ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 舌を噛み切る双子星
- 日時: 2010/12/27 18:08
- 名前: キリン (ID: 7rIzYjoN)
こんばんは(●^o^●)
キリンといいます!!!!
文章がおかしくなったり
gdgdになったりするかもですが
温かい目で見守ってください(笑)
※注意※
・若干グロイかもです。
・意味不明な文章かもです。
それでも見てやるぜ!!ってな優しい方(*^_^*)
どうぞ↓↓↓
- Re: 舌を噛み切る双子星 ( No.2 )
- 日時: 2010/12/27 18:25
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
- 参照: 雪が降ったよ!
はいどうも、この頃よく人様の小説にずかずかと土足で入っていくポアロンです←
題名に惚れましたはい。しかも小説もお上手ですし。羨ましいいいい!!
うーんと、アレですかね。主人公君(?)はヤンデレでしょうk((
お気に入り登録させて頂きますねー。
こんなクソに私(僕?)の小説が読まれて、コメまでされてしかもお気に入り登録までされるなんてありえねぇ!!
と思われたら即言って下され。私はカス以下のドカスですのでww
- Re: 舌を噛み切る双子星 ( No.3 )
- 日時: 2010/12/27 18:41
- 名前: キリン (ID: 7rIzYjoN)
Episode;1 目覚めを告げる、太陽の姫
最近よく夢を見る。
しかも、同じ夢。
私はどこかも知らない広い野原に立っていて、
辺りをキョロキョロとしている。
そして気付けば。
目の前に、見知らぬ女の子が立っている。
その女の子の顔はよく覚えていないが、
とても懐かしいような気持ちに包まれるのだ。
そして、その女の子が手を差し出してきたところで、
いつも目が覚めてしまう。
「・・・・また同じ夢・・・・・・・・」
そう思い布団から体を起こすと、部屋の外から声がする。
「神月姫〜、起きてるの?」
唯一の家族の母が、私、寺尾 神月姫を起こす声だ。
「起きてるよ!母さん。
あ、私今日朝練だから!朝ごはんいらないからね!!」
とりあえず言ってみるが、きっと聞こえていないだろう。
学校へ行く支度をして、リビングに置いてあるお弁当をかばんに詰め込む。
「じゃあ行ってきまーす!!」
急いで家を飛び出すと、後ろからご飯は〜?という声が案の定聞こえてきた。
『まったく、母さんったら・・・・』
ほんの少しの微笑が、神月姫の口から零れた。
「お、神月姫じゃん!!はよっす」
「あ、大智。珍しい、あんたが朝練遅刻しないなんて」
「俺はやればできる男なんだよ!」
「いるわよね、そういうこと言う奴。
そう言う奴に限って肝心なとこ駄目駄目なのよ」
「何だと?!もう一回言ってみろ!!」
「駄目駄目だって言ったのよ!!!」
すぐムキになるコイツ、宮本 大智は私の幼馴染。
高校の部活、剣道部の部活仲間でもある。
喧嘩もよくするけど、まあ、仲がいい奴の一人だったりする。
「・・・あ、そう言えば知ってるか?神月姫」
「?何を?」
「今日俺たちのクラスに転校生が来るんだってよ」
「・・・・・ふーん・・・・・・・・・」
その時は別に気にも留めなかった。
どうせ教室に行けばすぐ会えるのだし。
・・・・だから、考えもしなかった。
今まであった日常が、崩壊することになるなんて。
想像、できなかった。
- Re: 舌を噛み切る双子星 ( No.4 )
- 日時: 2010/12/27 18:46
- 名前: キリン (ID: 7rIzYjoN)
ポアロンさん有難うございます(#^.^#)
めちゃめちゃ嬉しいです!感謝です!
