ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 月影島‐ツキカゲジマ‐
- 日時: 2011/02/24 02:38
- 名前: 零二 ◆knhF0rmC.o (ID: 4RNL2PA4)
初めまして(^^)
零二(れいじ)と申しますm(_ _)m
こちらでは初めての投稿です(・ω・)
この作品はある携帯サイトでも書いていたんですが他のサイトでも載せてみようと思いまして…それでこちらのほうでも書かせていただこうと思ったしだいです(_ _)
まあとりあえず地味に更新していこうと思っていますので、ど素人文章でよければ読んでやってください(・ω・)
文の表現が分かりづらい箇所が多々あると思いますが生暖かい目で見てやってくだされ…
誤字や脱字などもあるかもですが、見つけしだい修正しますので(^^)
あと本編には少々グロテスクな表現もあるので、苦手な方はご注意を…
ではではあいさつはこの辺にして、本編をごゆっくりとお楽しみください(^^)
−目次−
序章−ジョショウ− >>1
上陸−ジョウリク− >>7
暗雲−アンウン− >>11
登場人物
日立 勇気(ひだち ゆうき)
物語の主人公。匠や純、綾に理奈とは中学に入学したときに知り合った。どこにでもいる普通の少年だが、いざという時には凄い行動力を発揮する。
坂城 匠(さかき たくみ)
純と理奈とは小さい頃からの幼馴染。中学1年の時に勇気と知り合い、高校3年の今でもずっと付き合っている親友である。
穂刈 純一郎(ほかり じゅんいちろう)
匠と理奈とは小さい頃からの幼馴染。勇気とは中学の時に知り合った。見た目はちょっと怖いが友達思いの優しい性格をしている。肌色は少し色黒で黒縁のメガネを掛けている。
月宮 綾(つきみや あや)
物静かな大人しい女の子。物腰がやわらかく誰にでも気兼ねなく接するため男子からも女子からも人気がある。勇気のことが少し気になっている。
神野 理奈(かみや りな)
いつも元気で活発な女の子。綾と同じで男女問わず人気が高く友達も多い。綾とは逆の性格をしているが妙にウマが合うらしく、二人で行動しているときが多い。匠と純とは小さい頃からの幼馴染である。
- Re: 月影島‐ツキカゲジマ‐ ( No.2 )
- 日時: 2011/01/17 01:59
- 名前: 零二 ◆knhF0rmC.o (ID: rkl.YHL1)
勇気は声の主のほうへ、ゆっくりと顔を向けた。
するとそこには見飽きた親友の顔があった。
「なんだ…匠か…」
「おいおい、なんだはないだろ〜。せっかくお前が寝ている間、ずっと付き添ってやってたっていうのによ〜」
声の主は坂城 匠(さかき たくみ)、中学の入学式の日に出会ってからずっと付き合っている親友だ。
どうやら眠っている間、隣で付き添ってくれていたようだ。
「まったく…俺は女の子に声もかけずにお前の面倒をみてやってたっつうのに起きた時の一言がそれとはね〜、俺は悲しいですよ…」
匠はもの悲しそうな顔でいった。
「そうかいそうかい、そりゃどうも。だったら俺なんかほうっておいて女の子に声をかけにいってもよかったんだぞ…」
「ちょ、冗談だって…。そんなことしたら魔王に殺される!」
「へ〜、魔王って誰のことかしら?」
何か恐ろしいものを思い出すような顔で匠が言うと後ろから丁度いいタイミングで声がした。
- Re: 月影島‐ツキカゲジマ‐ ( No.3 )
- 日時: 2011/01/20 01:53
- 名前: 零二 ◆knhF0rmC.o (ID: Dzi.Zljr)
へ?と素っ頓狂な声を上げて、匠は恐るおそる後ろを振り向いてみる。
そこには目には見えないが怒りのオーラをまとっているであろう少女が立っていた。
少女は匠を見据えて指をポキポキ鳴らしている。
「あ、こ…これはこれは理奈さん…指なんか鳴らしてどうしたんですか?」
「いや〜、どっかの誰かさんが私の悪口を言ってるような気がしまして〜♪」
「へ〜、そうなんですか〜♪あれ?気のせいかな〜?理奈さんが俺の首に腕をガッチリ固定しているようにみえるんですけど〜?」
匠はそんなことを言ったあと、青ざめた顔で勇気のほうを向きSOSを求める。
(すまん、匠…。付き添ってもらって感謝している。だがな、こればっかりはどうにも出来ないわ…)
そう心の声でうったえ、顔をそむけた。
(あれ?俺、見捨てられた?あ〜、なるほど。死亡フラグ確定ですね?分かります…)
