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白銀セレナーデ -オリジナルキャラ募集-
日時: 2011/01/10 23:09
名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)

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伝説は呼びかけている。>
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>>1 登場人物>
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>>2- 物語の始まり。>
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>>5 用語集とか団体とか>
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>>9 オリジナルキャラ募集>
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話まとめ。

第一話 >>2
第二話 >>3 >>4 >>6 >>7
第三話 >>8
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Re: 白銀セレナーデ ( No.1 )
日時: 2011/01/08 10:26
名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)

       .
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          .
登場人物



エド・フェンブル

魔法使い。
銀色の髪に黒いローブを纏った男。


トイフェル

悪魔をモチーフした仮面を付けている謎の男。
キッチリとした名前は無く、トイフェルと呼ばれているだけ。



ヴァン・ソルエト

エドの友人 氷属性の魔法を扱う。
大都会イーストデット出身の都会者。


ベン・タークリー

エドが住んでいるサディーモで酒場を経営している男。
太いヒゲと野太い声が印象的。


バーボル一家

バーボル

『バーボル一家』のリーダー。
巧みな剣術と、炎魔法を扱う。


ヴェートーソル


『バーボル一家』の主砲的存在。
竜の仮面を被っていて、強大なパワーを持っている事で有名。



シーメイトゥ

『バーボル一家』の弓使い。
恐ろしいほどの命中率を誇る。


ハイド

回復魔法を扱う年齢不詳の女。
ブランド物には目が無い


その他

剣豪ベールツモス

エドの前に突如現れた男。
街では世界一の剣豪と称えられていたが…?


ルノワール伯爵

サディーモ一の大富豪 それと同時に金に目が無い。
悪い事が起きてもワイロで対処する悪徳な男。


ツィモント

別名『全てを破壊する者』
サディーモの近くに位置する洞窟に住んでいる男。


アルテメシュ

『アルテメシュ商会』のリーダー。
僅かな資金でトップクラスの商会にした事で有名。
だが本人はあまりお金などに興味が無い。


アートリネス

詳細不明 トイフェルを追う者。


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Re: 白銀セレナーデ ( No.2 )
日時: 2011/01/08 10:37
名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)

第一話





「…静かだな。」
静寂という言葉がとても相応しい今のサディーモは何処かしら不思議な感じがする。
誰もが外に出歩いてない とても珍しい光景だ。
少し視線をずらせば歩いている人は少しだが見える。
しかし視線をまた動かすと誰も居ない場所で草木が揺れているのみ。
——————今日のサディーモは何処かしら変だ。


「エド 何してるんだ?」
俺の友人が手を挙げてそう訊いてくる。
こいつも歩いていたのか、と少しちょっと俺は動揺する。
もはや同類と言った方が早い。

……言い忘れていた 俺の名前はエド・フェンブル そして友人の名前はヴァン・ソルエト。
幼少時代からの友人で…昔は良くこいつと遊んでいたな。
一時期ヴァンが大都会イーストデットに戻った時は俺はとても泣いてたな。
今思うととても恥ずかしい。

「いや…ちょっと散歩だ。」
返答に遅れたものの、ヴァンの質問に答える。

「…お前が散歩なんて珍しいな 今日はとても人が少ないんだな…珍しい」
どうやらヴァンも俺と同じことを考えていた。
さすが幼馴染 思う事は一緒だな、と俺は心の中で感嘆の声を漏らす。

雲ひとつ無い晴天でもない、雨でもない曇天の中俺とヴァンは空を見上げる。
こんな日はまたとない 静かで不思議で可笑しい日。

Re: 白銀セレナーデ ( No.3 )
日時: 2011/01/08 10:49
名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)

第二話


いや…むしろ可笑しい日ではない 不思議という例えが一番合う日だ。
と心の中で何気なく無駄な事を俺は訂正しながらベンさんの酒場に足を運ぶ。


からんからん。

俺達がドアを開けると、鈴が俺達を歓迎してくれているのか否か音を鳴らす。
綺麗な音色という訳でもないけど、そう謙遜してしまう音色。


「ベンさん久しぶり 元気?」
俺がそうベンさんに視線を向けて訊く。

「ああ元気だよ そういうお前らはどうだ?」
ベンさんは俺とヴァンビールグラスをタオルで拭きながら視線を向ける。

「無駄に元気」
俺とヴァンが揃えてそう言う。

「まあ若いモンは今のうちに人生を楽しんどけ 大人になって楽しめばよかったって後悔するからな。」
ベンさんがそう微笑みながら言う。

「ふーん」
ヴァンはあまり分かっていないのか普通に相槌を打つ。

「…で、何を注文するんだ?」
「ビール」
「未成年は酒飲めないだろ。」
「ちぇっ… じゃあ水と鶏肉の照り焼きでいいや。」
「よし、味には自信があるからな 待ってろよー」

テンポの良い会話が終わりベンは水を持ってくる。

「こんなのでいいのか?」
「うん」
ベンの質問にまた二人はそう声を揃えて答える。
まるで、兄弟の様に。

「じゃあ鶏肉の照り焼き二人な ちょいと待ってなさい。」

Re: 白銀セレナーデ ( No.4 )
日時: 2011/01/08 10:58
名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)
参照: エド×ヴァン



少し時間が経った   本当に“少し”だけど。

そしてベンさんが鶏の照り焼きを持ってくる とても美味しそうです。

「ほーい  今日だけタダにしてやる。」
「ベンさん太っ腹ァ!」
ヴァンが大声でそう言う。
ヴァンがそう言うとベンは顔を赤らめ鶏の照り焼きを俺達のところに差し出す。

「美味しそうだな… そう思わないかヴァン。」
俺がそうヴァンに訊き、ヴァンの方向に視線を移す。


ヴァンが口の周りに照り焼きのソースをベタベタとつけて頬を膨らませている 食うの早いよ。

「うめー。」
若干棒読みでヴァンが言う 俺も便乗してそう言った。

「いやあそういわれると嬉しいねえ また来いよ。」
ベンがそう言い、俺とヴァンに微笑んでくれた。











今気付いた      俺達以外に客が居ない事を。


「あの…ベンさん  今日なんか変じゃないですかね?」
俺がそうベンさんに訊く。

「…俺も思っていた   多分何かが起こる 気をつけろよ。」
「あ、はい…」

(ベンさんも感じてたのか。)



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