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神様の椅子
日時: 2010/12/17 23:09
名前: 桐木紅蓮 (ID: VBgkspJi)

聖痕の神具。
それは、神が使いし武具。
それは、奇跡すら操作する道具。


それは、悲劇の引き金となる絶望。


闇夜が支配する午後七時。
えーわたくし、真田真臣は、七人の不良どもに追いかけられております。
あれこれ一キロ足を止めず走っているが、どうも振り切れない、煙草を吸っているからすぐに息切れするだろうと思いながら走っているがホント自分が先にばててしまう。
「まえてや!!チキン野郎!!」
「ぶっ殺してやる!!」
そんな暴言を受けながらオレは、走る。
てか、殺してやるとか言っといて止まるバカがいるか。
「うるせぇ!!年下ねらって絡んでるやつにチキン野郎、何て言われたかァねェ!!」
路地には、数多の人。それをよけながら不良を遠ざける。
ふっ・・・我ながらいいアイデアだったな。
口元に笑みを浮かべ裏路地へと逃げ込む真臣。
「はぁはぁはぁ・・・・ようやく巻いたか・・・」
冬というのに全身汗だくになった真臣。
顎に溜まった汗を拭きとり荒くなった息を整えて裏路地を出ようと瞬間、悲鳴があたりに響いた。
「ッ!?」
いやでもその悲鳴方を見るとそこに血が水たまりのように溜まりそして人が上半身と下半身が分かれている人と黒い刀があった。
「なっ・・・・何だよ。こりゃぁ・・・・」
思わず足が崩れ地面に座り込む真臣。
すると闇の中から黒いコートを着た高校生ぐらいの男が来た。
その少年は、純白の髪の毛に邪悪な紅眼で綺麗な顔立ちをしていた。
「ほらよォ〜。てめェが逃げ回るから『白翼の戦線(ホワイトフロント)』を人間に見られちまったろうがァ」
真臣の目には、ただ恐怖しかなかった。
逃げろ、逃げろ。と足に聞かせても足は動かない。
ひぃ・・・・と情けない声を出し地面を這いつくばって裏路地を出ようとする。
「この場合どうするんだろうなァ。この『戦い』を見られたら口封じのために殺せって展開かぁ?神様よォ」
高校生ぐらいの紅眼の少年は、口元に笑みを浮かべながら真臣を見下す。
真臣は、今、状況をつかめていない。
ただわかっているのは、自分が殺されるということだけだ。
「恨むなら自分の運を恨めよォ」
死ぬのか・・・・・オレ。
まだ、やることがあるのに。
まだ、大切な物や人がいるのに。
まだ、生きてるのに。
いや!!まだジじゃねぇ!!逃げるな!!真田真臣!!恐怖に打ち勝て!!まだ生き残る策はある!!

心の中で真臣は、叫んだ。
目つきを変え黒き刀に視線を向けた。

さっきの男の剣。

さっ!!と静かな音とともに地面を蹴り血塗れの男の方へ向かった。

「あぁ?神具を扱おうってか?バカがァそれは、聖痕使いしか使えねェンだよ。」

ガシィ!!と黒き刀を握り矛先を紅眼の少年に向けた。

「はぁッ何が聖痕使いだ。そんなもん関係ねェオレは、ここで絶対死なねェ。」
「お前・・・・オモシレェナ!」
紅眼の少年は、叫ぶと地面を蹴り凄まじいスピードで真臣に向かった。
紅眼の少年の拳が真臣の腹に入った。
真臣は、腹を圧迫され無理やり息を吐きだされ、ゴホゴホと真臣は、咳き込んだ。
「なんだよォ。こんなものかぁ。・・・・アァ?何だその目。」
真臣は、刀を持った右手を振った。
ズさァ!と肉が裂けたような音が紅眼の少年の耳に入った。
「あぁ?何だこりゃぁ?」
腹にできた傷口をさわり血を右手でとった。
「おいおい。こいつも『七人の奇跡』かよ。」
紅眼の少年は、口元に笑みを浮かべ真臣を睨んだ。
「なんかやる気なくしたからオレ帰るわ。」
「・・・・・・・・・テメェは何だ?」
「何ものじゃなくて何と聞いてきたかァ」
真臣は、汗をぽたぽた地面に垂らしながら答えをただ待った。
「ナンバー1(ファースト)だ。どうぞよろしくなァ」
真臣をあざ笑いながら闇夜に消えていった。



初めまして紅蓮です!!
下手ですがどうぞ読んでください!!

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