ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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僕の周りは死にたがり
日時: 2011/01/16 12:14
名前: すみこ (ID: Qn90BKnn)

 すみこです。
 
 ここって何を書けばいいんでしょうねぇ?

 何にも書かなくても、いいのかな?

 ふむ……謎だわ。


 とゆーわけで、本編、はっじまーるよー



   ≪目次≫

 プロローグ >>1 『stories of one's past』 
 第一話   >>2 『僕のおばさん独身です』

Page:1



Re: 僕の周りは死にたがり ( No.1 )
日時: 2011/01/15 17:34
名前: すみこ (ID: XXFhkrGO)

     プロローグ

 
 「利樹は、ママと一緒に死んでくれるわよね」

 やだ
 やだやだ
 やだやだやだ
 やだやだやだやだやだやyだyだsd
 
 ぼくは、まだ、しにたくないっ

 でもパパのところにいるのもやだ。
 どっちもやだから。

 もっと、やさしいひとたちのところに、うまれてきたかった。

 
 どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして

 すずちゃんのかぞくは、みんなやさしくて、あったかいのに。
 だれもけんかなんて、しないのに。
 すずちゃんのいえにおとまり‘させられた’ときも、おじさんはおさけなんてのまないで、こわいかおもしないで、ぼくとすずちゃんとあそんでくれたのに。
 おばさんは、しにたいなんていわないで、わらっておいしいごはんをつくってくれて、ぼくたちにごほんをよんでくれたのに。

 
 どうしてぼくのパパは、まいにちぼくをたたくの。なぐるの。けるの。ママにひどいことをいったり、けったりするの。

 どうしてぼくのママは、ぼくにいっしょにしのうっていうの。おとうさんとけんかするの。おとうさんにひどいことをいうの。

 
 どうしてぼくは、うまれてきたの。

Re: 僕の周りは死にたがり ( No.2 )
日時: 2011/01/16 12:07
名前: すみこ (ID: Qn90BKnn)

 第一話

 ピピピピ。
 目覚まし時計が電子音を奏でる。
 鬱陶しいと感じながら、手で時計を探し、『アラーム』ボタンを押す。
 くぁ…っと中途半端にあくびをしてから、ベッドから這い出てみた。
 なんだか、二度寝をする気もおこらないしね。

 あー眠い。
 ベッドのぬくもりが恋しい。
 冬だ冬だ。
 眠い寒いだるい。

 「おばさん、おはよ」
 
 居間の隣のふすまを開けると、そこは物置と化した和室だった。
 カタカタと、パーソナルなコンピューターのキーを押す音が充満。

 「んにゃ……おぅ、利樹か。ぐんない」
 「はいはい、ぐっもーにん」

 相変わらずフリーダムな叔母だ。
 朝の挨拶と夜の挨拶が逆転している。

 「がぁぁぁ、ねむい。どーしよー。原稿埋まらない—」

 ちなみに叔母は26歳の独身……というのはどうでもいいとして。
 作家を営んでます。……本当に営んでいるのかが訝しいけれど。

 「利樹、手伝え。敬愛する叔母の頼みじゃないかぁ」
 「やだよ。だーかーら、何度も担当さんが電話掛けてくれたろ?あと4週間ですーとか」
 「あたしは大事に取っとくタイプなの、そーゆーのは。
  夏休みの宿題とかも、最後の3日ですべて終わらせたわ」

 いや、自慢できないですって。
 計画的にコツコツと。プ○ミスさんもいってるぞ。あれ?武○士だっけ。
 
 「あー、頭かゆー。
  あたしもねぇ、頑張ったんだよ。4日も寝てないのよっ。
  なのに、さぁ、なんで明後日締めきりなのぉっ」
 「知らねーよ、さっさと仕事終わらせろ」
 「愛がないぞ、甥っ子よ。チミは本当にそれでいいのかね」
 
 あーはいはい、五月蠅いですよー。
 こんな叔母を持って、甥も苦労する。
 
 けど、家族の中では、この翔子おばさんが一番好きだなぁ。

 大雑把でいい加減だけど、僕を‘あの日’から大切に育ててくれてるわけだし。
 なんだかんだいって、おばさんが僕の親と言っても過言ではないかも。
 母も父も、僕‘ら’をちゃんと育ててくれたことなんて、なかったように思う。
 一般的な家族らしいふれあいもなかったし。
 
