ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 虚構の聖都市
- 日時: 2010/12/23 17:11
- 名前: 秋華 ◆gYINaOL2aE (ID: SmzuliUF)
初めまして、秋華と申します。今回が初めての投稿です。
中傷等をせず、感想やアドバイス等仲よくしてくださると嬉しいです。
未熟な初心者ですが、読んで頂ければ恐縮です。よろしくお願いします。
虚構の聖都市は、過剰ではありませんが、この先暴力・流血等の描写が含まれることがあります。大した事を書くつもりはありませんが、ご了承ください。どうしても不快な方は、控えるようお願いします。読んでからの文句等は受け付けません。
以上の事をご了承の方は、どうぞお付き合いよろしくお願いします。
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- プロローグ 大嫌いな朝の礼拝 ( No.1 )
- 日時: 2010/12/23 17:14
- 名前: 秋華 ◆gYINaOL2aE (ID: SmzuliUF)
まだ朝靄が広がっているような早朝にも関わらず、街はぞろぞろと列を成す人でいっぱいだった。
男も女も老人も子供も、どんな職業の者達も、目的地は蟻のように狂いもなくたった一か所だ。何万人という人々は、城の様に大きな石造りの建物へと吸い込まれていく。
やがて、その建物の天辺にある大きな鐘が、重々しい音を街中に響かせ始める。
そう、ここは教会。莫大な人数を収める事が出来るほどの大聖堂である。
街の人という人達が、毎朝この時間に教会に赴き、自身らが信仰する神にお祈りをする。三十分に亘るお祈りをした後、皆声を張り上げて神の御加護に感謝し、数々の栄誉を称える聖歌を歌うのだ。そして、最後にこの街の最高司祭の演説が繰り広げられるのだ。
「飢えも疫病も災厄もなく、私達は豊かで平和です。この街こそ理想郷、聖都市。神の御加護に感謝し、改めて忠誠を誓います」
演説はいつもこう終わる。司祭の言葉が締めくくられると、皆一斉にお祈りを唱え、充足感に満ち溢れた顔で各家々や仕事場へと散っていくのだ。
これがこの街の毎朝の礼拝だった。
オルガンの重厚なメロディーと、住民達の聖歌斉唱が人気のない街に流れ出す頃、建物に挟まれた暗い路地に、一人ポツンと少年がじっと立ちつくしていた。大きく聳える教会を逸らす事なく見据え、老若男女の大合唱に耳を傾けている。
真摯に見える姿だったが、彼を真正面から見たならば誰もそんな事は言わなかったであろう。
目を爛々と光らせ、歯を食いしばった様に引き攣った表情で、彼は拳を震わせていたのだから。
やがて彼は—————アルは唾と共に吐き出した。
「何も見ず聞かずのその目も耳も、全部腐り落ちてしまえ!」
- Re: 虚構の聖都市 ( No.2 )
- 日時: 2010/12/23 17:27
- 名前: こたつとみかん ◆KgP8oz7Dk2 (ID: cFK/w3CU)
- 参照: 三章おわったぁぁあぁ!
聖なるミサに対して何がおきたし。
失礼しました。そしてはじめまして、面白そうな題名に惹かれてきた私です。
ボキャブラリーが豊かな文章に興味が湧き、一気に読み上げましたが、続きが気になる物語でした。
主人公は——アルという少年でしょうか? いかにも「はぐれ者」という雰囲気で、民衆とは孤立したキャラ立ちには面白さを感じました。
更新頑張ってください、また来ます。
こたつとみかんでした。
- Re: 虚構の聖都市 ( No.3 )
- 日時: 2010/12/23 21:27
- 名前: 神凪和乃 (ID: aOQVtgWR)
初めまして。神凪と申しますが、カス凪とでも何とでもお呼び下さい。
何というか、こういう文体の人久しぶりに見た気がします
その文才下さぁぁあぁぁいっ!とは初対面で言えませぬが、尊敬します。
更新頑張って下さい。応援させてもらいます。
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