ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 作りたい読み切り漫画(?)
- 日時: 2010/12/11 21:02
- 名前: 城間 (ID: EE/vzbC4)
ただの殴り書き現場です。
色々読み切りを考えては、新しいのを思いついて消えていくので、その案が消滅していかないように小説に殴り書きします。
つまり、キャラはどんどん変わります。
ガンガンむけにしてます。
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- Re: 作りたい読み切り漫画(?) ( No.1 )
- 日時: 2010/12/11 21:35
- 名前: 城間 (ID: EE/vzbC4)
第一漫画
まずは設定
世界観
・今から何年も後の、近代的都市。
・今とは大きく科学が進歩、そして『魔術』なる正体不明の技術を持つ『魔術師(ウィザード)』という人種の発見。人間と魔術師で対立している。
主人公
・頭にバンダナをつけている。
・特に右半分に深くかぶっていて、髪の毛と合わさって右目は見えない
・髪の毛は赤(?)。癖っ毛。
・目は黄色。
・丈の長めなパーカー(カーキ)。
・なかは黒いTシャツ。
・ぶかぶかな感じのジーパン。
・ソ○ックが履いてそうなスニーカー。
以上が、とりあえず押さえておく設定。
- Re: 作りたい読み切り漫画(?) ( No.2 )
- 日時: 2010/12/11 22:15
- 名前: 城間 (ID: EE/vzbC4)
1 「起」承転結
あらすじ
「ご愁傷様、だな」
一人の膝立ちの少年が、一人の倒れた少女の前でそうつぶやいた。
少年は、両手に近代的な二丁拳銃を持っている。
少女は不思議な格好をして、杖を持って倒れている。
すでに虫の息をしていた。
ひゅーひゅーと、意識があるのか分からない少女は苦しそうに息をしていた。
よくみれば、少女は腹を血みどろにしていた。
そう、少年が、少女を撃ったのだ。
少年は、様々な所に返り血をつけながら、女を見下ろしていた。
特に発狂する様子もなく、呆けたように見降ろしていた。
「悪いな。でも、これが仕事なんだよ。お前だってそうだろ?」
少年の問いに、少女は答えない。
ただただ目を虚ろにし、少年を見上げる。
「じゃあ、俺はもう行く。長い付き合いだったが、お別れだ。じゃあな」
少年は立ちあがろうとした。
しかし、少年は不意に、肩をたたかれた。
ゆっくりと振り返った。
そして—。
- Re: 作りたい読み切り漫画(?) ( No.3 )
- 日時: 2010/12/12 01:53
- 名前: 城間 (ID: EE/vzbC4)
「起」承転結 続き
とあるレトロなカフェから、一人の少年が出てきた。
少年は携帯で何者かと通話している。
「だーかーらー! 俺はな、んなヤツに付き合ってられるほど暇じゃないんだよ!」
〈いいから調べておくんだ。いいな〉
「あっ、このやろ、待ちやが…」
ブツッ。
電話は勢いよく切れ、後は虚しい音が携帯に響く。
「はぁ…。隊長もやってくれらぁ…」
少年は深く溜息を吐き、携帯をポケットにしまった。
ふと周りを見渡す。
ビルが立ち並ぶ街並み。
通りすがる人々。
少年にとって、いつもと同じ景色だ。
しかし、一つだけ違うものがあった。
——1人の少女が、何やらしゃがみこんでいる。
少年は少し怪訝な表情を見せ、少女に近づく。
そして、話しかけた。
「おい、あんた…」
「ふわぁあっ!?」
少女は大きくのけ反り、そのまま地面に倒れる。
そのあまりのリアクションの大きさに、少年も目が点になる。
二人の間に、しばらく沈黙が流れる。
「…なんか、邪魔したか?」
少年は硬直しながら少女に聞いた。
「あ、う、うん…」
少女はそう言いながらも腰が抜けているらしい。立ちあがろうとするが、上手くいかない。
少年は仕方なく、右手を少女に差し出した。
「大丈夫か? ほら」
「あ、ありがとう…」
手を借り、少女はゆっくりと立ち上がる。
少女の服は、異色だった。
まるで、修道女のような服装をし、短めのローブを羽織っている。
ファンタジーに出てくるような、とてもまわりから浮いたものだ。
「何してたんだ?」
少年は少女にそう尋ねる。
「…花がね。こんなところに咲いていたから、凄いなぁと思って…」
少女の目線に少年も合わせる。
そこには、コンクリートと電柱の裂けた間に、小さな花が咲いていた。