 痛みを伴うふれあいなら、毎日のようにあったけれど。

 「風呂入ってくるー」
 「いってらっさいな」
 「あー、あたし、今日の朝ごはんはオムレツがいいなぁ。ふわっふわでとろっとろのやつね」
 「はいはい、できる限り善処しますよ」
 「頼むぜミスター利樹。
  今どきはなぁ、ふわとろオムレツが作れない男なんてーのは、男じゃないんだぜ」

 へーそーですか。
 じゃあ、うちのクラスの大半は男じゃねぇな。女子もあんまし作れなかったような。女はどうなんだろう。

 
 風呂場の方から、ご機嫌にお歌が流れてくる。
 体が清潔になって、少しでも女らしくなりますようにっと。
 近所の岡田くんの話だと、
 『イイ女=いい匂いがするもの』
                だそうです。
 見た目は問題ないと思うんだけどな。
 やっぱり、問題は中身か。
 中身が女らしくさえなれば、来年にでも男を捕まえられそうなんだけどなぁ。
 
 ……あ、でもやっぱり。
   女らしい叔母さんは、おばさんじゃねぇ。
   気持ち悪すぐる。やめてけれ。

 おばさんは、おばさんもままがいいかな。
 
 この人、人生に悩みとかなさそうだしね。
 
 ぼくの周りで唯一の、健全な人間。

 それがおばさん。
 
             

 

Re: 僕の周りは死にたがり ( No.3 )
日時: 2011/01/16 13:13
名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)

こんにちはっというか初めまして(^_-)-☆
ポアロンと申しますー(..)ペコリ

利樹君のツッコミ(?)の角度が素晴らしすぎですね笑←角度って何だよ
そして叔母さんのボケやらが面白いし、何よりキャラが個性的で面白いですな〜。

Re: 僕の周りは死にたがり ( No.4 )
日時: 2011/01/20 17:42
名前: すみこ (ID: tgarEUuU)


 初めまして ポアロン様
 コメントありがとうございますっス♪
 
 まだまだ未熟ですが、応援よろしくお願いしますー

Re: 僕の周りは死にたがり ( No.5 )
日時: 2011/01/20 22:06
名前: すみこ (ID: siGOcKQj)


  第2話

 「んふふっ 利樹君愛してるー」

 ひゃっほーい
 26歳独身から愛の言葉頂きー↓↓

 「とろっとろふわっふわマジ最高!」
 「わかったからさぁ、早く仕事してくれ。
  担当さんが電話口で泣いてるんですけど」

 『せっせっ先生ぃぃぃっ
  原稿まだですかぁぁぁっ
  オムレツ食べてるって何ですかぁぁぁっ
  しかも3個目ってぇぇぇっ
  早く仕事してくださぁぁぁいっ』

 よしよし、哀れな担当よ
 名前忘れたけど。
 
 受話器を麗しき(笑)おばさまとバトンタッチ。。

 「あー? ぁんだって?」

 うっわー、おばたんヤクザみたーい

 「いいか、山田。
  仕事はなぁ、あれだ、あれ。
  なんだっけ、そう、そーそー。
  あー? うぃー? んー?」

 1分ほど、「なんだっけ」だの「ええっと」と言葉を探している。

 前置き長っ

 「仕事は、娯楽だ」
 
 本文短っ
 しかもそれ、あんたがいえることちゃいますがな。
 そーいうこと言えるのは、まじめに仕事に取り組んでて尚且つ、売れてる先生のお言葉だ。
 んむ…フォローを付け加えれば、売れてないわけではない。
 それなりに、おばさんの小説は売れてる。たぶん。

 「じゃあな、山田駆(カケル)君。あばよ」

 ガチャンっ
 受話器が1mくらいまで上に持ち上げられて、抛られる。
 乱暴だなぁ
 あー、名前は山田駆けるくんだったっけか…ぁ…?
 
 ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

 高速で、チャイムが連打されてる。
 近所迷惑ですよー
 
 「すずちゃんでしょ、早くでてやんなくていいの?」

 すずちゃん。すずちゃん。すずちゃん。すずちゃん。すずちゃん。
 
 僕の、がーるふれんど。
 小さい頃、二人きりで密室デートをしてたことがある。
 7年くらい前かなぁ。
 約半年。
 食料は一日一枚の食パンの片割れ。
 その半年間は、一度も外へ出ていなかった。
 二人きりでずっといたかった、とかいう胸やけがしそうな理由じゃなくて。

 出してもらえなかった。

 すずちゃんにじゃない。

 マイマザーに。

 
 「とーしーくん。あーそーぼっ」

 すずちゃんからのお誘い。
 毎日のように、最近遊んでます。
 るんるんるん

 過去の記憶の呼び水がぁ…
  


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