doll」
「……君、大丈夫……?」
と、一人の男が声をかけてきた。
気が付けば空は暗黒に包まれ、その暗黒の中から純白の粒が降ってきている。
これは、確か“雪”と言うモノ───。こんなに冷たいのね。
「貴方こそ、何をしているの」
貴方は人間でしょう。人間がこんな闇を歩いて、何をしているの。貴方には還る場所があるのではないの?
私は還る場所がないから彷徨っているの。
「僕は───」
と言葉を濁らせた。心の奥底に、何か深い闇があるのね。dollの私には解る。
「還る場所はある。でも還りたくないのね」
貴方の心の闇の原因は家庭。家庭環境が良くないのかしら。そんなに襤褸を着ているのだものね。
「───ねぇ、君は誰───?」
何で僕の全てが解るの? 僕は何も言ってないのに、僕の嫌な事が解った。
───君は誰? 君の事をもっと知りたい───
「私は薔薇。今の段階ではそれしか言えない。でも───」
僕の心を見透かしたような挑発的な瞳。重要な所は話してくれない。
「私の足元に跪いて、足先に口づけをする事が出来たなら教えてあげる」
と、公園のベンチに座って足組みをする。その後ろに下僕のようについてくる男。
男は静かに跪いて、私の足先に唇を落とした。
「フフッ───。いい子ね」
- Re: Gothic doll【さぁ、殺し合いなさい】 ( No.17 )
- 日時: 2010/12/01 20:39
- 名前: 鏖殺 ◆iOXuMLRneg (ID: BcdVt4VG)
栞。>>15
来てくれて有難う^^ よければ応援してやってね♪
- Re: Gothic doll【さぁ、殺し合いなさい】 ( No.18 )
- 日時: 2010/12/01 21:52
- 名前: 鏖殺 ◆iOXuMLRneg (ID: BcdVt4VG)
Ⅰ-Ⅳ「優秀doll」
「あっ───!?」
薔薇の足元に跪いて、口づけをすると、右胸が熱く輝いている。
「大丈夫よ……」
と、恍惚の表情でうっとりしたように呟く。これで、私もゲームに参加できるのね……。
胸には、誰にも計り知れない野望を抱え、私は契約済みの優秀なドールになった。
「さぁ、還りましょう」
良太の胸の輝きが収まったところで、そう告げる。彼は簡単に了解しないだろうという事も頭に入れて。
「で、でも……」
ほらね。貴方は還りたくない。両親と呼ばれる存在がいる家へ……。
「ねぇ、そんなに両親が嫌いなの?」
そんなに嫌いなら、消せばいいじゃない。そうすれば貴方は救われる。
「うん……」
だって、いつも喧嘩ばかり。僕の成績の事でお父さんがお母さんを怒ったり。
悪いのはお母さんじゃなくて僕なのに……。他にも、2人が喧嘩する理由はいっぱいある。
嫌いなら別れればいいのに……。と思ったこともある。
「貴方は両親に別れて欲しい。これが願いなのね?」
叶えてあげるわ。今の私は優秀なドール。
で き な い こ と な ど な い
- Re: Gothic doll【さぁ、殺し合いなさい】 ( No.19 )
- 日時: 2010/12/02 22:28
- 名前: 鏖殺 ◆iOXuMLRneg (ID: BcdVt4VG)
Ⅰ-Ⅴ「殺人doll」
私たちの目の前には大きな水晶。その水晶の中には、良太の両親。
今にも言い争いになりそうな、険悪な雰囲気。
「良太の成績が落ちたのはお前の教育がなってないからだろ!!?」
と、40代半ば程度の男が叫ぶ。激怒して、机をたたき壊すほどの勢いで叩いている。
「何よ!! あの子が勉強する気がないのよ!! あたしの所為じゃないわよ!!」
と、40代前半程度の女も負けじと叫ぶ。
その光景を見て、良太は頭を抱え込んで蹲って座る。震える体は泣いていることを物語っていた。
耳を塞いで、頭を膝に押し付けて。小さな肩を震わせている。
止めて───。もう止めてよ───。
「助けてあげるわ」
そして、両手で水晶を支える。その姿をただ呆然と見る良太。
薔薇が何かブツブツ呟いている。何を言っているか僕には理解できない。
でも、何か凄い力を持ってそうな言葉。そして、薔薇の身体が赤く輝いた。
「さぁ、見ていなさい───」
次の瞬間、水晶に赤い亀裂が入って、喧嘩しているお父さんの首元を傷つける。
すると、お父さんの首が千切れた。血が吹き出て、ゴトッと音を立てて、床に転がる。
それを見たお母さんは、瞳を見開いて驚いて、怯えていた。
そして、逃げようと必死に四つん這いで床を這う。
動揺していてなかなか進めないのか、奇声を発して床を這い続けている。
そのお母さんの背中にも赤い亀裂が生まれて、次の瞬間に巨大な剣がお母さんの背中を貫く。
お母さんは口から大量の血を吐いて、力なく床に横たわった。
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