ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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砂漠の白い蝶
日時: 2010/12/07 19:21
名前: 千空 (ID: /2F25v/O)

_〆こんにちは!! 千空(チアキ)です。

この小説には、
───グロイ表現あります。
───誤字・脱字あると思います。

なので、グロイの苦手な方はBACKしたほうが良いと思います。
誤字・脱字などあれば教えていただけると嬉しいです!!


───更新速度が亀!!
出来るだけ沢山更新したいと思っていますっ。


コメントなどくださると喜びます。←


_〆登場人物

神谷 優李(カミヤ ユウリ)
十六歳の女子高校生  先祖はすごい巫女さん


一ノ瀬 光輝(イチノセ コウキ)
十六歳の男子高校生  歴史好きの人気者


神谷 李紅(カミヤ リク)
十四歳の男子中学生  優李の弟 名前が嫌い


綾瀬 凛(アヤセ リン)
十五歳の女子中学生  剣道部の部長

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Re: 砂漠の白い蝶 ( No.1 )
日時: 2010/12/07 19:42
名前: 千空 (ID: /2F25v/O)

【白の章】



「ふん、この不機嫌“美”少年!
 あたしに勝てると思って試合を申し出たの?」


ぱんっ。
僕の目の前に竹刀が叩きつけられる。 竹刀の先端が折れた。
これはもう、拷問としか考えられない。 なんてことだ。



「何とか言いなさいよぅ、“美”少年!」


「綾瀬部長、僕は“美”少年じゃありません!」


ついに僕は立ち上がった。 誰か、褒めて……。


「“美”少年じゃないの! 神谷李紅!
 その細さ、その肌の綺麗さ、その瞳の───」

「やめてください、綾瀬部長っ」


僕の目の前に立つ先輩は、剣道部の部長。
綾瀬 凛という名前で、剣道が大好きな人である。



僕は剣道部に所属する中学二年生の、神谷 李紅。
こんな漢字だから、よく女子だと思われる。
しかも見た目だけでも女子だと間違えられる。



「ああ、いけない。 話が脱線してたわね」

「気づくの遅いです」



剣道部は全員で十五人。 廃部の危機は全くない。


部活中、僕は綾瀬部長に試合を申し出た。
すると怒られたわけだ。 拷問のように、鬼のように。

「とにかく、我が剣道部の心得第五条!
 “先輩に試合を申し出てはならぬ”、でしょ。
 これを忘れちゃ駄目です。 良いですね、李紅?」


「はい、綾瀬部長」


「はー……。 切腹させようか迷ったわ、もう」

「ちょ、綾瀬部長?! 僕、切腹ですかっ?!」


「いいえ、しません。 安心しなさい」


綾瀬部長はニコリと笑い、練習を再開した。
───僕も練習を再開するとしよう。



十分後。



「李紅!」
綾瀬部長のよく響く声がきこえて、驚いた。
もしかして、切腹ですかね。



「はひいっ」

「何、その情けない声。 優李先輩が呼んでる」


綾瀬部長が指差した方に、僕の姉がいた。





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