ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ラベル
日時: 2010/12/19 16:33
名前: ★凛★☆ (ID: ZHKrBVHH)

人一人一人につけられたラベル。

生まれたときから付けられたラベルで

その人の人生が大きく変わる

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Re: ラベル ( No.1 )
日時: 2010/12/19 18:13
名前: ★凛★☆ (ID: ZHKrBVHH)

—第一話—
雨は容赦なく私の体を打ちつける。

「ハァ…ハァ…ハァ…」

私はレンガの壁にもたれかかった。
その瞬間、頭がふらついて、上手く前を見る事が出来なくなってしまった。

「あいつら…まだ私の事…追ってるの…」

私は服の中からロケットを取りだした。
錆ついたロケットは音を立ててゆっくりと開くと
中からは色あせた写真が顔を出した。

「ママ…」

写真に写っている女性の顔を指でなぞると、
ロケットを胸に押し当てた。

なんで私はこんなことになってしまったんだろう…

その時、後ろから誰かに殴りつけられた。

「・・・っ!」

ドサッ

フードを深くかぶった男2りは、ロケットを奪い取ると、
私の腕をつかんで引きずりながら歩き出した。

「・・・殺したか」

「いや、まだ生きてる。『死んでいるもの』は売っても売れない」

「そうか・・・」









Re: ラベル ( No.2 )
日時: 2010/12/21 18:40
名前: ★凛★☆ (ID: ZHKrBVHH)

—第二話—



…       
         !

「ぅう…」

目を開けるとキレイな女の子が私の顔をのぞいていた。

「だれ!?」

私はびっくりして体を起こすと、腰が抜けていたのと

足と手をつながれているのに気がついた。

「なにこれ!!」

「・・・びっくりしないで・・・私はあなたの味方だよ」

「・・・」

「私、ルーダ。あなたの名前は『シャナ』ね。おきてよかった」

そういって腰を抜かした私に、手を差し伸べた。

「え?わたしの名前はレイよ。しかも変な名前勝手に付けて勝手に呼んで・・・」

「だって書いてあるじゃない。あなたの『ラベル』に」

「・・・ラベル・・・?」

Re: ラベル ( No.3 )
日時: 2010/12/21 18:55
名前: ★凛★☆ (ID: ZHKrBVHH)

—第三話—


「私のラベルは『12,700-ルーダ』。
  あなたは『11,000-シャナ』って書いてあるわ」

「ラベルってなに。」

「ラベルはくびの後ろにあるのよ。」

私は不思議になって、首の後ろを探ってみた。

「!」

触ってみると、布のようなものが皮膚にくっついている。

「わからなかったの!?今まで」

「う・・ん。まあね」

「ラベルは生まれたときから付けられているのよ」

「え?」

「たぶん。ここはjackの倉庫内。完・全閉じ込めれた・・・」

そういって、ルーダは壁にもたれた。

「あなたも私と一緒。この会社に付きまとわれていたのは、ラベルがあるから・・・」

「ごめんなさい・・・話が見えない」


「・・・私たちは『jack』という会社の実験道具なの」


実験道具!?


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