ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- NEVER KNOWS BEST
- 日時: 2011/07/06 10:46
- 名前: ライター (ID: n5JLvXgp)
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- Re: NEVER KNOWS BEST ( No.1 )
- 日時: 2010/12/15 20:15
- 名前: ライター (ID: 2nrfRM.C)
ごく当たり前の終末、、、
その空の下
その出会いはある意味必然
すれ違いがある意味で必然
私と彼はここで会い、、、そしてすれ違った
最初の時も、、、そしてこれからも、、、彼と私は
同じ道を行くことは無い
それが必然だったから
金曜日の空の下
終末でもない週末
ごく平凡な週末
彼はそこにいた、、、
- Re: NEVER KNOWS BEST ( No.2 )
- 日時: 2010/12/15 20:21
- 名前: ライター (ID: 2nrfRM.C)
振り返ると見慣れない顔
いや、、、よく見ると見知った顔だ
同じ学校の同じクラスの、、、、あれは、、、、たしか斜め前の三列先の、、、男子生徒で、、、名前は、、
「須磨寺卓司」
「なんでこんな所に、氷川さんがいるの?」
「、、、なんでキミにそんな事いわれなきゃいかんのよ」
「あ、、、いやそういう意味じゃなくて、、、」
「私がどこにいようが関係ない」
「そうだけど、、、でも」
「、、でも以外だ」
「え?何?」
「私のイメージだと、キミは異性に声なんてかけられない様な人間だと思ってた」
- Re: NEVER KNOWS BEST ( No.3 )
- 日時: 2010/12/15 20:27
- 名前: ライター (ID: 2nrfRM.C)
「そ、それは、、」
「ごめん、、前言撤回]」
「え?」
「私のイメージだと、人間に声なんてかけられない様な人だと思ってた、、、性別なんて関係なく、、、」
「そ、、そんなこと」
「そんな事?」
「ないとは言わないけど、、、」
「それにしても、、、キミは良く私に声をかけられた」
「それはだって、、、」
「だって?」
「、、、、、」
「だんまりですか、、、そうだ須磨寺くん、、
NEVER KNOWS BESTとか吸う?」
「あ、いや、、、、タバコは」
「そう、、タバコはすわないんだ、、、」
「うん、」
「そっか、、、でも、、、分かる、、、分かるぜ
キミが私に声をかけたの」
- Re: NEVER KNOWS BEST ( No.4 )
- 日時: 2011/01/25 01:02
- 名前: ライター (ID: 2nrfRM.C)
「そう、、、私も結構前からいたけど、、気がづかなかった」
「ボク、、、存在感ないから、、、」
「それはあるね、、、影薄すぎだわ、、」
「ここから、、、何を見ていたの?」
「別に、、、空を見てた、、」
「そうなんだ、、、」
「神様がね、、」
「へ?」
「あ、ごめんなんでもないや」
「神?」
「、、まあ、いいじゃん」
何故か神なんて言葉を出してしまった
そんなもの世界にいないのに、、、
、、なんでだろ?
この青空見てたら、、そんな言葉が出てしまった
神か、、、
私にはエンがないもんだね
でもさ、
もし仮にだよ。
神様つー人がいてだね(人?)。
そんでその人が一念発起してさ「ガー」って、世界を一週間で作ったんならさ(そうやって聖書に書いてある!)。
私は言いたいね。
おお我が神よ。
各曜日の空の色だって変えたって良かったんじゃないですかっ!
ってね。
それぞれの曜日に意味があるのなら、その程度にはデザイン的な趣向をこらしたって良かった。
と私なら思う。
神様には沢山の天使様がいるんだから、一人ぐらいそういう提言をしたって良かったんじゃないかな?
それとも天界って言うのは、どこぞのワンマン社長か将軍様みたいな感じで部下の言う事なんざ聞く耳持たないってか?
空の色で曜日が分かったら、いろいろと便利だし、気分的にもなんか楽しい感じがする。
でも実際は……。
空の色は曜日には関係なさそうだ。
火曜日だからといって一日中空が真っ赤になるわけではないし……金曜日だからって空が黄金色に輝くわけでもない。
ちなみに月曜なら白色なんだろうか? あ、なんか月って白いじゃん。 水曜日は青だな。 なら木曜日は茶色? いや……緑か……。
土曜日が土で……日曜日は?
日曜とか太陽だから空いっぱいにお日様とか……。
それ少し暑すぎじゃね?
金曜の青空。
週の終わりだからといって代わり映えしない。
当たり前だ。
たぶん、神様が一週間で世界を作ったというのは嘘だろうから……な。
そんなヤツはいない。
もし仮に神様がいたとしたら、
そいつは一週間で世界を作る様な勤勉なやつでは絶対ないな。
そいつは、いつまで経っても経っても——
「まだ作り途中なんで見せられないよ」
「ちょ、待って、もう少しで出来るからっ」
——とか言ってダラダラ作業を進めるタイプに違いない。
それか、
作り途中だけどあきて——
「俺が作るべきものはこんなもんじゃない……」
——とか言ってるヤツだ。
ま、後者なら我ら人間はすでに見捨てられてるわけです。
ひでぇぞ! 神!
なんて事を思いつつ天をにらむ。
「うむ……」
そんな事より夏の日差しはお肌に悪そうだ……。
そんなことを考え一瞬空を見上げて視線を元に戻してみると、、、
「なんだよ、、、いないんだ」
「ほんとに存在感の無い人なんだなあ」
気がつくと、須磨寺は消えていた
だから私は一人でこの空の下で見つめていた
この世界を、、、、
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