ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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i remember you 〜太陽に歌う〜
日時: 2011/01/07 09:39
名前: ティナ♪ (ID: bVlGyEWK)
参照: http://ameblo.jp/minatexina/

第1話「Meeting〜出会い〜」

私 斉藤優菜は海へ来ている
ギターを持って海へ来ている
なんの為かって? それは—


—私の両親は 半年前に離婚
私は母についていったけど
その2週間後 母は交通事故にあい
行方不明に・・・
親戚の家に預けられたはいいけれど・・・

一歩一歩また一歩
海へ近づいていく
潮風が冷たい ましては冬の海
とても冷たい・・・

あと一歩 あと一歩で
逝ける・・・

「やめろよ!」


腕が強い力で引っ張られ
優菜はしりもちをつく

振り返り見上げると
そこには 私と同じ 16歳くらいの
男の子がたっていた

「どうして? どうして?
私なんかを助けるの?
どうして?
だれもいなかったはずなのに・・・」

独り言のように つぶやく
男の子は駅のホームを指差した

「あそこから 海をみてたら
おまえが落ちそうになってて・・・」

肩の力が抜けた
正確には‘抜けていた‘

「そのギター おまえの?
弾けるのか?」

「うん・・・いちおう」

「…じゃあ 弾いてみて」

「えっ?」

「・・・分かったぁ」

歌った 私は歌った
今まで なんどもココ(海)で
歌ってきたけど

今までとは違った

自然と涙があふれ出てきた

チラッと男の子の方を見た





—微笑んでたぁ—

つづく♪

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Re:こめんとでぇす ( No.1 )
日時: 2011/01/07 09:41
名前: ティナ♪ (ID: bVlGyEWK)
参照: http://ameblo.jp/minatexina/

YUIさんの曲「i remember you 」

を 小説にしてみました!
とっても切なく 心温まる曲なので
きいてみてください♪

Re: i remember you 〜太陽に歌う〜 ( No.2 )
日時: 2011/01/07 17:43
名前: ティナ♪ (ID: bVlGyEWK)
参照: http://ameblo.jp/minatexina/

第2話「Each other」

アイツの名前は中村太陽

趣味はサーフボード
好きなところは海

優菜は 先週あったことを
思い出していた

「メアドも交換できたし
いっかぁ♪」

そのとき自分では分からなかった
それが ‘初恋‘であることを

ブーっブーっ

携帯のブザーが鳴る

「あぁっ 太陽君からだ!」

『今から会える?
あの海で待ち合わせな?』

ギターを肩にかけ
携帯をポケットに入れて
コートを着て
汚れたスニーカーをはいて走り出す

海へ着くと 誰もいなかった
そりゃあ冬だもんね♪

落ちているごみを払いのけ
砂の上に座った

「太陽君まだかなぁ」

ギターを手に取り 
ピックを持ち
弾こうとしたその時

「だーれだ?」

目の前が真っ暗になった

「あぁあ! 太陽君だ!」

「あったりw」

「遅いじゃん!」

「落ち着いた?」

「は? なんで?」

「いやw」

「なんか悩みでもある?」

「どうして?」

「だって先週・・・」

「あぁ・・・」

数秒の沈黙
口を開いたのは 優菜だった

「ゆぅ・・・私の両親ね
半年前離婚しちゃったの」

「・・・」

「で ゆ・・・私は・・・」

「ちょっと待って!」
太陽が続けてこう言った
「自分のこといつも 優菜ってよんでる?」

「え・・・う うん」

「じゃあ 優菜でいいよ?」

「!・・・そお? じゃあ」

「それで 優菜は お母さんについていったの
それから一週間後に・・・」

優菜は今まで親戚以外に誰も話したことのないことを
太陽に話した

父と母が離婚したこと
母が交通事故に合い
そのまま行方不明になっていること
そして今親戚の家にいること

「そっか 俺とちょっと一緒だな!」
「へっ?」
「俺も 両親ケンカしてんの」
「・・・」
「んで 母さんの仕事場がアメリカに移る
ことになるから もし離婚したら
俺もアメリカいくことになってる・・・」
「・・・」
(離れ離れになっちゃうの?)
そう言おうとした優菜の前に
太陽が口を開いた

「なぁ 優菜」

「えぇえ!」
「な・・・なに?」
「よ・・・呼び捨てw」
「悪いか?」
「優菜だけ君付け嫌だ!
じゃあ これから太陽って呼ぶから!」

「んなもん 勝手にしろよ〜」

「んで なに?太陽」
「お・・・ 先週歌った曲
もっかい歌って」

「・・・ん・・いいよ」

ピックを持ち ギターをかき鳴らし歌った!
一つ一つの音が 頭で響いてる
なんだかとっても・・・楽しい—

歌い終わると太陽は優菜にこう言った
「それ 題名なに?」
「え・・・まだ決まってない」
「へぇ 自分で作るんだ!」
「えっへん 見直しましたかぁ?」
「俺が題名つけてもいい?」
「内容による!」
「sings sun」
「・・それってどういういみ?」
「太陽に歌う」
「それって 太陽‘が‘歌う
だよ?」
「まじ? んじゃあ 太陽に歌うって
なんていう?」
「It sings to the sun. っていうけど
題名にしてはちょっと長いから
It sings to sun でいいんじゃない?」
「イッツ シンガァ トゥ サン?
いいんじゃねw」

「発音なってない〜」






夕焼けが海と私達をそめる
2人の笑い声は耐えない


つづく♪


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