ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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—— 呼ばれた ありす ——
日時: 2010/12/04 15:56
名前: 冬 (ID: k30LHxXc)

はじめまして
      勉強が嫌で嫌で仕方が無い 冬 です。

季節じゃなくて 名前が 冬 ですよ。


小説初心者な奴ですけど、読んでコメントやアドバイスを頂ければ幸いです。


◇注意◆

ⅰ・荒し等の迷惑行為はやめてください

ⅱ・更新遅いです

ⅲ・コメント、アドバイス大歓迎です

ⅳ・グロあり コメディあり(にしたいです)



△目次▼

登場人物紹介 >>まだです

【0章 呼びに来ました〜】

1話 >>1 

【1章 ここはどこだ?】

1話 >>6  2話 >>7 3話 >>8



○お客●

・黒帝 さん

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Re: —— 呼ばれた アリス —— ( No.4 )
日時: 2010/12/03 16:49
名前: 黒帝 ◆ltYx4J.g3k (ID: q.GNWgNw)

でも描写など主人公の気持ちなどがしっかり表現できているのでうまいと思います

Re: —— 呼ばれた ありす —— ( No.5 )
日時: 2010/12/03 17:24
名前: 冬 (ID: Q.3BB6GW)

本当ですか?!
ありがとうございます!

Re: —— 呼ばれた ありす —— ( No.6 )
日時: 2010/12/04 14:32
名前: 冬 (ID: k30LHxXc)

【1章 ここはどこだ?】  1話


「んぅ………」


俺は目を覚ました。
すると 目の前にはさっきのウサギ耳の少女が俺に覆いかぶさるようにいる。

「あ!大丈夫ですか〜?」

少女は俺が目を開けるとすぐに尋ねる。


……大丈夫……

俺はその言葉と同時に自分が気を失っていたのを思い出した。
だが 何で俺は急に気を失ったんだ?


その答えは少女が持っていた。

「さっきは時間が無かったのでこれで眠ってもらったんです〜……」

そう言いながら、銀の鎖で繋がれた銀の懐中時計を俺の前で振る。


懐中時計で眠らせたって……まさか……


俺は慎重に右手で自分の後頭部を触ってみた。
すると ある場所が腫れているのが分かった。


つまり この少女は 銀 製の懐中時計で俺の 頭 を殴って俺を眠らせたわけか……


「……ざ…」

「ん?何ですか〜?」

「ふざけるなー!!」


俺は怒鳴った。


「ご、ご、ごめんなさーい!」

少女は俺が怒鳴るとすぐに近くの木に隠れた。







…………ん? 木?


俺はここで更に重大な事にも気付いた。


気絶する前(させられる前)は学校の屋上にいたはずなのに、今はまったく知らない森の中にいる。

一緒なのは青い空と白い雲だけ。



「……だ…」

「ど、どうかしましたか〜……」


俺はいったん深呼吸をしてから言った。


「ここはどこだーーーー!?」

「ごめんなさ〜い!」


いや 叫んだ。

Re: —— 呼ばれた ありす —— ( No.7 )
日時: 2010/12/04 15:00
名前: 冬 (ID: k30LHxXc)

