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- World Adventure
- 日時: 2011/07/03 18:50
- 名前: 庵野雲 (ID: zh8UTKy1)
はじめまして庵野雲です。
この作品は偶然出会った6人と1匹(+α)がそれぞれの目標を叶えるため世界を冒険するという内容です。
アドバイスをしていただけることは非常にありがたいのですが庵野雲はとても多忙なので返信はできないことも多々ありますこの点につきましてはご了承をお願いします。
プロローグ
雄大な自然に恵まれた大地と、青く光り輝く海。
数々の財宝伝説や古代遺跡が残るこの世界では、いにしえより生き続けてきた古代人の偉大な文明が存在している。
そして、いつの時代も、未知の世界を求めて旅立つ者がいる。人は彼らを、冒険者と呼んだ。
今から200年前ある一人の男が、世界一周と自分だけの宝を求め命がけの冒険に旅立った。各地で仲間を集め、その男は、ついに世界一周を成し遂げこの世界は丸いことを主張し、莫大な富と名声をもたらす財宝を発見した。
しかし、世界の人々はそれを信じなかった。仲間にも裏切られたその男は、自らを竜へと変えた。
現在、世界が丸いことは学説ではなく事実になったが、莫大な富と名声をもたらす宝は、見つかっていなかった。密かに眠るこの危険な秘宝を探しに、冒険者達は、あらゆる困難を乗り越え今日も海を進む。
世界には世界平和機構という組織が存在し、世界平和を守る役目を担う世界海上警察が下部組織としてある。
そして、各所には世界平和機構の直轄地である町及び村と世界平和機構に加盟する国家があり、世界は平和を保っていた。
しかし穏やかだった世界は突如飛来してきたひとつの隕石によって急変する。
そして6人と1匹は今、明日を変えるためのとても長くてとても短い冒険へと旅立っていく。
目次
第1章 CaseFile1 第1話>>1 第2話>>2 第3話
Page:1
- Re: World Adventure ( No.1 )
- 日時: 2010/12/31 21:57
- 名前: 庵野雲 (ID: zh8UTKy1)
第1話 冒険の始まり
今、世界はある男の活躍に注目している。
コンドルが獲物を獲るように2本の刀で海賊を倒し、世界海上警察へ連れて行く賞金稼ぎ。その男は「黒いコンドル」と呼ばれ世間から注目され恐れられている。この男の詳しい素性はわかっておらずどこで生まれたのか、親は誰なのかなどは世界平和機構が調査中だ。
特にこの男が持つ2本の刀のうちの1本「嫌納」は刀身が黒くとても硬いことで有名な刀だった。
判明していることも1つだけあった。それは、おそらく年下と思われる金髪の少女となぜかはわからないがしゃべることのできるヒトデとともに2隻の船で行動しているということだ。
その男の名前はガイ。次の目的地は火山と海底遺跡が有名な島「カカロン」だ。
カカロンの浜辺に着いたガイは自分たちの動きを監視していたであろう少年を見つける。
「おいお前誰だ」
ガイは鬼気迫る表情で言った。
「うわああああ見つかったァ〜」
少年の友達と思われる子供が叫びながら逃げて行った。
「おい逃げるな。……まったく度胸のねェ奴らだ。おれはこの島に君臨する外交官の息子リュウ。お前らは旅の船乗りか?」
少年が若干怯えながら言った。
黒いコンドルの名前は有名だが民衆には顔は全く知られていない。
「わたしたちは旅の者。とりあえず飯屋はどこ?」
ガイとともに行動をしている少女レナが言った。
リュウの案内で2人と1匹は飯屋へ行った。
ガイは酒を飲み、レナは目玉焼きを食べている。
「この珍しいしゃべるヒトデはなんだ?」
リュウが言った。
「おれはフレア。少し前までは海底に住んでいたんだが、いろいろあってこいつらと一緒にいる。なぜしゃべれるのかは自分でもわからねェ」
しゃべるヒトデのフレアが言った。フレアは海底に住んでいたころよくわからない実を食べたせいでゴム風船のように体が膨らんだり伸びたりするそうだ。
リュウの話によるとこの島の村長はとてもいい人で村が海賊に占拠されそうになった時に執事とたった2人で戦いを挑み村を救った人らしい。
リュウは2人と1匹に宿を紹介し翌日旅の話を聞かせてもらうことにした。
- Re: World Adventure ( No.2 )
- 日時: 2011/03/23 18:16
- 名前: 庵野雲 (ID: zh8UTKy1)
第2話 キャプテンヤマトの思惑
2人と1匹に宿を紹介した後リュウは家に帰ろうとしていた。リュウは崖っぷちに一人で暮らしていて外交官の息子というのは嘘だった。
「ん?あいつは」
リュウが見つけたのは腕に着けた超小型の電話で誰かと話している村長の家の執事だった。
「例の計画の準備はできてるんだろうな。この計画はおれがあれを手に入れるため1年もかけて考えた計画だ」
「ああ。いつでもいけるぜ。村長を暗殺しこの村に眠る大きな力を手に入れる。その力を駆使すれば世界を支配することも可能なはずだよな。キャプテンヤマト」
「まァな。だが絶対に失敗は許されねェ。おれたちがあれを狙っていると世界平和機構に知られたら極刑間違いなしだ」
「わかってる。おれたちクロネコ海賊団が村長の屋敷に忍び込み村長を殺害。そして我らの船長キャプテンヤマトが火山の麓から直径3キロを吹き飛ばす砲弾を発射する。計画に隙はねェ。明日がこの村の最期だ」
この話を聞いたリュウはすくにガイたちが泊まっている宿へ向かった。リュウは雰囲気などからガイこそが黒いコンドルだと確信していた。
「大変だ。この村が明日終わっちまう。海賊キャプテンヤマトがこの村に眠る大きな力を狙ってるんだ。助けてくれ」
「すこし落ち着け。どういうことだ。もう少し詳しく説明しろ」
「明日村長が暗殺される。村長はみんなに信頼されてるしあの人がいなくなったらこの村はどうなるんだ。それにこの村に直径3キロを吹き飛ばす砲弾が撃ち込まれるって言ってた」
「そいつは大変だ。すぐに逃げよう。今夜出発だ」
レナとフレアに言った。
「助けてくれよ。このこと知ってるのはおれだけだしおれだけじゃ村を守れねェよ」
「人は一人で生きていかなきゃいけねェんだよ。知ってんのがお前だけなんだったらお前が何とかしろよ」
「じゃあいいよ。お前には頼まない。おれは一人でなんとかする」
リュウは宿を走って出て行った。
ガイはリュウのことが気になり宿を出た。宿の外には血を吐き倒れているリュウがいた。
「お前どうしたんだ」
「おれは病気なんだ。昨日医者に言われたよ。あと3か月で死ぬってな。おれが死んだら村も終わりだな」
リュウは立ち上がろうとしたが倒れた。リュウの目は開かなかった。
「リュウしっかりしろ」
このときガイの心の何かが変わった。ガイはキャプテンヤマトを倒すことを決意した。
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