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Re:夢電車。
日時: 2010/12/29 15:33
名前: hopper (ID: cIlxy0g.)



クリックありがとうがざいます。



かなり更新が遅くなるかもしれませんが
よろしくお願いします。

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Re: Re:夢電車。 ( No.1 )
日時: 2010/12/31 14:34
名前: hopper (ID: cIlxy0g.)



僕は夢を見た。








ガタンゴトンガタンゴトン…

プシュー…


「○○駅ー、○○駅ー…
……発車しまーす」


…ガタンゴトンガタンゴトン





車内には僕と車掌と女子高生たち、
そして、老夫婦だけしかいなかった。

僕は眠くなり、目を瞑った。





「…さん、お客さん、切符拝見しますよ」

僕は目を開ける気力がなかった。

「しょうがないなー、今日だけですよ」

車掌はそう言うと何処かへ行ってしまった。

僕は完全に眠りについた。





「夢電車発車します」

Re: Re:夢電車。 ( No.2 )
日時: 2010/12/31 14:51
名前: hopper (ID: cIlxy0g.)



何時間くらい経っただろうか。

僕は目を覚ました。

先ほどまでの眠気は何処かへ行ってしまった。

「んー…」

僕は伸びをすると辺りを見回した。

「あ、れ…?」

僕は不思議に思った。

辺りにいる客は、僕が寝る前と全く変わってなかったのだ。

不思議に思った僕は、腕時計を見て驚いた。

「…え?」

数秒固まり、瞬きをしてもう一度時計を見てみた。

「な、んで…」

時計の針は、僕が眠りについて3分程度しか進んでいなかった。

Re: Re:夢電車。 ( No.3 )
日時: 2010/12/31 15:13
名前: hopper (ID: cIlxy0g.)



「な、んで…」

僕が困惑していると後ろから声がした。


「あれ?お客さん、夢電車への御乗車は初めてですか?」


「え…?」

声のした方を見ると、僕を見ていた。

「え、あの…夢電車って?」

「あー、いるんですよね。
夢電車が何かわからず乗車するお客さん」

「………」

「夢電車とは自分は乗る気がなくても乗ってしまうという電車。
誰かがある人に何か伝えたいと、
思っていれば思うほど乗る可能性が高くなります。」

「…で、何で僕がそんな夢電車に?
僕は今、誰にも伝えたいことはないですけど」

「あー…それは、思っている人だけではなく、思われた人も乗る可能性があるからです」

「え…?じゃあ僕は、誰かから思われてて乗ったということですか?」

「その可能性が高いです」

Re: Re:夢電車。 ( No.4 )
日時: 2010/12/31 15:42
名前: hopper (ID: cIlxy0g.)



「その可能性が高いです。
普通、思われて乗ってしまったら、
その人に対して何か思っている人も乗るはずなのですが…」

「…そうですか」

僕は辺りを見回した。

おかしい。

「…では、また何かわからないことがあったら聞いてください」

「はい、ありがとうございます…」

車掌は何処かへ行ってしまった。



おかしい、おかしい、おかしい………。

先ほどから、辺りを見回しているが、
僕の知っている人は全然いない。

先ほどの車掌の話によると、僕が思われて乗ってしまったとしたら、
僕に対して何か思っている人も乗っているはずなのに………。

幾ら探しても僕の知っている人は見当たらない。





「知っていますか?
誰かに恨まれていても、夢電車に乗れるということを」

車掌が小さく呟いた。




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