2話


俺はもう一度深呼吸をして心を落ち着かせた。

もっとも、いきなり目の前に変な少女が現れ、その少女に頭を鈍器(懐中時計)で殴られて気絶して、目が覚めたら全然知らない場所にいる。

この状況で落ち着ける奴がいるなら是非教えて欲しいものだ。

俺は怒鳴り散らしたい気持ちをかな〜り抑えて、少女と改めて向き合った。


「で、俺は幾つか君に聞きたい事があるんだけど?」

「はい。何でも聞いてください〜。」

俺の我慢に少女は気付いてないようだ。
可愛らしい笑顔で俺の言葉を待っている。

とても さっき俺の頭を鈍器(『銀』製の懐中時計)で殴った様には見えない。

俺は心の中でため息をついた。
何だか怒っているのがバカらしく感じる。


「じゃぁ、まず君の名前は?」

「私ですか?私はシロウサギと言います〜。」

見たまんまじゃないか。

「シロウサギか……何て呼べばいいんだ?」

まんま過ぎて呼び方が分からない。
流石にシロウサギと毎回呼ぶのも面倒だし……

「シロでもウサギでも好きな風でいいですよ〜。」

「じゃぁ、……シロで良いか?」

「はい!全然良いですよ〜!」

俺の言葉にシロの可愛らしい笑顔が輝いて更に可愛くなる。


「それじゃ、俺の名前も一応言っておかないとな。俺の名前は」

「大丈夫です。私知ってますから〜。」

「?」

「『ありす』さんですよね?」

「そ、そうだけど、何で知ってるんだ?」

「知っているから連れてきたんですよ〜。」

「?」


「私達が必要としているのは『ありす』で、他の誰でもないってことです〜。」


「私達……必要……?それってどういう」

俺が喋ってる最中に、シロは時計で時間を確認する。
すると、

「あわわ!遅刻しちゃう〜!」

そう言って再び一人で慌てだした。

そういえば 最初も「時間が無い」と言っていた。
何が迫っているんだ?

「お〜い、シロ?何の時間が無いんだ?」

「あ!説明は後です!だから、一緒に来てください〜!」

「あ、おい!」

シロは俺の手を掴むと、俺の全く知らない森の中を駆け出す。

いったい何があるんだ?
そして ここはどこなんだ?

俺の頭の中は沢山の疑問で破裂しそうだ……





 —— シロとありす が走り出した後 ——

シロ達がいた近くの木の上に一人の女がいた。

鮮やかな紫色の髪の毛が印象的な美女だ。

だが、それよりも頭の上にある猫耳の方が目立つかもしれない。
あと お尻の方でクネクネ動いてる尻尾も。


「あの子が『ありす』かぁ〜……」


美女はそう言うとその場から姿を消した。

別の場所に行ったという意味ではない。
自分の姿を透明にしたのだ。

そして そのまま音も無くシロとありすの後を追った。

Re: —— 呼ばれた ありす —— ( No.8 )
日時: 2010/12/04 15:56
名前: 冬 (ID: k30LHxXc)

3話


どれだけ走ったのかは分からない。

だけど シロに手を引かれたまま走り続けていたら、いつのまにか森を抜けて地平線の広がる平野だった。

「まだなのか?」

「も、もう……少しですぅ〜…」

この会話もさっきから何回もやっている気がする。

いいかげんにして欲しい。

そんな事を思っていると、ようやく少し先の場所に何かが見えてきた。


最初は何があるのか分からなかったが、次第にそれが何なのかが見えてくる。
そして シロの目的地がそこだというのも分かる。


そこには、小さな家が一軒あり、その傍にはテーブルと椅子が置いてある。
そして 誰かがいる。


「早くー!」


声が聞こえる。
もちろん シロからじゃない。
向こうにいる人からだ。

いったい何が始まるんだ?

また同じ疑問が俺の頭をよぎった。



 —— ようやくシロの目的地に着いた ——


「遅い!」

「ご、ごめんなさい〜……」

着いて早々にシロは怒られている。

怒っているのはさっきから叫んでいた少女。
少女といっても俺とさほど歳は離れてないように見える。

金髪のツインテールが印象的だが、俺は頭の上に載った小さなシルクハットが気になる。
あの帽子は多分シロが着けた方が似合いそうだ。

少女には少し幼過ぎてバランスが釣り合ってない気がするのだ。


「まぁ、まぁ。そんなに怒ったらシロウサギちゃんが可哀相よ。」


金髪少女とシロの間に別の人が仲介に入った。

綺麗な茶色のふわふわした感じの髪型をしていて、見た感じ俺よりも年上だ。


だが! その人の頭の上にも色は違うがシロと同じウサギ耳があった。
俺の予想ではあれも飾りではなく本物……。


「だけど……」

金髪少女が不満そうな顔をするが、

「それに早く始めないとヤマネちゃんが寝ちゃうわよ?」


ウサギ耳お姉さんが指差す方向にはもう一人の少女がいる。
椅子の上で、長い黒髪を揺らしながら首が船を漕いでる。
歳は俺より下だがシロよりは上 って感じだ。


「う〜〜……分かったわよ。」

金髪少女はヤマネと呼ばれた少女を見ながら渋々シロへの説教を切り上げるが、

「だけど!何で遅れたのかは説明しなさいよ!」

とシロに言った。

「は、はい!実は私 『ありす』さんを連れてきたのです〜!」

「『ありす』? どこにいるのよ?」

「この人です!」

シロが後ろの方でずっと立ち尽くしていた俺を指差す。
そして、手招きをする。

俺はみんなの視線を浴びながら現れて言った。

「えぇーと……はじめまして。ありすです。」


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