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Raining -雨降りの日に-
日時: 2010/12/15 14:30
名前: 風浬 (ID: Y9gy.IyS)


 はじめまして。
 風浬(かざり)と言います。
  
 読んでくださった方、どんな感想でもいいので、コメください!!
  
 自分なりに頑張っていこうと思いますので、よろしくお願いします。

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Re: Raining -雨降りの日に- ( No.2 )
日時: 2010/12/15 15:02
名前: 風浬 (ID: Y9gy.IyS)

序章

 一年間を通して、雨の少ないこの町。雨見町。
 たまの雨の日、町の人々は皆喜びんだ。

 しかし、この町には、ある噂があった。
 それは、「雨の日に、公園で傘もささずに泣いている少年がいる。」というものだった。

 その噂は、町の小中学校を中心に、町中に広まった。
 みな、その噂の真実を気にしてはいたが、それを確かめようとする人はいなかった。

 
 雨見町立雨見中学校、3年A組の教室、高科 樹理亜は、同じクラスの一利 輝夕と話していた。
 二人は、性格は正反対だが、親友だった。
 
 そして、その日、輝夕は樹理亜をさそい、公園に行った。

 雨の日だった。
 
 



 そして、樹理亜はその日、行方不明となった。

Re: Raining -雨降りの日に- ( No.3 )
日時: 2010/12/15 15:18
名前: ライン (ID: V26UOF89)

はじめまして! ラインといいます。

序章読みましたが、凄く面白です。
続きも気になります。

更新頑張って下さい。

Re: Raining -雨降りの日に- ( No.4 )
日時: 2010/12/21 18:15
名前: 風浬 (ID: Y9gy.IyS)

ライン様

遅くなって大変申し訳ありません;
コメント&読んでくださってありがとうございます!!
ちょっと更新遅いですが、頑張ります。

Re: Raining -雨降りの日に- ( No.5 )
日時: 2010/12/21 18:44
名前: 風浬 (ID: Y9gy.IyS)

第1章 泣雨くん

「ねぇ、樹理亜、泣雨(きゅうう)くんって、知ってる??」
「きゅうう??」
「うん。」
「知らないけど…」

 昼休み、いつものように他愛もない話をしていると、輝夕が言った。

「そっかぁ…。あたしもさ、ちょっと聞いただけだから、詳しくは知らないんだけど…。」
「うん…。」
「雨の日に公園でずぶぬれで泣いてる男の子…って言ってもうちらと同じくらいだと思うけど…がいるらしくって、最近噂になってるんだって。」
「その子が、泣雨くん?」
「うん、だって、名前知らないし、雨の中で泣いてるから。」
「ふうん…。」
「まあ、お姫様な樹理には興味ないか…;」
「でも、なんで、泣いてるんだろうね。」
「でさぁ、聞いたところによると、その泣雨くん、B組の椿希くんにそっくりなんだって。」
「じゃあ、聞いてみれば?」
「えぇぇ!やだよ!!」
「だって…

 キーンコーンカーンコーン

 そこで、チャイムが鳴った。

「やば!樹理、次、教室移動だよ!!」

 そう言って2人は理科室へ向かった。
 そして、樹理亜がその噂を忘れかけたころ、久しぶりに、雨が降った。

Re: Raining -雨降りの日に- ( No.6 )
日時: 2011/01/04 22:41
名前: 風浬 (ID: Y9gy.IyS)

第2章 雨

 
「あ、雨ふってる…。」
「ほんとだ…。」

 この日も輝夕と樹理亜は話していた。
 そして、久しぶりに雨が降った。

 宮賀 椿希は2人の会話を、自分の席で本を
読みながら聞いていた。
 
「ねえ、今日泣雨くん公園に来るかなあ。」
「泣雨…あぁ、来るんじゃない?」
「樹理、見に行こうよ。」
「や。」
「何でよぉ。」
「やな感じがする。」
「幽霊とか?」
「わかんない。てか、霊感無いから…。」
「もしかして、ほんとに椿希くんかもよ。泣雨くん。」
「…そんなわけ…。」


「そんなわけないだろ。」

 急に椿希が低い、冷たい声で言った。

「俺は雨がきらいなんだ。」

 小さな声で、そういうと、椿希は席を立った。

「びっくりした…。」
「怒ってた…。」
「え?」
「ちょっと、謝ってくる!!」
「ちょっ!!樹理!」



 椿希は図書室へとむかっていた。
そこなら、うるさい人はいないだろうと考えていた。

「椿希くん!」

 大きな声で名前を呼ばれ、振り返ると、さっきの高科 樹理亜が、息を切らして、走ってきた。

「さっきは、ごめんなさい!読書の邪魔したうえに、失礼なこと…。」

「…。別に…謝らなくていい。」

「あっ……。」

 樹理亜はこの日、椿希のことが気になって、なかなか眠れなかった。
 そして、椿希のまた、樹理亜のことが気になって眠れなかった。


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