ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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不幸少年の日常+非常識〜あれ? もう完結。
日時: 2011/01/10 16:35
名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=wKd3tI_0LdM

初めまして。魑魅魍魎です。凄い下手糞ですが、温かい目で見守っていただければ幸いです。

魔法バトルだったり……。ファンタジーに近くなりそうです。
結構流血表現がありそうなので、苦手な方は戻るを連打してください。
……。SMと言うか、ドS女王様が出てきます(←私の化身∑
女が一人だけの予定なので、ハーレムチックな感じになりそう……。

実は、コメディ・ライトにしようかな、と悩んだので、その辺どちらがいいかとか意見が欲しいです。
あと、コメントやアドバイスも……。あったら頑張れるなぁ……(←コラ

では、ここで注意を……。
   1、荒らし&中傷目的。
   2、魑魅魍魎(の小説)嫌い。
   3、駄文なんて読めません。
   4、更新亀並み最低。
こんなモンでしょうか。少しでも当てはまる人は戻るを連打して下さい。

では、始まります「よっしゃ、読んでやるぜ」や「仕方ないから読んであげるわよ!」な方はこれから宜しくお願いします。


   ♪イメージソング♪
ali project「堕天國宣戦」
ali project「胡蝶夢心中」(女王)>>32
ali project「絶國TEMPEST」(綺堂 祥雲)>>33
ボーカロイド「え、あぁ、そう。」(大鳳 緋雀)>>34
ali project「鬼帝の剣」(沖名 守導)>>36
ali project「poisoner」(弦月下 帰流)>>37


   「不幸少年の日常+非常識」
       登場人物>>01 >>06
       用語解説>>07      

 序章「不幸少年と非常識女王」
>>02 >>03 >>04

 一章「彼女は女王で彼らはSP」
>>05 >>08 >>10

 二章「魔法と常識と科学と非常識」
>>11 >>12 >>16 >>19

 三章「毒に塗れた接吻と愛を」
>>22 >>23 >>24 >>26

 終章「偽りの愛と孕む子をここで待っている」
>>28 >>29 >>30

後書き>>31


   〜お客様〜
・ポアロン様 ・ 桜音.*°様

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Re: 不幸少年の日常+非常識 ( No.24 )
日時: 2011/01/10 13:25
名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)




「……己が立場を弁えよ。愚かな弟」

確かに心臓に刺さっているはずの短剣。だが、女王は苦しげなくその短剣を引きぬく。

裂けた肉が内側から蘇り、流れる血も止まる。……これが、不死族。



一方、帰流の方は床に倒れ、その場から動かない。やがて、肉も骨も全て溶け、消えてしまった。



現場の悲惨さに誰もが声を失う。誰もがバツの悪そうな表情をしていた。

「……覗き見とは、行儀が悪いな」


ほら、やっぱり知っていた。女王は全て知っている。これからどうなるか。


「貴様等も聞いたろう? 私は嫁に行く。お前たちはもう自由だ」

恐ろしいほど冷たい瞳で俺らを見ていた。何を想っているのか解らない瞳。


「……そんなのってねぇよ。勝手に巻き込んどいて、勝手に終わらせんのかよ!?」


ベランダの手摺に座って、俺を拉致して、仕舞にゃ捨てるのかよ。
知りたくなってきた魔法のことだってまだ中途半端。


「……貴様に何が解る」

冷たい声と瞳。迂闊に近づけば殺されそうな雰囲気。


「……解るよ。俺たちの為に好きでもねぇ奴の子を産むつもりか?」

怒りに震える声で呟いたのは祥雲。拳を握りすぎて白くなっている手。


「ホント、勝手すぎるよ。僕だって女王を信じて付いて来た。それなのにそんな勝手な結末ってある?」

と、呆れた様な声の緋雀。でも、どこか親に捨てられて泣き叫びたい子供のような感じがした。


     「私の事が解るのなら───」


女王にしては珍しく歯切れが悪かった。


          


           「私を殺してくれ」




Re: 不幸少年の日常+非常識 ( No.25 )
日時: 2011/01/10 13:32
名前: 桜音.*° ◆hjAE94JkIU (ID: S3B.uKn6)

面白いですね^^
がんばってください
また来ます〜

Re: 不幸少年の日常+非常識 ( No.26 )
日時: 2011/01/10 13:40
名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)



「馬鹿なこと言うなよ!!」

と叫んだのは守導。そうは言っても救えないと思っているのか、複雑な顔だった。


「アンタがいたから俺らはここまで……!!」


ここまで強くなった。皆で約束したじゃねぇか……。強くなって女王を守るって……。
泣きそうな顔の逢魔。女王は、皆にとってここまで大切な存在だった。



「あの男の元で飼い慣らされるくらいなら、ここで死なせてくれ」


対して女王は、全てに吹っ切れたような爽やかな顔をしていた。

  女王には全ての結末が見えていて、それを受け入れて───。




「いいよ、僕が殺してあげる」


それが女王の望み? きっと違うと思う。だって、死にたいと言う奴らほど死んでない。


「善い子だ、緋雀」


でも、女王は怯えない。今まで見た事がない優しい笑顔で、心臓に突き立てられる不死族の武具を待っていた。



「勝手に殺されては困る。珍しい純血の不死族の女だ」


魔王のような、恐ろしく低い声が聞こえる。そして、そこに姿を現した男。

彼が、女王を嫁にすると言っている男だと、馬鹿な俺でも解った。



「帰る蝶よ。己が帰るべき場所をもう一度考え直せ」

「純血の不死族を産むのが貴様の最良の選択だ」と言う瞳で女王を見ている。


      


         「……付いて行かせていただきます」


Re: 不幸少年の日常+非常識 ( No.27 )
日時: 2011/01/10 13:41
名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)

コメント有難う御座います^^ また来て下さるとは光栄です! お待ちしております。
ご期待に添えられるかは解りませんが、力の限り頑張らせていただきます←

Re: 不幸少年の日常+非常識 ( No.28 )
日時: 2011/01/10 15:12
名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)

終章「偽りの愛と孕む子をここで待っている」


女王は俺らの身を案じて、あいつの嫁になった。誰の反対も押し切って───。

こんな勝手なことあるかよって、泣きながら怒って───。

皆が皆泣いたわけじゃないけど、勿論皆悲しんでいた。



あいつは女王に愛を感じていないのだろうか。ただ、子を産ませるために嫁にしたのだろうか。

愛があったならまだ許してやれる。でも、ただ己の目的と利用の為に女王を悲しめたのなら───。

               


               許さない。



なんて思っても俺も皆もどうする事も出来ない。不甲斐ないけれど、あいつは強すぎる。


女王の悪趣味で女装させられて、怒って、笑って。些細なことで軽い喧嘩になったりもした。

でも、全て楽しかった。全て忘れられない思い出。きっと、皆そう。


俺たちは、楽しい事だけ思い出すようにした。

「祥雲の女装って普通の女だろ!」
    
    とか……。

「守導って女として魅力ねぇよな。女じゃねぇけど」

    とか……。


ただ、笑う努力をした。笑わなきゃ、全てがバラバラになって壊れそうだった。



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