これからも(よければ)よろしくお願いしますです<m(__)m>
- Re: 舌を噛み切る双子星 ( No.5 )
- 日時: 2010/12/27 19:23
- 名前: キリン (ID: 7rIzYjoN)
Episode;2 破滅を連れて、訪問者は笑う
「はじめまして。世古宗 潮(よこむね うしお)といいます」
大智の言ってた転校生がやってきた。
いつもより朝練が長引いたため、私と大智は遅れてきた。
教室に入ったときには自己紹介も終わり、皆から拍手を浴びている最中で、
私達はかなり空気が読めていなかったらしい。
「おいおい、寺尾に宮本〜。朝からラブラブだなぁ」
担任の東が冷やかしてくる。
ソレを聞いたクラスメイトも笑ったり口笛を吹いたりで、最悪だ。
「「ラブラブじゃない!!ハモるな!!」」
息ぴったりな私と大智の言動に、また笑いが起こる。
そんな私達を、世古宗はじっと見つめていた。
「・・・・仲、いいんだね君達」
男のくせに少し高い声に、驚いた。
「あ、ああ。幼馴染だからかな。仲がいいって言えばいいと思うよ」
「幼稚園からの付き合いだからな〜。結構長い付き合いだよな」
思い出に浸っていると、世古宗が笑った。
「そうなんだ。いいね、そういうのって」
世古宗の言葉に、神月姫は普通にそうだね。と答えた。
「はいはい、寺尾も宮本も席に着け。世古宗は寺尾の隣な」
そう言って東は適当にあしらい、遅れながらも1時間目の授業を始めた。
「ねえ、寺尾さん。教科書見せてくれないかな」
「あ、そっか。転校してきたばっかりなんだもんね」
どうぞ。そう言って机をくっつけて教科書を開く。
それからしばらく授業に集中していた。が。
急に世古宗から話しかけてきた。
「寺尾さんって、宮本君のことが好きなの?」
「はっ?!」
思わず大きな声が出そうになった。
「何言ってるのよ。そんなわけないでしょ」
顔を真っ赤にしながら言う神月姫。
へぇ。と世古宗が言った。・・・・何なのだろう。
「やっぱり君は嘘つきだね、神月姫」
「・・・・・え?」
ふっと顔を上げると、そこには夢の中に出てきた野原が広がっていた。
なぜ、ここにいるのだろう・・・・・・。
「・・・さん、尾さ・・・・。寺尾さん?」
「・・・・・えっ・・・」
気付けば、いつもの教室だった。
「で?階段から転びそうになってどうしたの?」
「・・・かい、だん?」
「?そうだよ。今日部活に行く途中に階段から転んだっていう話をしてくれてたじゃないか」
「・・・・・・・そうだった?・・・」
「うん。大丈夫?疲れてるんじゃない?」
心配そうに見上げる世古宗に、神月姫は笑って見せた。
「大丈夫!!話の続きだけど、転ぶ直前にね・・・・・・・」
話し始めた神月姫に、世古宗は少しだけ口角を上げた。
- Re: 舌を噛み切る双子星 ( No.6 )
- 日時: 2010/12/29 19:47
- 名前: 泡沫 ゆあ (ID: ucEvqIip)
Episode;3 誰も知らない、それは闇
「僕、剣道に興味あるんだ」
そう言った世古宗を大智と私は道場まで連れてきた。
・・・はっきり言って心配だ。
世古宗は私より細くて、華奢だから。
『剣道なんてやったら骨折れちゃうんじゃ・・・・』
なんて考えてたら、世古宗から声をかけられる。
「ねえ寺尾さん。僕にもやらせてくれないかな」
「え、やるって・・・・初心者でしょ?」
何かできる気がするんだ。そう言って制服のままで神月姫の竹刀を奪う。
「・・・・じゃあ、大智、相手してあげて」
他の部員が注目している。
それはそうだろう。大智は部内で一番の戦力。
日本で一、二を争う彼と初心者との勝負は見ておきたいと思ったのだろう。
「お手柔らかにお願いするよ、宮本君」
「・・・・・あぁ・・・・」
「じゃあいくよ・・・・よーい、始め!!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「・・・うそでしょ・・・・?」
結果は。
二勝二敗一分であった。
つまり、大智と同等の力を持っているということだ。
「・・・・・初心者って嘘だったのね」
軽く笑いながら神月姫は世古宗に言った。
「本当に初めてだよ。剣道を見たのも初めてなんだ」
「ほんとに?初めてで大智と渡り合えるなんてすごいね」
神月姫の言葉に、世古宗は静かに笑った。
「寺尾さんもすごいじゃないか」
「私は駄目よ。ずっとやってるけど成長しないから・・・」
恥ずかしそうに言う神月姫の手を、世古宗が握る。
「っ、ちょっと・・・・・」
世古宗はそのまま神月姫の手を口元まで持って行った。
「・・・・うん、やっぱりいい匂いだ」
にこっと笑う世古宗。
「嘘つきの匂いがするよ」
歪んだ笑顔に、闇を孕んだ世古宗の瞳に、神月姫は、息をのむしかできなかった。