ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

チャット天国
日時: 2011/01/18 07:12
名前: ガ チャ 子 (ID: GIxrqpJQ)
参照: http://ameblo.jp/hikarinaoya1218

あい、放置、沢山あります`・ω・´というか、消しました。

   力作になるように頑張ります。

Page:1 2



Re: チャト天 ( No.5 )
日時: 2011/01/16 16:14
名前: ガ チャ 子 (ID: GIxrqpJQ)
参照: http://ameblo.jp/hikarinaoya1218

『初ログインありがとう!!君のアバはコレだよ!』


 学校でいろんな人がやっているのを見たことがあるから、少し自分のアバには期待していた。

画面がパッと明るくなった。

・・・そこに居た自分のアバは、つり目で唇が太くて、テンパなブサイクな私。だったのだ。
「え、何コレ・・・ これが私・・・」
思わず声に出してしまった。服は初回限定でついてくる、『チャト天オリジナルTシャツ』と、『灰色の無印パンツ』だったのだ。

そこに、イキナリ派手で美人なチャト天のスタッフアバが出てきた。

髪は虹色。服も虹色のドレスで、周りがとてもキラキラしていた。
圧倒される。



『ハロー ゆっちゃんさん!{続き}』

続きボタンを押す。

『私は知っての通り、チャト天のスタッフ天さんよ!!宜しくね!{続き}』


『あらら、服が地味で可愛そうね。顔もあなたに似てないわ。{続き}』

(似てるけど。)心の中で、呟いた。


『可愛そうだから、私から300G恵んであげるわ!!これでまず、【お出かけボタンを押して、{続き}』


途中で切れると、どうしても続きが見たくなる。


『わたくしみたいな綺麗な服を買うのよ!あ、でも、わたくしみたいな服を買うのには、{続き}』


『チャットで名人にならないといけないのだけれど。それではまた現れてあげる。ショップへGO!!!』





  

Re: チャト天 ( No.6 )
日時: 2011/01/16 16:27
名前: ガ チャ 子 (ID: GIxrqpJQ)
参照: http://ameblo.jp/hikarinaoya1218


さっそく気になってショップに行ってみると、300Gだけで買えるのは全体的には少なかったけれど、それでも100着以外あった。

これでは選ぶのに、何時間もかかってしまいそうだから、『スタッフオススメ』の所で選ぶことにした。

白のワンピース250Gがとてもかわいくて『買う』ボタンをすぐに押した。

(これなら恥ずかしくない)と思った一秒後、画面に


『ストーンが5個足りないよ!』という言葉とともに、またスタッフアバが出てきた。



『又会ったわね! ストーンというのはチャットルームに入る時にたまに貰えるストーンなのよ!』

という言葉を残して、すぐに去って行った。


(やっぱり可愛いのは、ストーンもなきゃいけないんだ。)
と諦めて、別の『無印黒のワンピース100G』『黒の靴50G』『無印白のバッグ50G』を買った。
なんだかお葬式のような格好になってしまったけれど。


私は着替えてからショップを出て、「ふぅ。」とため息をついてから、リビングに向かった。

Re: チャト天 ( No.7 )
日時: 2011/01/16 16:33
名前: ガ チャ 子 (ID: GIxrqpJQ)
参照: http://ameblo.jp/hikarinaoya1218


「どうだった?今日は塾の宿題が多いから大変だったでしょう。」

忘れていた。


「友達からメールや電話が来たら、めんどくさくないか?お父さんが、預かってあげておこうか。」

「いいわねぇ、その案!」と言って、ワハハ。と笑い出した。

携帯が嫌だっていうのを上手くごまかしているんだろうけど、バレバレだ。

「いい。着信拒否やメール拒否にしとけばいいから。」

すると、「そ、そうか・・・」と少し落ち込むものだから、

「大丈夫だって。そんなやんないから。さ、晩御飯食べよう。」

と軽く交わした。





嘘。



御免なさい。



実は、私、勉強何もやってません。



Re: チャト天 ( No.8 )
日時: 2011/01/16 16:44
名前: ガ チャ 子 (ID: GIxrqpJQ)
参照: http://ameblo.jp/hikarinaoya1218

私なりに上手く誤魔化したつもりだったのに、おとーさん達は見ていた。

私が寝静まった頃、勉強道具をすべて見て、やっぱり携帯の中身まで見ていたのだ・・・
今まで勉強道具まで見ていたのは分からなかった。それだけ私も真面目にやっていたから、かな。


「何で嘘をついていたんだ?」おとーさんがマジな顔になって言う。


「・・・塾の宿題見たの?」


「見たわよ。親ですもの。塾に行かせているのも親だから、いいでしょう?」おかーさんも参戦する。二対一の体制になった。


「ち、違うよ。昨日は学校の授業の復習をしてたの。」


「ノートに何も書いてなかったけど?」



すべての勉強道具をチェックしているみたいだ。

今思うと、だからいつも忘れ物がなかったのか。。。



「見て暗記してたの。」


「ふーん・・・ 得意だったっけ?」


「う、うん!超得意!まじ得意だから!!!」これで逃れると思っていたけど、そうもいかなかった。


「塾の先生も、学校の先生も、暗記が苦手って言っていたのは何?

いい?今日から携帯没収。ねぇ?お父さん。」


「もちろんだ。とーさんもかーさんも思っていたんだぞ。

こんな小さな子供、しかも受験生にもたせるのは良くない。ってね。」









最悪







Re: チャト天 ( No.9 )
日時: 2011/01/17 16:48
名前: ガ チャ 子 (ID: GIxrqpJQ)
参照: http://ameblo.jp/hikarinaoya1218



その次の日の朝

私は学校を休んだ。



 チャト天をしたいから。というのと、
 何にも楽しめる電化製品が女子高生にないという反抗。

「ゆっちゃん!何が不満なの!?ゆっちゃん!!ねぇ、何をしてるの?」おかーさんが『ドンドン』とドアを叩く。私は鍵をしめて、布団をかぶる。

「ほら、ゆっちゃんの好きな鯛焼きだぞ!ゆっちゃん!」おとーさんが反抗する。


やめて。


そんな子供騙しなこと、きかないんだから。



ドア越しにおとーさんとおかーさんの声が聞こえる。

「ねぇ、おとーさん。私が何かしちゃったからグレちゃったの・・・?」「ううん。違うよ。反抗期なんだよ。きっと・・・・」
「でも、普通は、こんなことしないよね?」
「するさ。思春期できっと、心も体もまいっているんだよ。」
「でも、私はそんなことしなかったもの・・・!他の子達だって、そうなのよ!ゆっちゃんの友達、こんな我侭なことしてないもの。」
「きっと君は偉かったんだよ。そういうおかーさんが、俺は好きだったんだよ。」
「あなた・・・」



.
.
.


「ん・・・ 」
「駄目だちょおとーさん・・・ココだったら迷惑でしょ・・・?」
「分かった。。。」

















何今の。


私の心に火がついた。















Page:1 2



この掲示板は過去ログ化されています。