ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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虹のない世界
日時: 2011/11/25 21:38
名前: 東西 (ID: urIgPROR)

初めまして。
東西と申します。読み方は適当に読んでいただいて結構です。


さて、私東西はこの小説が初書きという訳ではないのですが、完全オリジナルものでは初になりますので「世界観全然わかんねぇし!!」とか、あると思います。

…いや、駄目ですけど?

【一応注意です】

・荒らし、中傷などはやめて下さい。東西はガラスハートです。
・一般のコメ、アドバイスなどは大歓迎です。(皆さん、カスに力を分けて下さい!)
・完全駄文です。素晴らしい小説が読みたいという方、すみませんここではハイクオリティ小説を取り扱っておりません。
・なんだよこいつ全然更新してねぇじゃん!スーパー亀更新東西。
・死ネタ、それなりのグロ表現が出てくる予定です。


……以上を踏まえたうえで「俺は読んでやるぜ」という勇者様、心よりお礼申し上げます。
クリックしてくださった方、ここまで読み進めていただいた方、長々とすみません。次から頑張って更新していきます。

まさかのハイパー勇者様方

早人様・はるのん様・ゆいら様

皆さま本当にありがとうございます。


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Re: 虹のない世界 ( No.1 )
日時: 2011/01/29 23:11
名前: 東西 (ID: 3WxGKyDX)

主な登場人物

ピエール(♂)
魔王に滅ぼされたサーカス(ピエロ)一族の末裔。
魔王のカリスマ性と、その大胆さに心を奪われ彼の世話人として“世界の建て替え”に加担している。
特定の人物を除き、誰にでも丁寧な言葉を使う。
双子の弟がいる。

魔王(♂)
世界を見放した神様。
世界の建て替えを実行している。理想とするのは自分が苦労しない平坦な世界。
ピエールにやや依存気味。

さとる(♂)
この世の中で自分が一番可愛い。自分以外の(女)人間みんなブサイク思考。感情の波が激しく、外見は可愛いがすぐキレる。意外と大食い。おやつがないと生きていけない。
魔王大好き。
自己中心的なお子様。

岸谷(♂)
さとるのお世話人。
農業大好き土木作業員風のバンダナお兄さん。無口でとてもいい人。
それゆえ利用されやすく苦労人。さとるには気に入られてるし、扱いも長けている。

ロバート(♂)
名前はおそらく偽名。
魔王のなんちゃってお世話人。もとは戦争兵として活動をしていたが、いつの間にやらお世話係として定着。だが実際はピエールがいるためサボっていたり。
常識はある。岸谷と同じく苦労しがちなのかもしれない。(天罰か)
刀マニア



……そうですね、この物語は悪サイド中心で動いていくので一応主要人物はこのへんでしょうか、女っ気なくてすみません。
話に入れば結構出てくると思います。

名前のセンス的な問題は気にしたら負け。

Re: 虹のない世界 ( No.2 )
日時: 2011/03/18 21:27
名前: 東西 (ID: pBQ/49vn)

いつからだろうか、この世界から“虹”という存在が消えたのは。
雨上がりの微かに暗い空、いつも人々に神秘的な輝きを与え、希望とも言われていた存在だ。
ある者は「神が世界を見捨た」と言った。だが人々はそんな話に耳すら傾けず、虹のこともだれもが自然と忘れてしまった。
雨は静かに降り続けた。
希望の存在を忘れ、苦しんだまま光さえ見ようしない人々に絶望したかのように、空が泣いた。

太陽の光を拝む回数も、拝める回数もだんだんと減っていった。
世界を包む雨はただ冷たく空しいだけだった。



虹が消え、雨がいつもより長く降り続いたころからか、どこかで“魔王”の存在が囁かれはじめた。この世界を滅ぼそうとする存在。恐れながらも、人々はその話をただの都市伝説と受け止め新しい娯楽のようにそれなりに楽しんでいた。


魔王と呼んでいる者がいつだかこの世界を見捨てた神だということも知らずに。



魔王の勢力も日に日に増していき、ただの都市伝説で済む話ではなくなってきた。幻でも作り話でもなかったその話は話題にもなり、一気にほとんどの大陸に伝わっていった。魔王に滅ぼされたという町や民族も少なくはなかった。



