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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Heart blade
- 日時: 2011/01/10 14:03
- 名前: 凍雲 (ID: LI/icqd3)
プロローグ “天涯孤独”
その夜は酷い嵐だった。
雷鳴が轟き、幼い少女を恐怖におとしいれる。
その日、少女は家族全員を戦場で一気に失い天涯孤独となった。
奇跡的に少女は少しのすり傷と火傷で助かっていた。
そして少女は憎んだ—家族を殺した戦場を。
そして少女は自分自身を恨む—自分だけが助かった事を。
ここは戦場の跡。
地は焼け爛れ、この世の全てが真っ黒に見える。
当然、自分を助けてくれる大人は全員戦場で死んだのだ。
助けてくれる訳がない。
それに加えてこの酷い嵐と夜の深い闇が追い討ちをかけ、少女は遂に涙をこぼす。
「タスケテ・・・タスケテタスケテタスケテタスケテ・・・。」
彼女はその時、生まれてから一度も経験した事のない深い孤独と悲しみを味わう。
そしてその時、彼女の心は粉々に砕け廃人となった。
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