と匠は薄く涙を浮かべ、静かに目を閉じた…。
- Re: 月影島‐ツキカゲジマ‐ ( No.4 )
- 日時: 2011/01/24 01:52
- 名前: 零二 ◆knhF0rmC.o (ID: D5eNYaOT)
しばらくして匠が静かになったのを確認し、勇気は友人たちのほうを見て、今の状況について聞いてみる。
「えっと〜、なんで俺たち船に乗ってんだったっけか?」
「ちょっとちょっと何をいまさらそんなこと言ってんのよ…。みんなでミステリーツアーに参加してんでしょ?せっかく夏休みに入ったんだから旅行でもってね」
と匠を堕とした少女、神野 理奈(かみや りな)は呆れたように言った。
そしてのびている匠を横で介抱している、穂刈 純一郎(ほかり じゅんいちろう)と月宮 綾(つきみや あや)の二人も口を開いた。
「そういうことだ。どうだ?思い出したか?まあバタバタして疲れてたんだろうな…。船に乗ったあと甲板で景色を見てたらいつのまにか寝てたみたいだしな…」
「そうだね〜。朝もけっこう早かったから…。坂城くんも眠そうだったし」
「ああ、そうだったな〜。いや〜、悪い…完全に寝ぼけてたわ」
勇気は今の状況をなんとか思い出した。
そう、勇気たちは学校が夏休みに入ったということもあり、思い出づくりというのも視野にいれてミステリーツアーに参加したのだった。
- Re: 月影島‐ツキカゲジマ‐ ( No.5 )
- 日時: 2011/01/22 02:24
- 名前: 零二 ◆knhF0rmC.o (ID: MCLZRdAH)
「そういえば勇気は聞いたか?」
「ん?何をだ?」
「なんだ、匠から聞いてないのか…。もうすぐこのツアーの目的地に着くみたいだ」
「へ〜、そうなのか。分かった」
勇気は立ち上がり、大きく背伸びをした。
ずっと硬いベンチで眠っていたため、背中が痛い…。
「ほら、あんたもいつまで寝てんのよ…。さっさと起きなさい」
そう言いながら理奈は匠の頭を小突いた。
「いだ!ちょ、何すんだよ!」
目覚めの小突きを受けた匠は顔を上げた。
そして頭をさすりながらゆっくりと立ち上がる。
「そんで?何だって?」
「もう少しで目的地に着くってよ。さっき放送があっただろ…」
純はやれやれといった感じで匠を見た。
- Re: 月影島‐ツキカゲジマ‐ ( No.6 )
- 日時: 2011/01/24 03:46
- 名前: 零二 ◆knhF0rmC.o (ID: D5eNYaOT)
「あんたね〜、人の話はちゃんと聞けっていつも言ってるでしょ!そんなんだからいつまで経ってもアホなのよ!」
「はぁ!?それとこれとは話が別だろが!てかなんでお前にそんなこと言われなきゃなんねぇんだよ!」
「そりゃ言うわよ!自分の幼馴染がそんなんじゃ恥ずかしいでしょ!」
匠と理奈は顔を突き合わせながら言い合いをしている。
まあいつもの事なので勇気と純はその様子を苦笑いしながら見守っている。
綾は二人の間にはいり、まあまあと軽くなだめている。
そうこうしていると船の放送機器を通じて男性の声が聞こえてきた。
(え〜、ツアー参加者の皆さまにお知らせします。ただいま船の前方に当ツアーの目的地であります、“月影島”が見えてまいりました。参加者の皆さまは上陸の準備をしてください…繰り返しお知らせいたします。ただいま船の前方に...)
「あ、もしかしてあの島かな?」
綾が船の前に見えてきた島を指さした。
「お!あの島か〜!うひょ〜!なんかワクワクしてきたぜ〜!!」
「ふ〜ん、あれが目的地か…」
そう言いながら匠は我先にと甲板の先へ歩き出し、純もそれに続く。
綾と理奈、そして勇気はその場から船の前方へと視線を向けた。
他のツアー参加者も前方に見えてきた島へと視線を向けている。
(あれが目的地…。月影島って言ってたな…。なんだろう……なんか…変な感じがする…)
勇気はその島を見てそう思わずにはいられなかった…。
なんでかはよく分からない……だけど…その島の雰囲気がそう感じさせた…。
さらに島の上空を無数のカラスたちが飛び回っているから、余計に不気味さを感じさせる…。
(ま…まあただの旅行なんだし、大事にはならないだろうけど…)
勇気はそんなことを思いながら、その島を見つめていた…。
ようこそ…月影島-ツキカゲジマ-へ……。
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