“この世界はいつの間にか神に見捨てられ、魔王に滅ぼされる運命になった”
…と、神が見捨てた理由も分からないまま悲しそうにそう語る者もいた。



雨の冷たさだけが真実だった世界の物語。

Re: 虹のない世界 ( No.3 )
日時: 2011/01/22 23:50
名前: 東西 (ID: 3WxGKyDX)

ある大陸の、ある街の近くにある大きな山を二つほど越えたところに城があった。

しかし、その城は一般的な城と呼ばれる建物と比べると明らかに様子が違うようだった。
豪華で立派な訳でもなく、きらびやかな細工もない。
どちらかといえば所々薄汚く、そして近寄りがたい暗い雰囲気。
天気はいつも土砂降りの雨、雷も絶えないという話だ。
人々も動物もいつの間にかその場所を本能的に避けて生きていくようになった。
噂によればそこへと引き寄せられるようにして向かっていったという者もいたそうだが、決まってその者たちを知る家族や知り合い、友人からの情報も無く、いついなくなって帰って来ているのかも未だ分からないままだ。

近くに住んでいる者も、大陸中の城に詳しいものも、怖いもの好きの若者たちだって…
誰も何も知らなかった。
誰も何も触れようとしなかった。
誰も気にしてなかった。

魔王は悪い行いをしなければ町や民族を滅ぼさないということを知っていたから。

本当は知っていたからこそ人々はそれを無いものとし、近づきさえしなかったのだ。




だからやっぱり何も知らない。

魔王の城の近くで土砂降りの雨も絶えることのない雷の音も聞いたことがない。
他の場所と何ら変わりがない雨音が静かに響いているだけだ。
ただそれが奏でるメロディーも悲しい神様もそこの集う人たちも…

本当は全部知りたくなかっただけだ。

Re: 虹のない世界 ( No.4 )
日時: 2011/01/29 23:02
名前: 東西 (ID: 3WxGKyDX)

「ピエール見える?」
城の自室の窓から見える景色のどこかに焦点を合わせて“魔王”と呼ばれる青年はつぶやいた。
「……何が、ですか」
窓から見える景色、と言っても見えるのは高くそびえたつ山と殺風景な城の庭くらいだ。普段と特に何が変わったという訳でもなく、髪の毛のせいで片目が隠れ、視力も大してよくないピエールの目では魔王の指しているモノは見えなかった。
「光の戦士とかいうやつらがこっちに向かってるの」
「…魔王は僕が超能力者にでも見えるんですか。そんなもの分かる訳無いでしょう」
少しあきれた様子でピエールはため息をつく。
「そう。でも面白いと思わない?今どきそんなやつらいるんだ、ってさ」
たった四人と言われている戦士は寄せ集めの集団と言った方がよく、その戦力も大したことはなかった。そんなやつらが自分を倒そうとしているということに魔王は余裕の笑みをうっすらと浮かべている。
「冒険ものでは悪は滅ぼされるのがオチですよ?」
「じゃあ、あっちが悪か」
「魔王なんて呼ばれる人が正義なんて聞いたことありませんがね」
「勝った方が正義ってこと」
視線を先ほどから一切動かさず、真っ直ぐ前を見据えている魔王の言い分はきっと大真面目で、ここにいる者たちは皆そんな魔王についていくことを決めたのだ。
今魔王のそばで外の景色を、世界を眺めているピエールも。


「そうですね」

見ている世界も未来も同じだった。




誰が何と言おうと、それが彼らの正義だった。

Re: 虹のない世界 ( No.5 )
日時: 2011/02/03 11:08
名前: 早人 ◆Un/8Xno9rI (ID: d8VBwGf9)

なぜ評価されない。
そんなタグを付けたくなりました。すいませんここは某動画サイトじゃないのに^q^
とりあえずそう言いたくなるくらい面白いです。私の趣味の塊よりかはずっと面白いです。あ、比べちゃ駄目か。
……すいません、何かグタグダになってしまいましたが、これで失礼します。

応援しているので、完結までどうぞ頑張ってくださいね^^


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