「ホントだ」
少年は少しばかり驚いた。
「でしょ? 空気が悪くても、育つ場所が悪くても、生きられるんだから、植物って凄いよね」
一般人から見ると、少しばかりおかしい少女にみられただろう。
しかし、少年は真顔だった。
「……なぁ、あんた、名前は?」
「え…?」
「名前だよ、名前」
少女はしばらくためらっていたが、少ししてから口を開いた。
「…ナ」
「ん?」
「メナ。メナよ」
「そっか。俺の名前はイリク。よろしくな」
イリクは、ニカッとした笑顔を見せ、握手を求める左手し伸べた。
メナは、そうっとその手を握り、握手を交わす。
「にしても、お前変わった奴だな。植物なんてそこらじゅうにあるのに」
「でも、こうやって技術が向上していくにつれて、森林伐採も酷くなるだろうし、緑が見られなくなるかも
しれないから」
メナは、少し寂しそうな顔をした。
イリクはしばらく黙っていたが、ひとつ提案をした。
「ちょっとそこの公園で話さないか? ちょっと聞きたい事があるからよ」
「いいけど…?」
メナは特に疑う事もなく、イリクについて行くことにした。
ひと気のない、ひっそりとした公園についた。
メナは、周りに生える木々にうっとりとしていた。
…が、しかし。
「ぐぅっ…!?」
いきなり、首に衝撃を覚え、そのまま木に叩きつけられた。首には、先ほど見た、左手。
そして、頭に拳銃を一丁、突き付けられた。
メナは、首を締め付けられ、息が詰まる。
「い…イリク…!?」
「お前、『魔術師(ウィザード)だろ」
イリクの表情は、先ほどと違って冷酷なものだった。
目は殺気立ち、錯覚で獲物を狙う狼のようにも見えた。
メナははっとした。
「やっぱりな。『人間なら』あそこまで植物に愛情を見せないからな」
「じゃあ、貴方は…魔斬(ブレイカー)!!?」
「そのとおり」
イリクは、舌なめずりをした。
「『魔術師』…技術を高めた人間に対して、「地球の環境安定のため」と『魔術』という正体不明の技術を
使用し、人間に害を加える人種」
「『魔斬』…それに対して、「築いてきた文明を守るため」と『科学』という正体不明な魔術を使用し、魔術師を討伐する危険な部族」
2人はまるで合言葉のように、お互いの存在を確かめる。
「怪しいとは思ったわ。あたしだって…!」
「メナ、あんたは同じなさすぎる」
メナの首を絞める手に力が入る。
「あっ…がっ!」
「ここで殺して…」
しかし。
ぱっ。
「やんない」
あっけなく手を離され、メナはその場に崩れ落ちた。
「げ、ほっ…、げほっ。ど、どうして? すぐに殺した方が得じゃないの?」
「まぁ、そうなんだけどね。だって俺、女の子には優しいもん」
先ほど見せた、ニカッとした笑顔を見せた。
「…へんな魔斬」
メナはふっと微笑んだ。
「まーねー」
- Re: 作りたい読み切り漫画(?) ( No.4 )
- 日時: 2010/12/12 19:07
- 名前: 城間 (ID: EE/vzbC4)
2 起「承」転結
「……あたしも、あなたに殺されそうになってもなにもしない」
よろりと立ち上がると、メナは唐突にそう言った。
「敵なのにか?」
「あたしね、魔術師生まれだけど、人間と共存する方法を探してるんだ」
メナはバッグを漁り、中から何かの苗を取り出した。
「なんだ、それ?」
「シーノの木って言うの。最大でもこれくらいしか育たないけど、他の植物に比べても大気を綺麗にする力
が何倍もある。これを埋められる場所を探せば、人間たちはそのまま暮らす事が出来るようになるし、魔術
師たちも、人々を殺さずに済む」
シーノの木は、一見小さく弱弱しく見えるが、確かになにかの力を持っていそうな雰囲気がでている。
「そんなのでホントに何とかなるもんか?」
「なるの! 研究した末に成功したんだから間違いないわ」
イリクはふーんと軽く相槌を打った。
「もっと早く、そんなことが出来てたらな…」
イリクは、少しうつむいた。
「え?」
「いや、なんでもない」
メナは、ある事に今更ながら気づいた。
「ねぇ、その右目、どうしたの?」
その言葉に、イリクははっと右目を隠す。
…とはいっても、元々髪の毛で隠れている。
「ああぁぁああ、まぁ、色々とね」
「戦いで刺されたとか?」
「まぁ、そんなとこだな」
ははは、とイリクは無理矢理誤魔化す。
そのときだった。
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